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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:07・寝子島高校の入学式……らっかみ(2)●
【寝子高上空:講堂周辺】
凛に撃破された筈のクローネLが復活して、絶句しているもれいび達を空からあざ笑う。
『ウッフフ、そこの花持ったコの暴走のおかげで?
怪我なんか1秒で治っちゃったわぁ〜♪』
▼
椿 美咲紀
ろっこん【舞花の祈り】
☆通常能力……自分が見た生物の欠損部を自己修復させ元通りにすることにより、自分以外の怪我を治す。
↓
★暴走能力……自分と同じエリアにいる全ての生物のダメージを治癒する。
『ざ〜んねん、あのコの捨て身の頑張りも、
一瞬で無駄になっちゃったわねぇ〜♪』
「そ、そんなの、あんまりなのです……!」
椿 美咲紀
の能力暴走による、意図せぬ治療効果だ。凛のみならず、敵のクローネまで回復させてしまった美咲紀は、目をまんまるに見開いて二の句も継げない。
『ほらほら、ぼ〜っとしていていいのぉ?
ご要望通り、あっちのコも全快したみたいだけど〜?』
クローネLが上空を指差すのと同時に、衝撃波のシャワーが再び、もれいび達の頭上から降り注ぐ。
「「うわあああああああああ!?」」
講堂に追突され空の彼方に跳ね飛ばされた
雨寺 凛
が、なお効果継続中の美咲紀のろっこん治療で全快して、気絶から目覚めたのだ。
「あっ、あれ? 私確か、さっきクローネに突撃して……
って、わあぁ! いったいどうなってるの〜〜!?」
意識を取り戻したことで凛の暴走状態もまた自動的に再開して、天空から無制限に衝撃波を撒き散らす。ふわふわ浮いた状態のまま、必死に空気を掻いてその攻撃から逃れる仲間たち。
「くそ、無茶苦茶だ……どうにかならないのか!」
八神 修
も降り注ぐ衝撃波を避けながら、懸命に思考を巡らす。けれども、状況打開の手が思い付かない。ろっこんが暴走した者は、気絶させればそれで暴走を絶てると思っていた。だが、今の状況では仮に失神させても、美咲紀の治癒能力ですぐに復活してしまうのだ。致命傷を負わせたクローネですら。
(ならば、美咲紀を今すぐ気絶させるか?)
くらり……と八神は目眩を覚える。自分の立てた作戦が間違っていないと、まだ信じられるのなら、迷いなくそうするべきだった。それがどんなに親しい友人であろうとも。
だが、瑠奈に凛に獅子目にスハイルに夏朝に美咲紀、全員が良かれと思ってしていることが、ことごとくドミノ式に状況を悪化させている今、その判断が本当に正しいのか、もはや八神にも分からない。
助けを求めるように彼は首を回して、講堂の方を見る。夏朝の暴走能力ですぐ近くを浮上中の、講堂を。
(あおい……!)
いや、違う──と八神の心にすぐさま、不屈の魂の火が灯る。
助けるのはこの、自分の方だ。あの建物の中には、今も恐怖でおびえているに違いない、彼の想い人がいるのだから。
「待っていろ、あおい。俺は絶対に諦めない……!」
ドガアン! その八神の頭上から飛来した衝撃波の1発が、講堂の角に命中して、ぐらり……と大きく建物が揺れた。立て続けにもう2発。講堂の中から、耳を覆いたくなるような悲鳴が巻き起こる。
「ぐっ……!」
そして、その被弾の衝撃に目を回しながら、まだ壊れた時計塔のテッペンに齧り付いていた
夢宮 瑠奈
は、すぐに別の異変に気が付いた。
