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キャベツ畑でつかまえて(物理)
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さて。このあたりになって、天野が拡散させた情報で人が集まり始める。
「キャベツの暴走か。まあ、ろっこんだよね。キャベツがもれいびなのか、畑がもれいびなのかは知らないが」
スケッチブックを片手に現れた
旅鴉 月詠
は、ガーネットの深い瞳でぐるりと畑を見回すと、この陽気のせいで軽く汗ばんで首筋に張り付いた髪を払う。
「ありえない事などない」「世は不可思議に満ちている」を信条にする彼女は、このくらいの事では動じない。
むしろ普通の学生生活を送っていたのでは、決して目にすることがなかったはずの日常は、月詠にとって一種の魅力でもある。
もっとも、月詠とて目の前で困窮する人が居れば、状況を他人事として楽しむだけという選択はしない。
彼女は畑に足を向けると、手にしたスケッチブックを掲げ、厚手のページを繰る。
描かれているのは、荒野。乾いた土、荒涼とした大地と空が広がる奥行きのある絵だ。
「触手はキャベツ一つにつき一本、収穫しようとする者に反応……」
つぶやく様に口にすると、月詠は絵を、畑の端で触手絨毯の一角となっていたキャベツに、そっと触れさせた。
月詠のろっこん『絵空事』は、彼女の絵に視認した動物でないものを封じ込める。
あっという間に、触手キャベツは荒涼の大地に描かれたモンスター然として、月詠の絵の住民となる。
「ん。思ったとおり、触手を伸ばして動いてはいるが、キャベツは動物じゃないから、私の絵に封じられるな」
「やったな! その力があれば、捕まっている者も助けられる」
絵を覗き込み、明るい声を上げた修の言葉を、月詠は静かに否定した。
「いや。人を捕らえている触手は、一瞬なら吸い込む事も可能だろうが、動物が絵に触れたらその途端、弾かれてしまうから……」
「……ああ、なるほど。それがそのろっこんの“ルール”か」
こくりと頷く月詠に、修は首を傾けた。
「それに、この畑のキャベツを全て封じるだけの、絵のストックもないしな」
追加でいくつかのキャベツを絵に収めると、月詠は畑からは少し離れて「私のカードはここまで、後は君たち頑張って」と、白いページに鉛筆を走らせ始めた。
「もしかしなくても、僕が一人で頑張らざるを得ない展開!?」
鎌を片手に『似非ヒロイズム』を駆使して、あらこめ孤軍奮闘中。
ここまで派手に敵対行為をしていれば、キャベツの関心は米太郎が一身に引き受けるのは必然。
しかし蠢く触手トンネルの隙間を縫い、更にうなる触手の鞭を、米太郎は型にはまらない自由なスタイルと、抜群の運動神経で巧みにかわしていく。
「さぁ、とりあえずアレだよ。天に仰ぎ見るべきこの僕を! 同じ大地に立たせるか! キャベツぅ!」
言っている意味はよくわからないが、米太郎の指を離れた鎌が、触手を数本ぶっちぎった。
「一度触手を落とすと、もう生えてはこないようだな」
スケッチする手を休めることはなく、月詠が分析する。修も「そのようだ」と同意を示した。
「触手の攻撃範囲は、せいぜい半径3Mといったところか?」
米太郎が触手を切り落とした一角。修は耕作から刃物を拝借し、屈み込んで恐る恐るキャベツに手を伸ばす。
特に反応がないのを確認して、キャベツを土に固定する茎に刃物をあてがえば、キャベツはあっけなく収穫され、修の腕に転がり落ちた。
「触手キャベツかぁ……ちょっと気持ち悪いけど、もしかしたら食べたらおいしいの……かも? ちょっと興味あるし、収穫のお手伝いをしようかな」
何かあっても……まあ、どうにかなるよね?
持ち前のポジティブさを遺憾なく発揮し、いさんでやって来たのは
雪原 真白
。
米太郎のろっこん発動も、いつまでもつかわからない以上、ありがたい援軍だ。
「あの触手、根元から刈り取れば動かなくなるよね?」
無邪気な真白の問いに、月詠と修は少々面食らいながらも、こくこくと頷く。
「なら、捕まる前に刈っちゃえば良いんだもん。うん、よくわからないけどきっと大丈夫! あ、鎌貸してね?」
修から刃物を受け取ると、真白はお姉さん走りでキャベツの群れに走る。
キャベツの注意は、おおかた米太郎に向いているとは言え、無謀にも程がある。
「おい……そんな不用意に……!」
「よ~し、キャベツさん狩っちゃうよ~?」
白いお膝が、土で汚れるのも構わずに、真白は座り込むと刃物を振り上げた。
「……あれれ? もしかして」
わたしってば気づいたら、触手につかまっちゃったりしてるのかしら?
