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<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
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●矢は尽き
【SIDE:青】
「A5 B2 C1 C4 E2 F3 F6 G5 H4 J1 J6 K4 L3 だな」
八神 修
が星の位置を復唱する。
音海 なぎさ
がそれをメモし、図を作成した。次のとおりである。
「さて問題は星の部分を押すのが正解か、星でない部分を押すのが正解か……」
それとも、となぎさは頭を捻る。
「星から斜めの線を格子状に伸ばすと、線が通らないマスがある。その埋まらなかったマスを押すのか」
なぎさはふたたび修を見る。すると修は答えた。
「俺は素直に星があるところを押していいと思うが、……試せばわかる」
「そうだね。A3、A4、A5を押してみれば、どれが正解かわかるはずだ」
A3とA4で罠が作動し、A5で作動しなければ、星のところを押すのが正解。
A5で罠が作動し、A3でもA4で作動しなければ、星でないところを押すのが正解。
A5とA3で罠が作動し、A4のみ作動しなければ、なぎさの云った最後の案の可能性もある。
「後木くん、さっき押したのどこだったっけ?」
「ご、ごめん、たぶん右端のどっかだったけどわかんなくなっちゃったのだ」
「そうか。いいよ、気にしないで。試してみよう。ただ矢の罠には気をつけないと……」
ブーメランを撫でながら話を聞いていた
マウル・赤城・スティック
がおもむろに口を開いた。
「俺がやろう。俺の<救いの手>なら安全に試すことができる」
マウルのろっこんは、息を止めている間だけ、ブーメランから自分の右手を生やすことができるというものだ。ブーメランをロープなどで壁に掛け、手だけを出して星のボタンを押す。罠が発動するとき、ギリギリという音がして発動まで僅かに間があることは、さきほどの一件でわかっている。もし矢が飛んできそうになったらろっこんを解いて手をひっこめればいい。
「やってみよう」と
御剣 刀
も木刀を構える。
「心配するなスティック。万が一のときは<加速>して打ち落とす。それに、赤班のみんなは寒さに凍えているんだろう? 迷ってるヒマはないさ」
これで話は決まった。
まずはA3だ。壁の左端の方なので、マウルは左手でブーメランを持った。それをA3の星の上に重ねて息を止める。マウルの右手が本来あるべき場所から消え、ブーメランから生えてくる。みんなは壁から離れるようにして見守っていた。
「押すぞ」
「おう」
刀も木刀を構える。
ボタンが押し込まれた。
ギリギリ、と音がして放たれる矢。
マウルは息を吐いてろっこんを解いた。刀が<加速>し、木刀で矢を打ちすえる。矢はぼっきりと二つに折れ、乾いた音を立てて地面に転がった。
「……いける、な」
「ああ、まったく問題ない。じゃあ次だ」
こうしてマウルは次のA4とA5も同様に試した。
なぎさは状況を逐一メモしていたが、やがて云った。
「A3とA4は罠が作動、A5は作動しなかった……と。ボクの考え過ぎだったようだね。星のところで良さそうだ。じゃあみんなで手分けしてボタンを……」
「ちょっと待ってくれ」とマウルが止める。
「考えたのだが、……矢を射る弓はクロスボウみたいなものなら一度撃てば終わりだし、何度でも撃てる特殊な仕掛けでも、何度でも作動し続けたら、いずれ矢が尽きるんじゃないだろうか」
「仕掛けを解除してから挑んだ方がいいということ?」
「そうだ」
矢の罠の穴は全部で12。そのうち一番扉に近い穴は、修の傘で塞がれている。
マウルがA3とA4で罠を発動させたときには、一番手前の――Aの列にちょうど突き刺さる位置の矢が飛び出してきた。星の位置と矢が出る位置は対応しているのだ。
マウルはA3をさらに何度か押してみた。すると、先のと併せて計6回試したところで打ち止めになることがわかった。その後他のA列の星を押しても、もう矢は出なかった。マウルが考えた通り、矢の数には限りがあるのだ。
「すべての矢を打ち尽くそう」