「えっ? この講堂……下に落ち始めてるよ!?」
もれいび達の眼前で大きく傾き、地上へと落下し始めた講堂を見て、今度は
恵御納 夏朝
が悲鳴を上げる。
「どうして! 僕のろっこんの暴走は、まだ効いてる筈なのに!?」
その答えは、
上下 左右
が知っていた。
「これは……わっ、私の暴走ですわー!!」
▼
上下 左右
ろっこん【Close to you】
☆通常能力……物体同士の間隔を空ける、詰めることができる。
↓
★暴走能力……浮遊した講堂と地面との間隔を詰め、講堂を地上に激突させる。
【講堂内:1階席】
その講堂の中は、パニックになった生徒で今や狂乱の坩堝と化していた。
ぐらりと座席ごと大きく床が傾き、建物全体が激しい衝撃に襲われるたびに、立ち上がっていた生徒があちこちで将棋倒しになる。一部の教師が何とか混乱を鎮めようと、必死に声を張り上げているが、この状況で耳を貸す者などいる筈もない。
その混乱の只中で、
青山 絢
はただ呆然と、その場に立ち尽くしていた。
「いったい、外で何が起こってるって言うの……?」
傍には、入学式の進行を妨げた罪で一緒に捕まっていた、恵御納ママこと
恵御納 理沙
も一緒だ。絢は入学式早々、全新入生の目の前で校長を罵倒する、なんてことをやらかしたので、良くて停学、最悪の場合は退学をも覚悟していたのだが、事態はどうやら、もっと最悪なことになっている様子である。
「あら〜、この建物……何だか落ち始めてるみたいね〜?」
絢の隣りできょろきょろしながら、そう理沙が言う。さっき講堂が空に浮き上がった時には、窓の外の雲を指差したりなんかして、まだニコニコしていたこの天然ママも、事ここに至ってはさすがに青ざめた顔だ。
「大丈夫かしら? 娘の入学式が、中止にならないと良いんだけど〜」
「まだそんな心配!? どう見ても生死の瀬戸際なんだけど!」
つい突っ込みの手が出てしまう絢……その時だ。講堂全体に突如、マイクのハウリング音が鳴り響き、絢も理沙も飛び上がって音の出どころを振り向いた。
見ればステージの上に、1人のお団子頭の女の子が駆け上がり、壇上のマイクに齧り付いている。その女子生徒は思いっ切り息を吸い込むと、割れんばかりの大声でこう叫んだ。
「1年9組、李小麗! 新入生の誓いなのだ!」
絢と理沙が顔を見合わせ、その大声に圧倒されて、パニック生徒も思わず静まり返る。あれは
李 小麗
だ。小麗が本来の式次第に則って、新入生の誓いを宣言しているのだ。
「しゃおりーは……
友達と家族と大切な人達の笑顔を守る為に、強くなるのだ!」
胸には選ばれた証の黄色いリボンも無く、明らかに飛び入りだ。それでも彼女の誓いの言葉には、有無を言わせぬ必死の迫力があり、講堂中の注目が、一瞬彼女の許に集まる。
そのチャンスを逃さず、小麗は続けて生徒たちにこう訴える。
「それに今、ここにいるみんなを守るために、
外で必死に頑張ってる人達がいるのだ。
しゃおりーと同じように、その人達もきっと強くなる、
強くなって、必ずみんなの笑顔を取り戻してくれるから……
だから心配いらないのだ!」
【寝子高上空:講堂周辺】
オオン、と大気を押し破り、地上への降下を始めた講堂を見て、左右が叫ぶ。
「そんな……私のろっこんは、こんなことをするために
授かった訳じゃありませんわ!?」
北校舎の落下を止められなかった彼女のろっこんが、今は講堂の落下にその効果をフルで発揮している。皮肉すぎる暴走だ。
ゴウッ!
