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整形外科での診察・治療を終えて、
御剣 刀
は寝子島総合病院のロビーで会計を待っていた。
そこで考え事をしている様子の、白亜の娘・
芽森 菜々緒
に出会ったのは、刀にとっては意外で、一瞬 何か良からぬ事でもあったのかと、余計な気を回してしまった。
「よ、よお」
「あら」
小さく手を上げれば、菜々緒は親しみの眼差しを刀に向ける。彼は安堵した。
「こんな所で会うとは奇遇だな、大丈夫なのか?」
「ええ、大した事はないわ。お料理をしていて、うっかり火傷しちゃって」
「料理? へえ」
苦手じゃなかったっけ、と首を傾げ
「何を作ってたんだ?」
問えば、菜々緒は顔を赤らめて俯いた。
「……お、お湯を沸かしてただけよ」
「…………そっか」
地雷を踏んでしまった事に気付いて、刀が必死に次の話題を探していると、逆に向こうから尋ねられた。
「刀君は? その足、どうしたのかしら?」
「ああ、これか。ちょっと格闘術の練習をと思ってな、慣れないからかこのザマさ」
「大丈夫なの?」
「軽い捻挫だよ。癖になると困るから、キッチリ治しておこうと思ってな。大した事じゃない」
カッコ悪いよな、とおどけてみせる。
「そう、なら良かったわ」
そこで刀は、微笑む菜々緒の目の高さに
【プレイルーム アイディア&ボランティア募集】
の張り紙を目を留めた。
「プレイルーム?」
「実は……」
菜々緒から
寝子島カルチャーセンター
で行われるボランティアの話を聞き、刀は逡巡した。
荒事ならばともかく、物づくりは得手ではない。
けれど。
「皆に差し入れを持っていくかな」
ナースステーションで受付を済ませて、
宮祀 智瑜
は幼い身で闘病生活を送る少女・新島 ちよの病室を訪ねた。
「ちよちゃん、具合はどうですか?」
「智瑜お姉ちゃん、来てくれたんだね」
昼間でも引きっぱなしのカーテンの隙間から顔を覗かせ、ふわりと笑いかければ、ちよもベッドの上ではあるが、そちらへ顔を向け精一杯の笑顔を返してくれた。
相変わらず痩せ細った体は痛々しく、智瑜は胸を締め付けられたが、無理にでも口角を持ち上げる。
「ほら、今日はお花を持って来たんですよ。飾りましょうね」
「わあ、きれい……! ありがとう、お姉ちゃん」
小さな花瓶に花を生けてやれば、薄暗い病室も一気に華やいで、幸せそうな ちよの小さな手を包んで、智瑜は目を細めた。
ちよの古いお友達、縫いぐるみのクマ(クマは、ちよの ろっこんによって動いている)も喋る事は出来ないけれど、心なしか嬉しそうに踊るような動きを見せた。
「ふふ、クマさんもご機嫌ですね」
「うん」
頭を優しく撫でると、智瑜は櫛で、ちよの髪を梳いてやった。
繊細な少女の髪を少しも損なう事のないように、ゆっくりゆっくりと櫛を滑らせると、構ってもらえる事が嬉しいのだろう、ちよは くすぐったそうに僅かに身じろぎした。
「寂しくなかったですか?」
「うん、今日は智瑜お姉ちゃんが来てくれたから、寂しくないよ」
「私が来れない日は、寂しい?」
小さな沈黙が訪れた。
「毎日来れなくて、ごめんなさいね、ちよちゃん」
「ううん、お姉ちゃんが来てくれて嬉しいな。それにね……」
「ちよちゃん、調子はどうだ?」
そこへ褐色肌に銀色の長い髪が印象的な、
毒島 林檎
が顔を出した。
林檎は神魂によって、【オモルの腕】という怪我や病気を治療する ろっこんを得た。
彼女の存在は、重い病気を完治するという細い希望に縋る ちよには、心強い後ろ盾だった。
「林檎お姉ちゃんも、来てくれたの」
「林檎さん、こんにちは」
二人の笑顔に迎えられ、林檎も気持ち表情を緩める。
「宮祀、君も来てたのか」
ちよの身を案じる二人は、この病室で度々顔を合わせていた。
だから表面はクールを装う林檎の心の声も、「わーい智瑜ちゃん、やっほ~♪」なんて漏らしていた。
先客の智瑜の陰に隠れていたクマも慣れたもので、林檎を見ると今ではペコリと頭を下げる。
はじめの頃のクマ
がオーバーラップして、林檎は少し感慨深げだ。
「少し、顔色が良くなったか?」
手近な椅子に腰掛け、林檎は ちよの顔を覗きこんだ。「この調子で完治出来ればいいのに……」と、林檎の心の声が追いかける。智瑜もこくりと頷いて、自分が本音を吐露している事に気付いていない林檎は、狐につままれた面持ちで小首を傾げた。
「プレイルームですか?」
「うん。ボランティアの人がね、皆で作ってくれるんだって」
林檎の ろっこん治療が終了してから、ちよが切り出した。楽しみだと言う彼女に、二人の視線が絡んだ。
「カルチャーセンターか……ふむ、どんな所なんだろう?」
「ちょっと楽しそうですよね。よし、決めました!」
智瑜は早速、参加を決めたようだ。
入院している子供達から可能な限り、好きな動物や食べ物を聞いてメモを取る。
「これをクッションや、縫いぐるみにして……編み物で帽子や服も作りたいですね。
うん、ヤル気出てきました。頑張るぞー、おー……きゃあっ!?」
急ぎすぎて、もつれた脚で転びそうになる智瑜を、追い掛けて来た林檎が受け止めた。
「ご、ごめんなさいっ、ありがとうございます……!」
「いや……、……俺も、行こうかな」
「え?」
「その、カルチャーセンターに……」
林檎の赤い瞳に浮かんだ恥じらいを受け止めて、智瑜は溌剌と笑う。
「はい! 一緒に行きましょう」
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担当ゲームマスター
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月15日
参加申し込みの期限
2014年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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