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キャベツ畑でつかまえて(物理)
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●君たちときたらキャベツより美味し過ぎる
「わわ、何あのキャベツ!? 触手に人が捕まってぶら下がってる!?」
ここへ来て、ようやくまともな反応をする人が現れたことに、胸をなでおろさずにはいられない。
繊細な黒髪が放つ、艶やかなキューティクルの輝きは、まさに天使の輪。
ボクらのエンジェル、
雨寺 凛
ちゃんなう。
その後ろからひょっこり現れた、割ったガラスは数知れない破壊魔人(自称は正義の味方)の
新井 米太郎
くんも、畑の惨状に盛大なため息をついた。
「うわー、なんか凄い。おじいさんと少年が、触手プレイちっくなことになってるね。僕が来たからには、なんか根拠はないけど安心だよ!」
根拠がない、という言葉は照れ隠しだろう。
しかしその裏では、金欠だから助けた見返りに野菜を分けてもらおうなんて、ちゃっかり考えている米太郎なのであった。
「十一くんが野菜に詳しいし、どうやって収穫すればいいか聞いて……って、十一くん……十一くん?」
米太郎は触手の上で転がされている人物を凝視し、目をこする。
もう一度、目を凝らして、よ~く見る。
「十一くんがいるやないか――い!!!」
「はわ、ホントだ! もう一人、触手に弄ばれてる人がいるね」
以前、猫鳴館で竹が急成長する騒ぎに巻き込まれた時の
トラウマ
がフラッシュバックし、見事な白目を剥く米太郎に、凛はおろおろしながらも打開策を練る。
「えっと、どうしよう……あ、あの根元のキャベツを収穫すればいいのかな? えっと、誰か道具を貸してくれないかなー!」
よく通る声で呼びかけ、視線を走らせれば、放置されていた鎌が目に留まる。
素早く拾い上げると、凛はそれを構え、決然とキャベツを見据える。
「い、今助けるからねー!」
透き通った掛け声が響き、凛が畑に飛び込んだ。
鎌は使い慣れない感覚だが、扱いは特に難しいという事もなく。凛がいつもはギターのピックを器用に操る右手首のスナップを利かせれば、ちょっぴり狙いは上にずれたものの、見事に耕作を捕らえたキャベツの下部を、ぶった切った。
即座に生えていた触手は霧散し、まっさかさまに落ちてきた耕作は、地面に激突する前に、米太郎がろっこん『似非ヒロイズム』で重力を支配し受け止める。
「畑で犬●家とか笑えないよねっ、我ながらナイスキャッチ!」
「……冷や汗かいちゃった、よし、収穫完了っ! 大丈夫ですかー?」
ふうと額に浮いた汗を拭い、微笑みかける凛の背後を、米太郎があわわと指差す。
「き、君……う、後ろ、後ろ……!」
「え……?」
そーっと振り返れば。無数にうごめく黒い影。
「……あっ!? 足元に他のキャベツの触手が……やだ、足に絡みついて……きゃーっ!?」
凛の絹を裂くような悲鳴(ただし声量は大きい)が、キャベツ畑に響き渡った。
「なんだ、今の悲鳴?」
爽やかな風にアシンメトリーの髪をなびかせながら、気持ちよく自転車を走らせていた
八神 修
はブレーキをかけると、声のした方を振り仰いだ。
「騒がしいな。嫌な予感しかしないが……若い女性の悲鳴だったようだし、放って置いて何かあっても事か」
新聞部
の部員でもある修、何かスクープになるかもしれないしと、ハンドルを九夜山に向けると、緩やかな坂道を登り始めた。
少しずつ体を動かしている成果なのか、立ち漕ぎにはなったが、軽く息を弾ませながらもキャベツ畑に到着する。
そこで修が見たものは。
「だ、誰かー! そこの人、助けてー! わわっ、この格好じゃ見えちゃう、見えちゃうよ!」
キャベツの触手に逆さづりにされている凛は、修の姿を見るなり手を振ってアピールしようとしたが、思い直して、乙女の秘密スカートの中を死守しようと必死に押さえている。
同じように逆さまの農家の少年そふとは、頭に血が上ったせいか、凛ちゃんのスカートのせいかはわからないが、鼻血を吹いている。
