祈りの家を隠すように、又は縛るように
白を纏った野薔薇が生い繁る。
入り口付近の外壁には薄汚れた小さなプレートが嵌め込まれており
「九夜山勿忘草教会」という文字が刻まれているのが確認出来る。
この教会の正式名称らしい。
うん…。
(安堵の息をつき、目を閉じて)
…貴方は私を拒絶しないし、嫌なこともしないでくれる。
だから、私も貴方を受け入れられて、拒絶せずにいられるから
それが本当に、嬉しいの。
私は人が怖いけど、拒絶したりされたりだとか
そんなこと全然少しも好きじゃない…。
んー…。
じゃあ、そう言ったことをしたいと思ったことは?