this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ゲームセンターで遊ぼう!
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
16
つぎへ >>
【兄と弟の再会ゲーム】
待ち合わせ場所へとやってきた、
深護 黎生
の、懐かしい顔に。
紅林 千尋
は、思わず顔をほころばせます。
「よう。久しぶりだな、千尋。どうだ、勉強してるか?」
「いきなりそれですか? こんにちは、黎生さん。お久しぶりです」
千尋と黎生。二人がこうして顔を突き合わせるのは、実に、数年ぶりのことです。
黎生が、千尋の家庭教師をしていた頃からの縁。黎生には、千尋はからかいがいのある弟のようなもので。千尋にとっても、黎生は頼りがいのある兄のような存在で。
昔は、勉強の傍ら、それこそ兄弟のように面倒を見てくれたものでした。
「……つーかお前、ゲーセン行くのに、俺を誘うって。もう一学期も終わる頃だろ、一緒に行く友達とかいないのかよ?」
「うっ。し、仕方ないでしょ? まだ、転校してきたばっかなんだから……!」
黎生の容赦の無い物言いも、二人のそんな間柄ならでは、なのです。
何だか、懐かしいやり取り。千尋は、ふくれっつらを浮かべつつ、
「ふん。どーせ俺は、ぼっちですよーだ!」
「はいはい。ま、今日は、俺が付き合ってやるさ」
ぽむぽむ、黎生はいじけたような千尋の頭を、気安い調子で叩きながら。
二人は、ゲームセンター『BooM』の入り口をくぐります。
千尋は、今年度の初めに、この寝子島へと引っ越してきたばかり。遊びに行くにも、まだこの辺りには慣れておらず、行き先は黎生任せでしたが、初めて訪れた『BooM』の雰囲気を、どうやら千尋は気に入ったようです。
「お前、ゲームとか好きだったもんな。さて、何やる? 何でも付き合ってやるよ」
「いいんですか? それじゃ……あれ、やりましょう! 結構、有名なやつですよ」
千尋が指差したのは、『ざ・にゃんだふるふぁいたーず』。二人は早速、空いている対戦台の両側に別れて腰掛け、いざ対戦プレイです。
コインを投入、キャラクターセレクト画面にずらりと並んだ動物たちから、千尋が選んだのは、『木天蓼 ニャン子』。言わずと知れた、扱いやすい主人公キャラクターです。彼はこのニャン子で、何度かこのゲームを遊んだことがありました。
対する黎生は、キツネの『フォクシー』を選択。玄人向けのテクニカルキャラですが、果たして、その実力はいかに?
ラウンドが始まると、真っ先に飛び込む、千尋のニャン子。フォクシーのガードの上から、お構い無しにがりがりと攻め立て、体力を削っていきます。黎生は防戦一方で、得意の搦め手を披露する間もなく、1ラウンド目は、ごくあっさりと千尋が勝利。
「どうですか、黎生さん。俺も結構、やるでしょ?」
「ああ、そうだなー。上手いもんだなー」
なんて、合間に台の脇から顔を覗かせ、話しかけてみれば。何やら黎生は、余裕しゃくしゃく、といった様子です。
怪訝な顔を浮かべる千尋をよそに、第2ラウンドが開始されますと……。
「よーし、このまま次も……って、あっ、あれ!?」
千尋の束の間の快進撃も、そこまででした。
急に動きの良くなった黎生のフォクシーは、飛び道具と設置技で、セオリー通りにニャン子の動きを縛ると。その隙に、複雑なロングコンボを、ミスも無くバッチリ叩き込み……ぽかん、と口を開ける千尋をよそに、あっという間にKOしてしまいました。
その後の第3ラウンドも、本気を出した黎生に、千尋は成す術も無く。フォクシーの、相変わらずの華麗なフルコンボに、ニャン子は見せ場も無いままに、ばったりと倒れ込み。あっさりと、決着が着いてしまいました。
「……もうー、なんだよー! このゲーム、上手いんじゃないですか! 先に言ってくださいよー、ずるい!」