マウルはそういうと1列ずつ移動しながら不正解と思われる星を押し、残っていた11の穴すべての矢を打ち止めにした。
「これでもう安心だ。赤のみんなも待っているだろう。急いで正解のボタンを押そう!」
あたりは刀が折った矢が山のように散らばり、何本かは壁にも突き刺さっていた。それを端に寄せ、不要な矢を抜く。壁に映る手を広げた人のような影が、改めて不気味にみえる。
「うわあ」
小柄な
李 小麗
は壁を見上げた。
「よく見たらすんごく高い位置にもボタンがあるのだ」
「スティック、身長いくつだ?」と刀が聞く。
「189センチだ」
「一番高い位置の星は、スティックでも届かないか?」
「厳しいな。2番目なら届くんだが」
小麗は、両手をあげてぴょんぴょん飛び跳ねながらいった。
「しゃおりーが押してもいいのだ。ん~っと、誰か~誰か~しゃおりーを乗せてくれる人はいないか~?」
「俺が肩を貸すよ」と刀が小麗の肩に手をおいた。
「お? 刀がしゃおりーを乗せてくれるのか? 助かるのだ、ありがとうなのだ!」
それからえっへんと何故か得意げに。
「おぅ、刀。しゃおりーはスパッツ履いてるから上を向いても大丈夫だぞ? パンチラもパンモロもないから安心するのだ」
「み、見ないよ!」
なんか女子たちに誤解されている。そんな気がしてならない刀であるが、いまはとりあえずおいておこう。
「皆で協力してボタンを押そう!」
「もう一つの高いボタンは俺たちが押すよ」
進み出た
龍目 豪
が
北原 みゆき
に「なっ」と笑いかける。
「えっ、私、龍目先輩のこと肩車なんて出来ませんよぅ」
「わかってる。もちろん俺が北原を肩車するんだよ!」
「えええっ、でっでも……私……重い、と思うんですけどぉ……」
みゆきは女子として決して重い方じゃない。それでもついぼそぼそ声で狼狽えてしまう。
「大丈夫さ、忘れたのか? 俺のろっこんは重さを0にすることができる。北原なんか羽根より軽くなるぜ」
そこまで云われて断る理由は見当たらない。
むしろ率先して頑張ろう、と自分を奮い立たせると、みゆきは「はい」と頷いた。
その間に刀がこんなメモを書いてくれていた。
「見てくれ」
a(A5・C4)
b(B2・C1)
c(E2・F3)
d(F6・G5)
e(K4・L3)
H4
J6
J1
「見たところ、a~eは力があれば一人で押せる。最後の3つはそれぞれ一人ずつ押してもらおう。ボタンは重そうだから、女子はひとつにしておく方がいいな。片手で押せなければ手伝って貰う、ということで、誰がどこを押すか決めよう」
まずは、と刀は自分と小麗の名前をそのメモに書き足した。
「俺は李に肩を貸しながらe、つまりK4、L3を担当。李にJ1を押してもらう。これは李の身軽さを見込んでのことだ。俺も2つ押すとなると李の身体を手で支えられなくなるが、李なら大丈夫じゃないか?」
「まかせるのだ!」と小麗。
もう一つ高い位置のC1をみゆきと豪に割り当てる。B2も一緒に押せればよかったが、豪の身長だと指先がギリギリ届く程度であったのと、たとえ羽根ほどの軽さだとしても、みゆきのことはしっかり支えていたいという気持ちもあって、無理はしないことにする。
「ならB2は俺たちで行くか、真央」そう云ったのは修だ。「俺が真央を肩車すれば充分届くだろ?」
「修ちゃんに肩車!?」と真央は少し驚いたものの、すぐに気合十分、「今度は絶対間違えないのだ!」
E2とF3は上背も力も申し分のないマウルだ。
「私たちのこと忘れないでよね」
ブリジット・アーチャー
が名乗り出れば、他のみんなも一様に協力を申し出る。
かくしてリストはこのように書き換えられた。
(左から)
A5……稲場
B2……八神、後木
C1……龍目、北原
C4……神薙
E2・F3……スティック
F6・G5……握
H4……アーチャー
J6……赤羽
K4・L3……御剣
J1……李
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月27日
参加申し込みの期限
2014年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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