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ある霧の向こうの
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どうしてこうなった。
八城 昌也
は頭を抱えていた。
(う~ん? また変な事に巻き込まれちゃった系じゃね?)
最初は暢気にそう思う余裕があった。手を繋いだ先が誰なのか確認するまでは。
恐る恐る顔を見るときに胸に去来したものは、せめて女性でないこと。
この昌也、自慢でもなんでもないが、女性と一対一になるとヘタレてしまう仕様である。見るからに周囲に他の人もいないし、出口までずっとこのままだなんてどんな拷問だ。ホストとしてそれは致命的ということは分かっている、が、誰しも苦手なことはあるから仕方ない。
覚悟して顔を見ると……中性的な顔立ちで一瞬女性かと思ったが、男性だったようだ。
ほっと胸を撫で下ろすのも束の間、男性だったとしてもこの状況へのもやもやに気付く。
もやもや……なんとも言い難いが、何だろうかこの状況は。昌也にはこういう趣味は無い。無いのだが、状況が状況だけに仕方なくなっている。
(とりあえず、色々まずい感じになる前に、出口まで行かなくちゃね!)
そうして、共に困難を乗り越える度に深まる絆……いつしか手を繋いでいる隣の相手がかけがえのないパートナーに……。
(ちょっとっ! 上の意味深な地の文いらないからっ!)
「あっ、ごめんなさい!」
手を繋いでいる相手が、謝りながら手を離すと、間髪入れず、彼と昌也の足元に大きな穴が開いた。落ちる前に互いに手を繋ぎ直すと、穴は塞がる。
そこで初めて、相手と目が合った。
「えーっと、僕は寝子高1年4組の
遠矢 護
です。あなたは?」
「俺は1年5組の
八城 昌也
だ」
簡単に自己紹介を済ませ、辺りを見回す。どうやら、この霧の深い森では、手を繋いでいなければならないようだ。もしうっかり手を離せば、さっきのように暗く黒い穴に落ちてしまうに違いない。じっくり見ることはできなかったが、随分と深い穴のように見えた。落ちてしまったら、よじ登ることは叶わないだろう。
「あ、あの……」
なにか話さなければと思ったのだろう、護が口を開く。
「ぼ、ぼんやり見える光を目印にして、進んで行ったらいいのかな……?」
「光?」
「そこに……」
護が空いている方の指で、ぼんやり光る地点を指差す。昌也も光を視認する。
「じゃあ行くか」
「は、はい」
そうして、2人の足は森の奥へと向かっていった。
水? と、気付いたときには護の足はずぶずぶと沼に沈みかけていた。
(わっ、深くなってる! 危ないです!)
気を付けようと思うときには既に遅く、足は滑って身体ごと沼に飲み込まれていく。咄嗟に思ったのは昌也のことだ。
(このままじゃ巻き込んじゃう!)
「八城さん! 手を離し……」
(ちゃダメなんだ)
そこまで言って大穴が開いたことを思い出して続く言葉を飲み込む。
焦って沈むだけだった身体は、突然繋いだ手の向こうに、強い力で引っ張られた。沼地帯だったが、今いる場所は固い地盤のようだ。
ごほごほと咳き込んで、口内に入った泥水を吐き出す。
(なんとか上がれた……)
引っ張り上げてくれた主は勿論、繋いだ先の手の先にいる昌也。昌也も護に巻き込まれて沼に落ちたため、咳き込んでいる。
「ごめんなさい、ごめんなさい、大丈夫ですか!?」
返事の代わりにぎゅっと強く手を握られる。肯定ととって、護は頭を垂れた。
「ご、ごめんなさい、巻き込んじゃって……」
「手を繋いでるんだから仕方ないじゃん。お互い無事だったんだから気にすんな」
「は、はい。ごめんなさい……」
「だから」
「で、でも、ありがとう」
続きそうになっていた昌也の言葉は護の礼に飲み込まれた。そのことに護は気付いていなかったが、昌也はあえてそれを言うこともしなかった。
お互い泥まみれのまま、立ち上がって光の導く先を目指す。
底無しの沼は広範囲にわたることもなく、また固い地盤もあり、沼地帯の終わりまではまってしまうことは無かった。
手を繋いだまま、沼を抜けて歩いて行くと、今度は不意に光が途切れた。立ち込めていた霧も薄れ、石碑が1つ見える。
「ここから戻れる……のか?」
昌也の言葉に、護は心の底から安堵して、深い息を吐き出した。
(わあ良かった……怖かった、怖かった……)
昌也と繋いだ手に、空いているもう一方の手を重ねる。
「八城さんごめんなさい……いっぱい迷惑かけて……ここまで一緒してくれてありが、とう……」
ございました、は口から出たときには嗚咽になっていた。跪いて、溢れ出る涙に任せて、泣く。
肩を震わせて涙を流す護。そんな護を見て、昌也も跪き、手を伸ばした。ぽんぽん、と手のひらで軽く護の肩を叩く。
それと同時に石碑から光が溢れて、辺りを包んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月18日
参加申し込みの期限
2014年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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