「ずるくなんて無いだろー、お前が油断しただけさ」
と、憤慨する千尋に、黎生はしれっと言ってのけます。
兄貴分、といった存在の黎生だけに、どうやら、一枚上手であったようです。
「ははは、すまんすまん、そうすねるなよ。次は、お前の得意なやつに付き合ってやるからさ」
ところが。
千尋が、その本領をいかんなく発揮してみせるのは、音ゲーコーナーへと移動し、得意の『リズムニャンⅡDX』をプレイし始めてからのことでした。
初回から二人同時プレイに挑戦する中、音ゲーにはあまり馴染みがない黎生は、それでも持ち前のリズム感で頑張るものの、
「……何の曲なんだ、これ?」
「知らないですか? ほら、あのアニメのテーマソングで……」
千尋の好きな、魔法少女が出てくるアニメのオープニング曲。だそうなのですが、黎生は聞いたことも無く。
千尋はと言えば、アニメのストーリーや、譜面の横でパフォーマンスを繰り広げるキャラクターの解説などしながら、半ば画面も見ずに、それでも凄まじいまでの指さばきで、次々に、複雑な譜面をクリアしていきます。格ゲーでは、ボコボコにやっつけられてしまった千尋でしたけれど、音ゲーのとてつもない腕前と余裕を見せつけ、先の敗北の面目躍如、と言ったところです。
曲はサビの部分へと差し掛かり、難関の譜面、恐ろしい数のバーが滑り降りてきます。
初めての曲ではありつつ、それでもある程度のスコアを弾き出している黎生のセンスも、スゴイと言えばスゴイのですが。
それ以上に、千尋のテクニックは、実に驚嘆に値するほどでありまして。周囲で足を止めた客たちも、彼のスーパープレイを遠巻きに眺めつつ、ほうっとため息をついていたりするのです。
最後のフィニッシュを決め、やがて曲が終わると。
「お前……その情熱を、もう少し別のところに使ったらどうだ……?」
「え、何がですか?」
ちょっぴり呆れ顔の黎生に、今度は千尋が、笑顔であっけらかんと言ってのける番でした。
遊び疲れて、二人は、ドリンクバーでしばしの休憩。
千尋の手には、『ニャンホーキャッチャー』で取った、先ほど熱く語っていた魔法少女アニメのキャラクター、そのぬいぐるみがありました。
音ゲーとは打って変わって、散財しつつもさっぱり振るわない千尋に代わり、見かねて交代した黎生が、いくつもの景品をあっさりと取ってしまったのには、千尋も少々、複雑な思いに苛まれたりもしましたものの。
ふいに、黎生が真面目な表情を浮かべつつ、口を開くと、
「そういや……聞いてなかったよな。お前、何でこっちに転校してきたんだ? 何か理由があったんだろ?」
「……それは……」
切り出した黎生の疑問に、千尋は、戸惑い顔で黙り込みます。
黎生の指導もあり、せっかく受かった学校でした。千尋がそこから、こちらの寝子島高校へと転校してきたのには、何か、事情があるようなのです。
黙したまま、口を開かない千尋に。
「……ま。言いたくないなら、言わなくてもいいさ」
ぽむっと。黎生は、大きな手を、千尋の頭に置いてやります。
もとより、無理に聞き出そうと言い出したことでも無く。それは黎生なりの、気遣いによるものなのです。
「ここは良い島だ、お前もきっと気に入るだろ。それに、これからは、またこうやって遊んでやるさ」
「……はい」
少しばかり意地悪な兄の、ふいに見せる優しさに。ちょっぴり手のかかる弟は、ほっとする笑みを浮かべます。
その様は、やっぱり……少し歳の離れた、けれど仲の良い、本当の兄弟のようにも見えるのでした。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ゲームセンターで遊ぼう!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月20日
参加申し込みの期限
2014年04月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!