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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:07・寝子島高校の入学式……らっかみ(4)●
【寝子高上空:講堂周辺】
ポォ……ン!
不意に
夢宮 瑠奈
の胸許にちいさな光が灯り、「えっ?」と驚いて彼女は、その明滅に目を遣った。
微かなまたたきに過ぎなかったその光は、けれど瑠奈の心臓の鼓動に合わせるように、みるみるその光量を増し、やがてどんな宝石にも負けない、まばゆい輝きを取り戻す。
「!! これ……!」
驚きはすぐに、確信に変わる。
(ののちゃんの……っ!)
バコン!
それと同時に、瑠奈の全身を押さえ付けていた念力のプレッシャーが消え失せ、彼女の身体が宙に浮いた。
全身から噴き出す風に翻弄されまくって、「わわわっ!?」とそのまま明後日の方角へ吹き飛んでいく瑠奈。けれども講堂に加わっていた力の1/3がこれで消失し、講堂の落下スピードがガクンと落ちる。
そして、くるくる回転しながら瑠奈が次に見たのは、頭に刺さっていたクローネの羽根を自力で引き抜き、ベキリと折り捨てた友達の姿だ。
同じようにまぶしい光を胸に宿した彼に向かって、瑠奈が何度もその名前を呼ぶ。
「雨崎くんっ……雨崎くん! 正気に戻ったんだねっ!」
ぜえぜえ肩で息をしながら、理性を取り戻した
雨崎 荒太郎
が、その瑠奈の呼び声に応えて、へへん、と鼻の頭を擦ってみせる。
「へへっ、知ってたさ……フツウを死守する覚悟なら、
こんな羽根に負けやしないってね!」
雨崎荒太郎、クローネの支配下から脱して理性復活。
『ってコラ雨崎、格好つけてんじゃねえっ!
さんざん心配させやがって!』
講堂の上から翼を羽ばたかせて飛び上がった
山田 勘三郎
が、雨崎に向かってカァカァと喚く。雨崎が正気に戻ったことで、山田もまた瑠奈と同様に、彼の念力の束縛から解放されたのだ。
「わわっ山田くんゴメェン、でも話は後だよ!」
依然落下中の講堂に向かって、雨崎がバッとその両手を突き出す。
「とにかく今は、あの落下を食い止めないとっ!」
鳥のように飛べると強くイメージして、落下方向とは逆向きの念力を全開で加える。瑠奈が暴風ごと離脱し、雨崎が理性を取り戻した今、講堂の落下に作用しているろっこんは、左右の距離詰め能力だけだ。対して浮上方向に引っ張り上げている力は、ベクトルを逆転させた雨崎の念力と、夏朝が最初に与えた浮力の2つ。
その2対1の暴走ろっこんが干渉し合い、もれいび達の見つめる眼前で、講堂の落下スピードがみるみる相殺されてゆく。
「迷惑かけたその分、死んでも頑張らないと……
ふんぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃ〜〜!」
ブシュウウウッ!
けれども、その雨崎の視界が突如、真っ白な煙に覆われた。「ふぇっ!?」と雨崎が振り向くと、同じ空域にいた
毒島 虹子
の身体から、大量の白煙が噴き出しているではないか。
「いいえ、ただの煙ではありませんわぁ!」
その邪悪なニヤニヤ笑いだけを残して、虹子の身体がみるみる薄らぎ消え去っていく……いや違う。雨崎が見間違いに気が付く。この煙は虹子から放出されているんじゃなくって、
「肉体が直接、煙に変換されてるっ……!?」
▼
毒島 虹子
ろっこん【BigLadyiswatchingyou】
☆通常能力……白煙が虹子を中心に勢いよく噴出され、周囲を覆い尽くす。
↓
★暴走能力……虹子の身体が白煙に変わり、意志でその煙を動かすことができる。
「どうして正気に戻ってしまったのかはさっぱり分かりませんけど、とにかく!
阿鼻叫喚のショーの邪魔はさせませんわぁ!」
言い終わるなり完全に煙に変わった虹子が雨崎に襲い掛かり、視界のみならず彼の口や鼻をも塞いで、その呼吸を潰しにかかる。げふがほとむせて煙を吐き出そうとする雨崎、けれども意志を持った煙は喉の奥底まで何度も再侵入して、その先の肺をも侵す。
(息が……呼吸が、でき、ないっ……!)
