その霧深き森にはひとつの制約がある。
『絶対に手を離してはいけない』
たとえ霧が深くても。
突然大きな岩が隆起してきても。
底無し沼に落ちても。
それから、毒蛇に出会っても。
そうしないと……。
「ここ、何処……?」
少女は周囲を見回して、呟く。
見知らぬ森にいた。霧が深い森だった。
「誰……っ?」
誰かと手を繋いでいることに気付いて、反射的に手を離す。
その途端、足元に吸い込まれそうなくらいに黒く暗い穴が生まれる。
少女は小さな悲鳴を上げて落ち……なかった。
手を繋いでいた誰かと、思わず手を掴み合うと、互いの足元に生まれていた黒い穴が塞がっていたのだ。
「気のせいだったのかな。穴があいたように見えたんだけど……ごめんね」
目の錯覚だったのだろうか。
信じられない気持ちで、少女は繋いでいた手をもう一度離す。
しかし気のせいではなかった。
足元に再び穴が生まれ、今度は意識して手を繋いだ。
手を繋ぐと、先程と同じく穴は塞がる。
「……」
本当にここは一体何処なのだろう。
分かっているのは、ただ霧の深い森ということだけ。
少女は離さぬよう、繋いでいる手をきゅっと握り返した。
こんにちは、鳴葉ゆらゆです。
よろしくお願いいたします。
【目的】 霧深き森から2人1組で手を繋いだまま元の世界に帰る。
【舞台】 霧の深い森です。
なお、この森に建造物はありません。(イラストはイメージです)
【時間】 常に昼ですが、霧が深いので視界は悪いです。
【概要】 2人1組で、最初から手を繋いだ状態でスタートします。
森の中心にある石碑が出口の目印です。
【注意】 ●スタート地点は、各組ごとに違い、最初からふたりぼっちです。
●手を離すと、足元に黒い穴が出現して落ちてしまい、この森に閉じ込められます。
また、最後まで描写が無くなりますので、離さないようにして下さい。
●石碑までの目印に、光がライン上になっています。
光の続いている方向に、光を辿って進みましょう。
●GA以外は鳴葉の判断で手を繋ぐ相手を決めさせていただきます。
手を繋ぐ相手は、同性か異性か分かりません。
NGのみ考慮します。同性NG or 異性NGと書いて下さい。
(補足)・参加者が奇数になった場合は、3人で組ませていただくこともあります。
・NPCと組むことはできません。
・NPCは、NGなどの調整が難しい場合にのみ登場する可能性があります。
●森には以下のような、いくつかの困難があります。
手を離さないよう、協力して乗り越えて下さい。
【森について】(これらの情報はPCは体験するまで知りません)
① 全体的に霧がかかっています。場所によっては視界が真っ白な所もあります。
② 道は舗装されていないので、草の生い茂った獣道です。
③ 大岩が突然隆起してくるエリアがあります。
④ 底無し沼のあるエリアがあります。
⑤ 毒蛇が沢山生息しているエリアがあります。毒蛇はこの世界にしかいない蛇です。
毒蛇に咬まれると、咬まれた部分が壊死します。元の世界に帰ると治ります。
ご参加お待ちしております。