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キャベツ畑でつかまえて(物理)
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「何やってるんだ、あいつら」
灯 斗南
は、転がる男二人をめんどくさそうに見上げて、ただ呆れた。
もれいびとなった斗南は、他にも彼と同じく神魂を得た者がいるのを知ると、その能力を悪用する者を秘密裏に処分する仮面の始末人として活動しようと心に決める。
もっともその動機は「もしそんなヤツを放っておいて何かあったらメンドイから」だとか。
そんな彼がここへやって来たのも、キャベツの暴走など大した事件ではないが、怪異には違いないという判断。
なのでとりあえず始末人として、解決のために足を運んだのだった。ご苦労様です。
先刻までの米太郎の戦いぶりに、斗南は彼が“裁かれる側の人間”か、などと物騒な考えを一寸めぐらせるが、米太郎の働きは純粋に人助け。しかも場当たり的で、とりあえず何か考えているようには見えないので、決定を保留した。
「ともあれ、焼き払うか」
斗南は自前の炎のシンボルが入った、硬質な仮面を取り出すと顔を覆う。
ろっこん『イグニッションハート(点火する心)』は、彼が素顔を見られていない時に、炎をイメージする事で発動する。
フツウを揺るがすキャベツ達は、ろっこんの威力を脅かす存在たり得ない。
まだ経験が浅い斗南のろっこんでは、射程が短いので、深く切り込む事は出来ないが。手のひらから発現した炎は、手前の触手をキャベツごと焼き払った。
こんがりと黒く染まったキャベツに悲鳴を上げたのは、十一だった。
「こらー! 野菜を粗末にするなぁー! 収入がっ! それに残りかすは、野生動物を人里に呼ぶ原因にもなるし、農地を荒らされると戻すの大変なんだよ!」
十一がほっぺを膨らませてぷうぷうと怒れば、植物は調子付く。
フツウじゃないゆえに、たいそうな被害にこそならないが、それでもこの状況で植物を後押しする彼のろっこんは、かなり不都合だ。
「うわー、十一くん! えっと、えっと……そうだ、畑が真っ黒でショックっしゅねー!」
「……はぁ? コメ兄ちゃん、こんな時に何言ってるの」
米太郎の渾身のダジャレが空しく響き、十一は真顔で突っ込んだ。
「くっ……しかし、これでいいんだ……。落ち着け、十一くん。そこの仮面の彼も、焼くのは触手だけにしてやってー!」
米太郎は十一の自覚なしのろっこんのトリガー、精神の昂りを抑えるため、自らの社会性を犠牲にしたのだ。
なんという尊い自己犠牲、そして頭脳プレー!
「あー……? メンドくせえなぁ」
斗南の方も、なんとなく空気を読んで触手のみに、何とかイグニッションハートのターゲットを絞る。
また触手が何本か消し飛んだ。
「おおっ……キャベツモンスターか……。が、見てるとグロいー。でも、キャベツパーティはしたいし……さっさと倒すぞ!」
多感なお年頃の
桜井 ラッセル
は、畑でうじゅるうじゅるいってる触手達に、さも嫌そうな顔をしたが、誘い合わせてやってきた友人の
花厳 望春
と目配せすると、互いに頷いた。
もっとも髪にカラフルなヘアピンを挿した、一見女の子かと見まごうばかりの望春は、戦闘よりもキャベツを料理するほうに関心があったようだが。
しかしそこは慎重な割に、実は負けず嫌いな彼。
近場の樹木に、手早くロープをくくり付けるラッセルを尻目に、ろっこん『飴とムチ』で相棒の鷹シキさんを召喚するため、望春は水色のロリポップキャンディを取り出すと口に含んだ。
猛禽類の力強い茶色の翼が、すぐに望春に寄り添う。
「よし、あっちも何か言ってるみたいだし、出来るだけキャベツ本体を傷つけないようにっと。ロールキャベツ楽しみてーんだ! やってやる」
うごめく触手で起こる寒気を吹き飛ばすように、ラッセルは声を張る。
「と、とりあえず動きを止めっぞ!」
ラッセルが首から提げた、オルゴールの金の鍵を握り締める。
ろっこん『黄色いピヨコ』によって、ラッセルは金の鍵だけをそのままに、小さなカナリアに姿を変えた。
「シキさん、桜井君の手伝いを頼むよ!」
ロープを拾ったラッセルが翼をはためかせて飛び立ち、望春がシキさんに「お願い」する。
召喚するのは望春だが、敬意を持って接しないとシキさんが怒るらしい。なんとも複雑な関係である。
小さなラッセルだけでは、触手の反応がいまいちだった。そこでラッセルに先導されたシキさんが、触手に悪戯を繰り返す。
執拗なつっつきと、猛烈な鈎爪での攻撃が鋭く触手の表面を抉った。
「いいぞ、シキさん!」
たまらず反撃を開始した触手のうねりを、気持ち悪さをこらえて、ひらりひらりと鮮やかな黄色の翼がかわしていく。
(身震いしちゃうぜ、まったく)
だが、ラッセルは何も考えずに逃げ回っているわけではない。
キャベツ達の根元から生えた触手を束ねるように、何度もぐるぐると旋回して縛り上げ、ある程度まとまったのを確認すると、ろっこんを解いた。
「サンキュー、シキさん。助かったよ!」
たん、と着地すると、長く編んだ金色の髪が跳ね。ラッセルは人の姿に戻って、ロープを掴みなおした手首をぐいっと返す。
「やった!」
束ねられた触手が沈黙した……かに思われた。
「……え、強い!?」
束ねた本数が、少し多かった。思わぬ触手の抵抗にあい、力負けしたラッセルが逆に引き込まれそうになる。
「桜井くん!」
望春もロープを掴み、加勢に入るが、踏ん張る足が徐々にキャベツに引き寄せられる。
「あ~ら、いいところに来たみたいね。子猫ちゃんたち。あたしの力が必要かしら?」
少年達のピンチを救ったのは、颯爽と現れた筋肉質のオカマ……じゃない、
尾鎌 蛇那伊
。
二人ごと背中から抱きしめるように、ロープを掴むと蛇那伊は深く腰を落とす。何という頼りがい!
「二人とも、あたしの真似をして? 腰を落として、大地をしっかりと踏みしめ……渾身の力を込めて、ゆっくりと引き抜くのよ。さあ、いくわよっ!」
「お、おう。了解!」
「はい! や、やってみます」
突然現れた、大胸筋の神様みたいな蛇那伊に、思わず敬語になる望春。ちょっと涙目。
「この手ごたえ、あとちょっとね。最後は一気にいくわよ。いい? いーち、にーの……」
「「「さ――ん!!!」」」
引き抜かれたキャベツは、抵抗をやめた。
触手が霧散すると、それはただのキャベツになって大人しく転がるばかり。
「どんだけ力押しなんだよ……」
「あら、強いだけじゃ駄目よ? どんなに頑張って鍛えても、力の使い方を知らなきゃ何にもなんないわ」
チチチと指を振る蛇那伊に、わかったようなわからないような……なんとも言えない顔をしてみせる、ラッセルなのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月08日
参加申し込みの期限
2013年04月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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