「ああっ、雨崎先輩!?」
虹子の白煙にすっぽり包まれてしまった雨崎の姿を見上げて、
上下 左右
が悲鳴を上げる……けれども、その時だ。空の向こうからその白煙の塊に向かって、高速接近する飛行体があった。
「えっ……あ、あれは!?」
自分が今見ている光景が信じられずに、左右がその瞳をまんまるに見開く。宝石にも負けない輝きを放つその飛行体は、光の尾を引いてさらに加速すると、そのまま虹の軌跡を描いて白煙の中に飛び込んだ。
ドッパァアアアンンン!!
内側から膨れ上がるように煙が爆散し、散り散りにちぎれる虹子の白煙。むせる雨崎を横抱きに抱えながら、その中心から勢い良く再び飛び出した女の子の姿を見て、左右が歓声を上げる。
「あれは……夢宮先輩ですわ!」
瑠奈だ。瑠奈が煙の中心で放射状に風を放ち、煙の塊を爆散させたのだ。散り散りになった煙から、辛うじて頭部だけを生成した虹子が、狼狽の悲鳴を上げている。
「ちょ、ななっ、何ですってええええええええ!?」
▼
夢宮 瑠奈
ろっこん【風のいたずら】
☆通常能力……自分を中心にして、風が円状に広がるように吹く。
↓
★暴走能力……自分から噴き出す風の方向や風量を、意志で自在に操る。
虹の軌跡を弓なりに描いて、そのまま青空を駆けてゆく2人の姿を見ながら、
獅子目 悠月
が唖然と呟く。
「……雨崎が。夢宮が。
暴走したろっこんを、自分の意志でコントロールしている……?」
そして彼自身の胸にも力強い拍動を繰り返す、まばゆい光が灯っていた。周囲に散らばる仲間たちの胸にもまた、同様に。
(これは……!)
神魂の、輝き。
「スハイルさん!」
ハッと気が付いて我に返った獅子目が、近くの
スハイル・アルムーリフ
に全力で叫ぶ。
「ろっこんの制御が、可能になっている!
やるぞ、俺達も……!」
「ええ、分かりました!」
落下中の講堂をバッと見下ろし、即座にそう返事をするスハイル。講堂は雨崎の念力ブレーキでいちどは減速したものの、再び降下を再開し、すでに寝子高の敷地に向かって突っ込んでいた。もう猶予など1秒もない。
すぐさま獅子目の口から高く澄んだ歌声が溢れ出し、同時にスハイルがその聖歌の低音部を、底から豊かな声量で支える。完璧な2人のハーモニーが戦場に響き渡り、
次の瞬間、地面に突撃していく講堂の周りが、輝く光に包まれた。
ドッゴォオオオオオオオオンン!!
凄まじい激突音と共に、空中に巻き上げられる土塊と粉塵。落下地点に脳味噌みたいな形でもくもくと気味悪く広がる、大量の土埃を呆然と見つめながら、
楢木 春彦
が絶望の呻き声を上げる。
「ウソ……だろ。間に合わなかった……?」
「いや、違う。講堂は無事だ、あれを見ろ!」
ティクス・ソル
が衝突地点を指差すと、やがて土埃が徐々に薄らぎ、その下から卵の殻でも剥くように球状の空間が現れた。粉塵の侵入すら遮断して誇り高く輝く半透明の球体と、その中心に冗談みたいに浮かんでいる講堂の建物を目にして、2人が叫ぶ。
「「【Holly Knight】の──防御障壁!!」」
▼
獅子目 悠月
&
スハイル・アルムーリフ
ろっこん【Holly Knight】
☆通常能力……歌が続く限り、自身を中心に半径1m・半透明の障壁ができる。障壁が傷つく度疲れる。
☆進化能力……視界に入る範囲で守りたいと意識した人物の周辺にも、同様の障壁ができる。
↓
★暴走能力……講堂の周囲に、半径百メートルの2重障壁を展開する。
獅子目とスハイルの、W障壁。
先ほどは互いに干渉して砕け散った2つの障壁が、今は完璧に制御されて、2重に講堂を包み込んでいる。さっき巻き上げられた土塊は、この巨大障壁が地面に激突して、押しのけた分の土だったのだ。
衝突を免れ、すり鉢状にできたクレーターの真ん中に浮かぶ講堂──けれども、よく見るとその講堂が空中で軋みながら、ガタガタと身震いしている。左右の暴走ろっこんが依然効いており、直下の地面に向かってまだ愚直に距離を詰めようとしているのだ。周囲の球状障壁も連動して地面にめり込み、ビシビシとますます広がるクレーター。獅子目が歌声を止めて防御を一瞬スハイルに任せ、左右に向かって叫ぶ。
「上下! 【Close to you】の力を反転させろ!
