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【ニャンホー・ハッスル!】
「ここで……いや、もう少し奥に……ああ。失敗か」
再びの、クレーンゲームコーナー。そこでは、
篠崎 響也
が一人、奮闘中でありました。
以前、こういったクレーンゲームに挑戦しては、見事に返り討ちに会ってしまった雪辱を、いつか晴らすべく。響也は、今回は練習のためと割り切って、挑戦を繰り返すのですが……やはり、一筋縄では行かないようでして。
「よし、次こそは。横の位置は……ここだ。奥へは、まだ、もう少し……」
「ストップ!」
ふいに、かけられた声。
思わずボタンを離すと、クレーンがアームを開き、ずずいと下りていき……そこには、大きなクマのぬいぐるみが。がっしりと、抱え込むようにアームに掴まれたクマは、ゆっくりと運ばれ、やがて景品の受け取り口へ、ぼすん! と落下しました。
「……あ、すまん。バッチリな位置だったから、つい……余計な口出しだったか?」
「いや……おかげで、この通り。助かったよ。ありがとう」
取り出した、大きなクマを掲げて見せる響也の前では、ニャンプリの撮影を終えて戻ってきた、
御剣 刀
が笑っていました。
「良いタイミングだった。こういうのは、得意なのか?」
「それが、俺もさっきから、苦戦中でな。今のはたまたまさ」
いくつか並んでいる『ニャンホーキャッチャー』のうち、隣の台の、『ざ・にゃんだふるふぁいたーず』のぬいぐるみたちを指し、刀は苦笑いします。彼の手の中には、百円玉や五百円玉がごっそり。
先ほどは、美咲紀の意外な才能に、舌を巻いた刀でしたが。まだまだ、諦めるつもりは無いようです。
「なるほど。よし、このクマの礼だ、協力して取ってみることにするか」
「ん、それは……ありがたいけど、いいのか?」
「ああ。俺は元々、練習をしにきてるだけだからな」
響也としては、どちらかと言えば、景品そのものにこだわりは無く。刀にとっては、もちろん、願っても無い申し出です。
二人はうなずき合うと、にわかに共同戦線を張り、揃ってニャンホーキャッチャー攻略に乗り出します。
基本は、一人がクレーンを操作している間、もう一人が台の脇へと回り、タイミングを知らせる……という布陣です。
「求められているのは、ぬいぐるみの設置状況、アームの強さや癖を見極める観察力……!」
「そしてこちらは、いかに正確に操作し、ポイントを突くか……ということだな」
まずは刀の指示で、響也がクレーンを操作。
何度か試して、上手くはいかずとも、惜しいところで景品を逃したりしているうち、やがて、
「……これは、良いんじゃないか!?」
「ああ、バッチリだ……!」
がしっ。ついにクレーンは、にゃんだふるふぁいたーずの人気キャラ、キツネの『フォクシー』のぬいぐるみをキャッチし、取り出し口へとイン!
「まずは、景品第一号だな」
響也に手渡されたぬいぐるみに、いささか落ち込んで来ていた刀の、モチベーションもアップ。
今度は役割を交代し、響也の声に従って、刀がクレーンを動かします。
「アームがぬいぐるみを掴んで、戻ってくるのをイメージして……あっ」
じっと集中するのですが、一つ目の勢いは続かず。なかなか、上手く行きません。
しばし、じりじり、焦りだけが募る時間が続きます。
と。
奮闘する二人の脇を通りがかったのは、筐体の上の灰皿を取り替えて回っていた、
塔ヶ崎 璃亜
。持ち前の不幸体質にもめげず、一生懸命にお仕事中の彼女でしたが……。
「……わ、きゃあっ?」
たまたま、本当にたまたま偶然、実に運の悪いことに、彼女の足元に誰かがこぼしたジュースで、璃亜ちゃん、派手にスリップ!
どしーん、がらがらがら!
哀れ、璃亜の頭には、アルミ製の灰皿と、溜まった灰が降り注ぎ。彼女は、真っ白けになってしまいました。
「うぅ……ま、またやっちゃった……」
「だ、大丈夫か……!?」
再び音を聞きつけてやってきた竜也に、申し訳無さそうに頭を下げつつ。二人で、散った灰と灰皿をかき集めるのですが。
璃亜本人も気づかない、彼女のろっこんは、彼女自身の不運を、誰かの幸運へと変えてしまうものでありまして。つまりは……。
「何か、すごい音がしたようだったが……」
「……よし、ここだ!」
刀がボタンを離すと、クレーンが下がっていき……がしがしっ、すとん!
取り出し口へと滑り落ちてきたのは、忍者の黒猫『クロ』と、兎のトリックスター『餅月 ウサ子』のぬいぐるみ。何と、ダブルゲットです! 何たる幸運でしょうか!
その成功の影には、アルバイト店員の少女の、尊い犠牲があったりもするわけですが……ひとまず、それはさておきまして。
「どうやら、少しずつ、コツが掴めてきたな」
「ああ、篠崎の指示のおかげだよ」
「いや。御剣の、集中力のたまものだろう」
ふと、お互いに褒めあうと、顔を見合わせ。に、と笑い合います。
不思議なもので、こういったクレーンゲームひとつ取ってみましても、二人はそれぞれ、得意な部分が異なっていたりするようで。それらが上手く噛み合いだしたことで、やがて、ぽつりぽつりとぬいぐるみが取れ始め。徐々に、結果が現れてきたようです。
「よし、このまま、全種類制覇だ!」
「ああ……!」
勢いを殺さないままにと、二人はますます、『ニャンホーキャッチャー』にのめり込むのでした。
「本当に、そのクマだけでいいのか?」
「ああ。何なら、これも持っていくか?」
遠慮しておくよ、という刀に、響也は、帰ったら渡してやるか……と、同居人の顔を思い浮かべます。
結局、二人は共同作業のもと、本当に、『にゃんだふるふぁいたーず』のぬいぐるみラインナップを制覇してしまい。ほくほく顔の刀は、せめてものお礼にと、響也にアイスをご馳走してあげたり。
正直に言えば、軽くなった刀のお財布の中身は、それなりに痛かったものの。けれどそれ以上に、一つのことをやり遂げた達成感が、じんわりと、二人を包み込んでいるのでした。
「今日は、サンキューな。おかげで助かった」
財布の重みと引き換えに、刀のカバンにぎっしりと詰まっているのは、ぬいぐるみたち。
「俺も、良い練習になった。ありがとう」
響也も、大きなクマと、今回で得た経験に知識に。持ち帰るものは、決して少なくありません。あの時の雪辱を晴らす日も、決して遠くは無いかも知れないのです。
やがて二人は、握手を交わすと。互いの健闘を称えるように、ひとつ、笑い合いました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月20日
参加申し込みの期限
2014年04月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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