木々の葉の間から温かな光が弱く差し込む。
心地よい静寂に満たされたその場所は、周辺の猫たちの集会場所になっているらしい。
猫好きな人なら、集う猫たちに誘われて、この場所を訪れることができるかもしれない――
(無防備な寝姿を確認し、そっと安堵の息をつく。
彼女に身を寄せて鳴く猫に
言葉は分からずとも感じるところがあったのか
青い瞳を静かに伏せて)
唯のお節介だし、自己満足よ。
私が嫌だった。ただそれだけなの。
…有難う。
(所詮他人事と処理するのは容易なこと。
けれど、それは堪らなく嫌だった。
これは唯自分のエゴを押し付けただけに過ぎず
それを不快と感じ取るものも
この世にはごまんといるだろう。
だからこそ、それを受け入れてくれた彼女と猫に
有難う、とそう、感謝の言葉を口にした)
…いい場所ね、ここは。
優しい場所だわ。