さらに講堂の落下速度がぐぐぐっと加速度的に増し、
楢木 春彦
が焦ってそちらを見る。
「クッソ、今度は何だ!」
時計塔のあたりから凄まじい勢いで風が噴出し、講堂を地上方向に向かって押し下げている。瑠奈だ。瑠奈の暴走風が、講堂の落下をさらに加速させているのだ。あれでは、強力な推進力を持つスラスターが、1コ余計に追加されたようなもの。
「夢宮、とべ! その講堂から離れろっ!」
瑠奈が楢木の声に従い、しがみついていた鐘楼からすぐさま自分の手を放す。夏朝の暴走による浮力と、自身から噴き出す乱流でそのまま吹き飛んでいく瑠奈……ところが、いったん講堂から離れたその彼女の身体が、何者かの力によって止められ、再び元の鐘楼へと叩き付けられた。
「きゃあっ!?」
「なっ……夢宮!?」
びたんと鐘楼に貼り付いた瑠奈の暴風スラスターで、地上めがけて加速し続ける講堂。八神の声が聞こえる、
「あおい! あおい!」
『アッハハハハ! あ〜らら、もぉ色々タ〜イヘン!』
クローネの爆笑を浴びながら、
鴻上 彰尋
もまた、落ちていく講堂をただ呆然と見つめる。動け、何かをしろと理性は叫ぶ。けれどもどうしようもない徒労感が、彼の正常な思考を蝕んでいた。
(何なんだ、いったい、これは)
彼ら全員のろっこんの暴走のせいで、らっかみ・ののこは空の彼方に吹き飛ばされ、新入生を満載した講堂は地上めがけて落下中、凛の無差別衝撃波で仲間は身動きもままならず、そしてクローネへのダメージは即座に全快してしまう。
何よりも。クローネの予想を上回るどんな行動をしても、次のループでは記憶を踏まえた彼女にあっさり対応されてしまう、このループ世界特有の不条理が、鴻上を完全に打ちのめしていた。
「クローネに同じ手は2度と使えない……
いやきっと、今だって」
これから自分が思い付く素晴らしい奇手妙手も、実は既に過去の周回でもう何度も試した手で、クローネはとっくに対策済みの状況なのかもしれない。そんな不安と無力感が、彼を苛む。
だとしたら。何を考えて実行しても、全て無駄ではないか。
もうこの状況を変えることは、永遠に出来ないのではないか。
「ううん、そんな筈ない! 僕は諦めない!」
その時、鴻上を叱咤するように声が飛んだ。夏朝だ。同じように絶望に陥りかけている仲間全員に聞こえるように、夏朝が精一杯の大声を上げている。
「まだ希望はある。ののこちゃんがいる。
ののこちゃんは、まだ神魂を有するらっかみだから……
なら、まだチャンスはある!」
そう言って、がばっと夏朝は頭上の空を振り仰ぐ。
「さっきクローネも言ってた、
ののこちゃんには『誰かの願いを叶える』万能の能力があるって!」
クローネはその力を利用して、「2羽に増える」という自らの願いを実現させた。
「だったら僕達だって、ののこちゃんに願いを聞いて貰えれば。
ののこちゃんに僕達のことを応援して貰えば、
その力で皆をパワーアップできるかも!」
そう信じて、ののこの姿を上空に探し求める夏朝の必死の視線が、不意に空の1点で止まった。
「えっ……?」
他の仲間も同様に、空の向こうに見える、3人の人影に気が付いた。
ティクス・ソル
がそちらを凝視する。
「あれは……!」
その内の2人は、北校舎屋上での対クローネ戦の際に、クローネ側に付いた
毒島 虹子
と
雨崎 荒太郎
らに間違いなかった。
「下で随分と盛り上がっているようですけれど、皆様!
この私の存在も、お忘れにならないで頂きたいですわぁ〜」
「あいつ、まだ……!」
頭のリボンを楽しげに揺らして、こちらをニコニコ見下ろしている虹子の姿を見て、ティクスが歯噛みする。あの女は、彼が与えた空気の足場に置き去りにした筈だった。けれども、夏朝の暴走の効果で虹子もまた宙に浮き、あの空中の牢獄を易々と脱出してきたのだ。
そして雨崎の方は相変わらず、理性の喪失を伴った暴走が続いているようで、かつての仲間の顔を見ても、何の反応も見せない。無造作に髪を掴んで、軽々とその手にぶら下げている、死体が誰なのかにすら、興味が無い様子だった。
「え……嘘だ。嘘だよ。
そんなこと、絶対にある訳ない……」
のろのろと首を振りながらそう呟く夏朝に続いて、ようやく他のメンバーも、雨崎が運んでいるその死体が誰なのかに気付く。気が付いた者の口から、次々に絶望の悲鳴と咆哮が上がり、極上のオーケストラでも聴くように、もれいび達の頭上でうっとりとクローネが目を細める。
『ののこが希望とか、さっき誰か言ってたかしらぁ〜?
ウフフ……じゃあこれでもう、
あんた達の最後の希望とやらも、居なくなったってワケね♪』
目に涙を浮かべてその場で笑い転げる、クローネの声に応えて。
下のもれいび達に見せつけるように、雨崎がゆっくりと宙に差し出してみせたのは。
凛の衝撃波の直撃で、全身ボロ屑のようになった、
野々ののこの死体だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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