僕の名前は
梅戸 有留。アルバイトに明け暮れるごく普通の高校生。今年の夏はまた例年以上の暑さだけれど、それにめげず、夏休みを利用してバイトでたくさん稼いでいるよ。その一方で臨海学校にも参加したりして、僕なりに高校1年生の夏を満喫しているんだ。
さてさて今回僕が参加するのはボランティア活動。お金は出ないけれど興味があったので応募してみたよ。
「本日はー『寝子島ホタルを守る会』のボランティアに参加してくだしゃいましてありがとうございましゅ」
会長のおじいさんは、入れ歯がうまく噛み合ないのか語尾がちょっとおかしい。
寝子島でホタルの固有種が発見されたのはほんの2ヶ月前の初夏のこと。見た目は普通のホタルなんだけれど、このホタルの住む場所の周辺は
とても涼しいという事実が発覚、以来今年の夏はたくさんの人がネコジマホタルのいる猫又川に詰めかけ、納涼とともにホタル狩りを楽しんでいるんだ。
観光地として盛り上がるのは大歓迎……でも中にはマナーの悪い人もいて……ゴミを捨てる人や、ホタルを捕まえようとする人もいるらしい。
「というわけで本日皆しゃんにお願いしたいのは、川や山のゴミ拾い、ホタル狩りに訪れる方への対応なのでしゅ」
寝子島生まれの僕としては寝子島が人気になるのは嬉しい。でも汚されたりするのは悲しい。だから今回のボランティアで、寝子島がホタルや全ての生き物たちにとってより住みやすい場所にしたいんだ。
「夜にはそれはもう……綺麗なホタルたちの光が見えましゅ。お小遣いにはなりましぇんが、きっといい思い出になりましゅよ」
うんうん、お金はもらえないけれど、涼しくて充実した一日になりそうだ! 頑張るぞ!
まいどお世話になっております。小西秀昭ですっ!
今回は「アルくんのバイトシリーズ」第5弾、ボランティアなのでやや番外編に位置するかもしれません。基本的にはいつも通りの自由な感じでわいわいやるシナリオなので、以下は<アクションについて>とサンプルアクションにだけ目を通していれば問題ないと思います。より詳しく情報を仕入れたい方だけ、他の項目も見てくださいますと幸いです。
<寝子島ホタルを守る会>
寝子島固有種のネコジマホタルが発見されてから結成された会。構成員のほとんどが老人であるため活動頻度は少なめ。活動したとしても大きな成果は得られていない。川沿いのゴミを拾ったり、ホタル狩りに来た人たちに注意勧告をしたりしている。
<ネコジマホタルとホタル狩り>
実は神魂の影響によって、周りにいると涼しくなるという力を持っている。もちろんフツウの人は神魂のことなど知らないので、生物学者たちは「涼しい環境を選んで生息するホタル」と分析している。それ以外は至ってフツウのホタル。
涼しいと噂のネコジマホタル生息地へと詰めかける人が殺到。夜にはホタルたちが輝く猫又川を一目見ようと、今夏はたくさんの人が集まっている。
<アクションについて>
ネコジマホタルもしくは猫又川近辺に関わるアクションでしたら何でも構いません。ガイドはボランティアとしての参加きっかけになっていますが、色々な動機があっていいと思います。
舞台は猫又川沿い、寝子島マップでいうH−6付近となります。ホタルたちの生活を脅かさないよう、人工的な手入れはほとんどされていません。日除け用の簡素なテント設営程度です。夜のホタル狩りでは明かりを付けることは禁止されています。
時間軸は主に昼と夜に分けたいと思います。予想されるアクション例としては以下の通りです。あくまで例です!
【昼の部】
・ボランティアとして、川周辺の掃除、ガイド、ホタル捕獲者取り締まり、簡単なお店屋さんなどをする。
・ホタル狩り客として、川で納涼を楽しむ。
【夜の部】
・猫又川に所狭しと浮かぶ、美しいホタルたちの光を堪能する。絶景です。
アクションは片方だけでもいいですし、昼夜両方ともでも問題ありません。
<最後に>
自由にみんなで楽しくできる場となればいいなと思います!
老若男女、全ての方のご参加お待ちしております。