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【お花見】桜の下で待ち合わせ
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――三夜湖の夜桜でも見に行きましょう
とある春の日、ふとかかって来た電話に出てみれば、ここのところご無沙汰していた天動商店の店主の声がした。
――実は、店の倉庫で荷物を運んでいてぎっくり腰になってしまって
暫く大人しく過ごしていたんです、と困ったように笑った
天動 記士郎
の声を思い出して、
猫島 寝太郎
はくすりと笑みを零した。
腰の調子が良くなってしまえば、体を鍛えることを趣味のようにしている記士郎は春の陽気も相まって身体を動かしたくて仕方なくなるのだろう。以前記士郎から一緒に体を鍛えないかと誘われたこともある寝太郎はこっそり頷く。
確かに、病み上がりの身には九夜山登山を兼ねてのお花見は運動として丁度いい。
夕暮れの九夜山の山道に降りかかる桜の花びらを見上げ、両手の風呂敷包みを抱え直す。風呂敷包みの中身は二段重箱と五目煮をたっぷり詰めたプラスチック容器。
「うちの婆ちゃんの煮物、本当に美味しいので楽しみにしててくださいね」
道なりのコンビニで買ったお菓子の入ったレジ袋を手に、風呂敷包みに期待の眼差しを惜しげもなく注いでくる記士郎に、寝太郎はおっとりと笑んだ。
旧市街から少し歩いて、ロープウェーで展望台前駅まで。腰を痛めていたという相手に合わせ、降り場から続く山道をゆっくり歩く間に、気づけば陽はとっぷりと暮れている。
「ああ、そう言えば」
夕暮れにあえかな灯を揺らすように夕風に花を震わせる桜を眺めながら、記士郎は口を開く。こんな話を知っていますか、と。
「春は三夜湖にお城が現れる」
それは、両親の仕事の都合で寝子島を離れる小学生の途中までは一緒に暮らしていた、祖父から聞いた伝説。酒とタバコが好きだった祖父は、夕暮れに決まって家の外に置いた長椅子に腰掛けてちびちびと酒を呑むのが好きだった。ひとり酒を呑む祖父の傍らに座り、両親の帰りを待ちながら肴をつまみ食いする記士郎に、そんな話を聞かせてくれたことがある。
「八夜城。眠り猫城とも呼ばれるその城は桜が満開の夜に現れ、桜に誘われ迷い込んだ人々と共に一夜限りの宴に興じるそうです」
――一度だけ、混じったことがある
そう言った祖父の頬に心底からの笑みを見た。
「楽しそうですねぇ」
幼い頃に己が思ったのと同じ感想を傍らの少年から聞き、記士郎は頬を緩める。
「そういえば自分も小さい頃、父さんから埋蔵金伝説とか聞いた事あるような?」
猫島寝具店の社長である父は、そういう話が好きだ。埋蔵金を探して島中を巡った話を聞かせてくれたこともある父を思いつつ、寝太郎は傍らの青年を見遣る。桜を見ているのか、記士郎の視線は三夜湖に続く道の先、視界を遮る木立の更に先に向けられている。
何気なくその視線を追うて、
「……うわぁ」
寝太郎は声を上げた。
「お城だ」
思わず高くなる声に、湖畔に舳先を寄せていた舟の櫂持つ女が被った笠の縁をあげた。
「そっちの兄さんたちも、ほら」
黒髪の大人し気な少女を乗せた舟の女船頭に呼ばれ、寝太郎と記士郎は顔を見合わせる。
「どうした、来ないのかい」
少女の他にも、大柄で厳格そうな男性とその妻か娘らしい女性が舟上で楽し気な視線を城へと向けている。
「やっぱりあったわ! 湖の上のお城……素敵ね~!」
「確かに、あったな……」
夫婦らしいふたりの言葉を耳にして、寝太郎は夢から醒めたように瞬いた。
「あっ、……いえ! 行きます!」
焦り気味に記士郎の手を引く。
「行きましょう、天動さん!」
「そうですね、行ってみましょう」
もちろん、と記士郎は微笑んだ。舟に乗りこめば、瞼の裏に祖父の顔が思い浮かぶ。
(じいちゃん)
湖の上のお城では、昔祖父が加わったことのある宴会が今も開かれているのだろうか。大好きだった祖父と同じ経験が出来ると思えば、自然と胸は高鳴った。
月光の湖畔を見晴るかし、女船頭は頭を湖上の城へと巡らせる。
「では、いざ――眠り猫城へ参りましょう。寝子島の皆々様」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
110人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月13日
参加申し込みの期限
2017年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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