外はボロボロ。中もボロボロ。
いつ崩れてもおかしくない
古い古いその学生寮は
今日もしぶとく立っている。
そんなところに人が住めるのかって?
住んでいるんです、それも大勢!
どうやって?
まあ、そのお話は一先ず置いておきましょう。
季節は春。
春はあけぼの、というわけではございませんが
その猫鳴館の一室で
仲睦まじく身を寄せ合って
すやすや眠る二人の少女に
猫では無く鶏が
朝の訪れをお知らせします。
コケコッコー!朝ですよー!
*桃色怪異シナリオ後日談RPスレッドです
(http://rakkami.com/scenario/guide/1768)
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
三年生になってしまったからねぇ…。
時の流れというのは残酷なものね。
まあ、同じ学校に通えなくなるとか
ここにはいられなくなるってだけで
二度と会えなくなるわけでもなし、そう落ち込む必要はないわ。
(手櫛で彼女の髪をすきつつ宥め)
あー…。私もそんな気がするようなしないような…。
…うん、忘れましょ。それが良いわ。
ええ。何処かがほつれたりということもなく
今も元気にしているわ。
縫いぐるみは喋らないのが普通ではあるのだけど
一度ああいうことがあると、どうしてもね。
本当、ああいった現象ならいつだって歓迎なのに。