米太郎はろっこんと素晴らしい運動神経を駆使し、耕作を引きずりながらも、触手の攻撃をかわして畑からの脱出を成功させていた。
「ひい、ふう、みい……あはははは~! ほんと元気なキャベツー……」
十一は相変わらず、触手の絨毯の上で転がされて笑いながら、目の前を回る星を数えている状態。
タコのような触手の気持ち悪さに眉をしかめながらも、とりあえずカメラで何枚か撮ると、発生源や原因を特定しようと、修は観察を開始する。
ぽろり、ぽろりと十一のズボンのぽっけから、植物の種がこぼれては芽をふいている。
キャベツも十一の周りだけ、心なしか勢いが良い気がする。
「ふむ……。キャベツ以外の物も生育しているという事は、彼は直接の原因ではないのか。ともあれ、納を畑から遠ざけないと、話がややこしくなりそうだ」
しかし、十一は今まさにキャベツに捉えられて、手が届かない状態。
どうする? 迷う修をよそに、ふいっと現れたのは角を愛するミステリアスガール、
くー・りゅーと
。
「キャベツ畑ですか、人もたまには私達の役に立つことをするのですね。遠慮なく頂いておきましょう」
言うが早いや、修が止める暇も与えず、くーは青く波打つ髪を揺らして、畑に突撃した。
結果、わかりやすく触手につかまった。
「状況を見ろよ、頼むから!」
「……非常識です……、餌が襲い掛かってくるなんて……これが適応能力と言うものなのでしょうか……?」
ぷらーんぷらーんと、振り子のように宙ぶらりんの格好のままでも、何故か妙に冷静なくーに、修は表情をひきつらせながらも突っ込む。
「どっちが非常識だ……」
そのフリーダムさには、大丈夫かと気遣う心の余裕さえ、吹き飛びそうだ。
「しかし適応能力というのは、一理あるかもしれないな」
「まさか……私達を捕まえるために人が仕組んだ罠!? くっ……さすが食物連鎖の頂点に立つ人、汚いです」
くーが、じたばたと両手を振り回し始めた。
「え? 突然、何を言い出す。まあいい。ちょっと待ってろ、すぐに助ける方法を考えるから」
「近寄らないでください! そうやって油断をさせておいて、また飼い殺しにする腹積もりなのでしょう。私は騙されません。今までそうして捕らえられ、狩られていった仲間のためにも、あなた達人を許しません!」
ずびしいっと、修に指を突き立てると、くーは身をよじって反動をつけ始める。
「いや、意味がわからないって! 何があったかは知らないが、まず人の話を聞けっ!」
「問答無用ですっ!」
頭につけた、角飾りを執拗に向けてくる、くー。
幸い、勢いは大した事ないため、2,3度かわした修が肩を受け止めるだけで、簡単に攻撃は止まった。
「落ち着けって」
顔を真っ赤にして怒っているくーに、修はどうしたものかとため息をついた。
と、くーの目に触手に転がされている、十一の姿が映る。
「あなたは!? 暴食赤服白鉢巻! あなたがいると言うことは、やはり罠でしたか……」
もちろん、十一は聞いてない。
しかし、くーはワナワナと拳を震わせる。
どうも先日、北欧から来た少女が勘違いから起こした騒動で、
うさぎを巡って争った
件が、くーの人に対する根強い猜疑心を強化してしまったらしい。
「あー……はい、はい。なんか、ややこしい話になってるっぽいけど……あっちもこっちも手一杯で、空気読んでる余裕ないんだよね。十一くんとの事は、後で本人と話し合って解決してくださいねっと。とりゃー!」
結局、米太郎がろっこんを利用して投げ飛ばした鎌によって、触手が物理的に寸断され、くーは開放される。
だが救い出された後でも「このような卑劣な罠を仕掛けた事、覚えておいてください! 私は絶対にあなた達を許しません」と、くーは泣きながら、捨て台詞を吐いていた。
ぽりぽりと頭をかいている米太郎くん、一応助けてくれた恩人なのになぁ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月08日
参加申し込みの期限
2013年04月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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