Twitter発祥らっかみ!文芸企画。
自PCが他PCさんに対して
「思っている」「感じている」ことを
文にしてみませんか?という企画です。
独白文、その人に当てての手紙、エクセトラ。
形式はご自由に。
PL、PC様方の交流及び
二次創作SS広場の更なる発展を願いつつ。
*Twitter上でお相手様を募集する際、便利かもしれないタグ
#リプしてくれた方のお子さんをうちの子がどう思っているかの文を書く
【皆口従夢→浅山小淋さんへの独白文】
それは美しい音色だった。
高い所へ行きたかった。そんな時に出会った。スケッチブックを手に空を眺めていたから、僕の計画は邪魔された。
彼女は声を出せない。手話も使えない。だから文字を書く。僕たちは話した。
きみの前では嘘はつけない。きみの言葉は残るから。文字には一瞬の言葉はないと言うきみは、僕に真剣だった。僕は自由に声が出せるのに、伝える努力を怠った。僕は自分が恥ずかしくなった。
きみの言葉は美しかった。
きみには不思議と人が集まる。きみは嫌とは言えない性格で、何でも引き受けてしまうから。もしかして僕の話し相手も、無理して引き受けてくれてたのかな。
後輩のきみに、僕はまるで懺悔する子羊だった。そんな僕にきみは、聖母のように、僕を気遣ってくれたね。情けない先輩だが、こんな男でも手助け出来る事があったら頼ってくれないかな。
きみは本が好きで、音楽も好きだと教えてくれた。きみが、好きだというそれを僕も知りたい。いつかはきみが自分で創ったものも、また、いつか教えてほしい。きみがいいと思った時でいい。努力家のきみは、楽しむ事も忘れずに。
きみは言っていた。上手く音が出せないと。
けれど僕には聞こえる。美しい旋律が。きみがスケッチブックに刻む文字、まるで楽譜のよう。
僕はそれを心で聞いた。
僕はきみに言わなくてはならない。今僕がここにいるのはきみのお陰だ。ありがとう、僕の邪魔をしてくれて。
空が青い事を知った。
人が温かい事を知った。
想いは伝わる事を知った。
それが僕に聞かせてくれた
きみの音楽。