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【お三夜】猫と人、二つの世界が交わる夜
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●お三夜様現る
その途端、あたりに白い霧が立ち込めはじめた。
赤い鳥居の群れも、黒い森も、その霧の中にかすんでゆく。
そして霧の向こうから、愛らしくも凛とした声が響き渡った。
『クローネ! みんなに迷惑をかけるのはやめるのにゃ!』
「出たわねェ~。かくれんぼはおしまいよ、キャハハ!」
クローネは甲高く笑うとお三夜様に向かって突撃する。
そのクローネに真っ先に飛び込んで行ったのは
冴木 竜司
だった。
「今度こそ人間形態見せろー! ついでにお三夜様も幼女に変身してください!」
「お兄ちゃん、何言ってるんですかぁ……?」
竜司に負ぶわれたつくしがギリギリ後ろから首を絞める。
「うぉぁ~、つくしちゃん、ギブギブ!」
膝から崩れるそうになる竜司。だが、クローネに向かう影は彼らだけじゃない。
「お三夜様!」
八神 修
が木の枝を剣にお三夜様の前に躍り出れば、
常闇 月
も地を蹴って懐に忍ばせていた小石の礫を浴びせかける。
日暮 ねむる
もいつになく眼光鋭く、
「もれいびとして勝てないなら人として培った力で抗ってやるさ!」
と吼えるやクローネの羽根目掛けてペイント弾を弾幕状に撃ち込む。
後木 真央
も道々拾った小石を滅多やたらと投げながら、
「苛めたら苛め返されるの当たり前なのだ、クローネが生暖かくみんなに見守られる存在なるまで真央ちゃんの闘いは続くのだあっち行けなのだ~」
と喚けば、その弾幕を縫って、
御剣 刀
が刃引き刀を手に<加速>で仕掛ける。
「お三夜様には触れさせねえ! 退けよクソガラス、ここにてめえの求める物はないだろう?」
「うるさいわねェ、なによアンタ!」
「いい加減覚えろ。俺は御剣刀、フツウを守るナニカだよ!」
「しゃらくさい!」
クローネも吼えると、暴走させている天懸のろっこん<アンハッピーバード>の出力を上げる。
天懸の意志とは関係なく、修が、月が、ねむるが、刀が、まるで時が止まったかのようにその場で硝子の像に成り果てた。彼らだけではない。あたりには駆け付けた者たちの像があちらこちらに出来てしまっている。
こうしてあらかた敵を無効化したクローネは、本命であるお三夜様を引っ掻こうと襲い掛かる。
そんな中、硝子化をまぬがれてクローネに躍りかかったのは、瞬間移動のろっこん<斬空舞踏>の持ち主、
サキリ・デイジーカッター
であった。空間を切り裂き、一時的に暴走の範囲外に退避して、ふたたびクローネの前に瞬間移動してきたのだ。
「失せろクローネ! お三夜様に手出しはさせない!」
サキリの刃は、クローネの羽根を傷つけた。ぱっとひとひら、黒い羽根がちぎれて舞った。
「あんたぁ~! よくも!」
クローネは天懸のろっこんを暴走させると三度目の正直でサキリをも硝子に変えた。
「これでお邪魔虫は一掃っと。さあてお三夜ちゃん、遊びましょ~?」
ところがそのとき。
お三夜様が二匹に増えた。
いや、二匹だけではない。
あちらの影から、こちらの影から、次から次へとお三夜様が姿を現す。
ここでようやくクローネはおかしいと気づいた。
「そういえば……なんであんた、硝子になってないのよ……」
百匹にも二百匹にも増えたお三夜様たちは、それには答えず、姿かたちを変え始めた。
それは大きな大きな烏――クローネ自身の姿だ。
「なにこれ影猫!? ……お三夜は!?」
合体し、小山ほども肥大したクローネの影猫は、大きく嘴を開くと――パクリ、クローネを食べてしまった。
◇
そのころ、迷宮の最奥から出口に向かって疾走する黒猫と、複数のこびとのような影があった。
お三夜様避難誘導作戦を展開していた
呉井 陽太
、
篠崎 響也
、
楢木 春彦
と、運よく最速で迷宮の奥に辿り着いた
猫屋敷 姫
、白い戦闘衣のザ・ストレイトこと
風雲児 轟
である。彼ら五人は、姫の<スクナヒコナ>で小さくなり、陽太が<CCC>で操る粘土細工に跨るのにちょうどよいサイズまで縮小していた。兎のウー君には陽太が、鶏のドリー氏には響也が、犬のパド君には春彦が、猫のニャッタ君には姫が、熊のカスミさんにはザ・ストレイトが跨り、人目を忍んで迷宮を駆け抜ける。
彼らに守られるようにして走る黒猫は、ほんもののお三夜様である。
クローネの元に現れた影猫は陽太の作戦だった。
陽太は影猫にお三夜様の姿に変わってクローネを引きつけてくれるよう頼んだのだ。
「何となく影猫さんは鳥居を守る為にいた感じで敵じゃない気がするしー」と陽太の考えた通り、影猫は決して人々に仇なすために存在していたのではなかった。むしろお三夜様に仕えるものたちであった。ゆえに影猫たちは陽太たちの願いを快く聞き入れてくれたのだ。
現れたお三夜様は、人びとが自らを乗り越えるために奮い起こした心の力を集め、影猫たちに託してクローネにぶつけることに成功したのだ。
「クローネとやらの悪戯好きも困りものですね。私が言うのもなんですが」
ニャッタ君に跨る姫は愉快そうに笑う。
ザ・ストレイトがお三夜様に尋ねる。
「クローネをやっつけたのか?」
『残念だけどそこまでの力はないのにゃ。でも今夜ひと晩、身動きがとれないようにしておくことくらいはできるのにゃ』
「みんなは、どうなる?」
響也が尋ねる。
『心配いらないにゃ』
お三夜様はにっこり笑う。そのときお三夜様には分かっていたのだ。
クローネの支配を逃れた天懸が、「もどれ、もどれ、もどれ!」と必死にみんなを元に戻していたことを。
『さあ、急ぐのにゃ。花火もあがってしまったのにゃ。社に戻らないとみんな困ってしまうのにゃ』
「そうだ。まずは社に帰ろう」
春彦は言った。
「今のことをまず今やる! あとのことはあとのことだ!」
迷宮の出口では、狛猫たちが待っていた。
『お三夜様!』
『急いでくだされ!』
彼らから間を置くことしばし、他のみんなも次々に迷宮から脱出する。
そして、影に呑まれたクローネは――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月31日
参加申し込みの期限
2015年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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