あっという間に触手にまとわりつかれながら、真白はのんきに唇に指をあてがう。
その体が、宙に吊り上げられる。
月詠が、無言で次のページをめくった。
「いやん、もう……放しなさいよ!」
えい、えいっと腕を振り上げているうちに、刃物はすっぽ抜けて米太郎の頬をかすめて飛んでいった。
「ひょあー!? あぶなっ!!」
ちなみに。その頃そふとは完全に沈黙したのを機に、米太郎その他を構うことで忙しい触手によって、解放されました。
めでたしめでたし。
「きゃあ~! もう、一体どこを触ってるんだもん!」
真白がもがけばもがくほど、触手の締め付けはきつくなる。元々、真白は小柄ながら豊満な少女なので、見ようによっては、大変エロチックな光景でもあるが、月詠は躊躇することなく、それをスケッチブックに描き写していく。
「なあ、そういうのマズくないのか?」
さらさらと鉛筆を走らせる月詠。その技量が高いだけに、修はちょっとどこに目のやり場を置けばいいか迷ってしまう。
「江戸時代には、北斎もタコと戯れる春画描いてたから問題はない」
摺りも通常の風景画よりも色数が豪華で、春画を専門に集めるコレクターもいるとか。
「いや、そういうことじゃなくてだな」
「大丈夫、このくらいなら十五禁だ」
「……ま、いいか、俺には関係な……って、だから待て!!」
畑に視線を戻した修だったが、すぐにまた顔を背ける事になる。
その理由は「うーん、どうしようもないし、ろっこんで脱出するしかないのかなぁ?」なんて泣き言を言っていた真白。ろっこん『テレポーテーション』を発動させたはいいが、傍で相変わらず凛がキャーキャー騒いでいたのに、つい気を取られたせいで、彼女のいる方向に突っ込んだためである。
しかも真白のろっこんは、身に着けている物は一緒に転移しない。
つまり素っ裸でかっ飛んで来て、勢いで触手を引きちぎって、凛を下敷きに畑にダイブした。
突っ込まれたキャベツが粉砕されたが、もれいびである彼女らが、かすり傷程度で済んだのは不幸中の幸いだろう。
「はわ、ご、ごめ~ん! だ、大丈夫かな?」
「いったぁ~……でも、た、助かったぁ…。ありがとう! いやぁ、捕まってる人を見たら放っておけなくてさぁ、全然考えも無しに渦中に飛びこんじゃったよ、てへへ……」
かわいらしくぺろりと舌を出した凛だったが、次の瞬間、自分を押し倒している格好になっている真白が、一糸纏わぬ姿なのに気づいて固まった。
しかも若さ弾けるぷりぷりの玉の肌が、触手の締め付けで所々、赤くなっててエロい。
こうなった経緯を見ていない人からすれば、畑で少女が少女を襲っているようにしか見えない事だろう。
「な、なんで、裸っ……!?」
「あぅ……、そう言えば、服は一緒にテレポート出来ないんだったよね~」
キャベツ畑に乙女達の、戸惑いと恥じらいの美しい光景が舞い降りた。
思わず二人に気を取られ、しかも助けるべき人物が十一だけになって、少々やる気が低下していた米太郎が、とうとう触手に捕まった。
彼の『似非ヒロイズム』は、誰かを助けたいと思った時でないと発動しない。
だが米太郎は植物を活性化させてしまう十一を、さすがに闇討ちして意識を刈り取るのは可哀想なので控えたが、あわよくば抑えようとか考えていたので、以下略。
哀れ。米太郎は十一と、触手絨毯の上を転がるハメになる。
「わー、離れろ十一くん! また変な噂がたったら、どうしてくれるー」
「またって何さ、一緒にしないでよー! コメ兄ちゃんこそ、さっきおれだと思って、めっちゃ油断したよねー!?」
もつれ合う男二人。こっちは別段、美しくなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月08日
参加申し込みの期限
2013年04月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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