地面と講堂との距離を広げるんだ!」
「えっ……?」
それは少し前、彼女が北校舎の落下を防ごうとして見事に失敗した、あの行動に他ならない。「でも」と躊躇う左右に向かって、獅子目が信頼の声を重ねる。
「大丈夫……できる筈だ、お前にも。
いや、お前になら!」
「!! やっ……やってやりますわあああああああああ!」
左右が振りかぶったステッキをぶん投げ、講堂の屋根に突き刺さった杖の鈴が、リン、と高らかに鳴り響く。
次の瞬間、ドコォンッ!
左右の暴走ろっこんのベクトルが反転し、講堂が撥条に弾かれたように勢い良く空に向かって飛び出した!
「やった! やりましたわ!」
想像以上のそのパワーに、手を打ち合わせて喜んだ左右が、すぐに気が付く。
「ハッ!? でも講堂がまた空に!
これではキリがありませんわ!」
自重でまた講堂が落ちてきたら、地面に落ちてる適当な瓦礫との間隔を【空け】て再度上昇させることは出来るけど、それではいつまでたっても講堂を着地させられない。どうすれば?
だが、その時だ。空に向かってぐんぐん上昇を続ける講堂の、その一部が突然メキャアッと破壊されて砕け散った。瑠奈の暴風ですでに半壊状態だった、時計塔の鐘楼。その鐘楼部分が、建材レベルまでいきなり「分解」されたのである。
「って、のわあああああああっ!?」
誰の暴走ろっこんの仕業か、すぐに分かった
風雲児 轟
が、その能力者──
八神 修
に向かって怒鳴る。
「やめろぉっ、八神! 何考えてんだ!
あの中に大勢人がいるんだぞ!?」
「問題ない」
いつもの冷静さを取り戻した八神が、最高にクールに応じる。
「能力は制御できてるよ。
これ以上ないほど……完璧にな!」
▼
八神 修
ろっこん【分解】
☆通常能力……対象物を分解する。
☆進化能力1……精神を集中していれば、自分が見ているものなら触れていなくても分解可能。
☆進化能力2……ろっこんで「分解」したものは意思で操作可能。
↓
★暴走能力……一部分だけ「分解」した講堂の「残り丸ごと」を、意思で操作して動かす。
風雲児たちが唖然と見守るなか、ふわり……と講堂は上昇ルートを外れて、降下軌道に入る。巨大な建築物であることを全く感じさせない、羽毛を取り扱うような繊細なコントロールで講堂を降ろしながら、八神が言う。
「俺だから出来る、
俺の能力だから出来る。
この講堂を無事に着地させることが」
つまり八神は講堂を念動の操作対象にするため、必要最低限の区画のみを「分解」した、という訳だ。
「ああ、そういうことさ。暴走した今の俺に……
そして自己の能力を完全に掌握した俺に、
動かせないものは、ない!」
いややっぱり、いつものクールな彼より、ちょっぴり熱くなっているかもしれない。無理もない。助けを求める彼の想い人が、あの会場の中にいるのだから。普段はろっこん以外での解決を望む彼だけど、今回ばかりは全力だ。
(安心してくれ、あおい。
君の居る世界は侵させない……!)
心に浮かぶ大事な人の姿に向かって呼び掛けながら、八神は極限まで精神を研ぎ澄まして操作に集中する。
数十秒後……時間をかけてゆっくり宙を運ばれた講堂は、女性を椅子にエスコートするような繊細な挙動で、そっとクレーターの真ん中に着地した。
雨崎&獅子目&スハイル&左右&八神、講堂の地上激突を防ぎ、全生徒の死亡を回避。
鴻上の願いが叶い、暴走した全ろっこんのコントロールが可能に。
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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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