ここは休み時間の教室で雑談所だ!
こっちはアクティブに話したい人向けで、ゆっくりもあるからゆっくりしたい人はそちらがお勧めかな?
…そう、だよね。
私、間違ってなんていないよね…。
私は妹のことだって、ちゃんと愛しているはずで…。
…それなのに。
(床に暗い視線を落とし、溜息をついて
私、段々と闇に呑まれていっている気がするよ…。
抜け出さなくちゃって思っているけど
心地が良くて、抜け出せなくて…。
このまま闇に呑まれてしまえば
私は楽に、なれるのかな…。
居場所がどこにも、見つからないの…。
うん、そうだな。
そうだ。自分の居場所は自分で決める。本当はアイツがいる場所が俺の居場所だけれど、ひとまず今は、"ここ"が俺の居場所だよ。
そういってくれると嬉しいよ。ありがとう。
んー。それは難しい質問だな。
愛ってのは一つじゃない。まぁ、それは当たり前のことだな。愛の出力のされ方は多岐にわたる。肉体的な関係に求める者もいるし、精神的に繋がることを求めるものもいる。あとは、そう。"喰う"なんていうのもあるな。
それは、一人ひとりの間で現われる違いな訳だが、実は個人の中でも同じことが起こりうる。例えば……俺がアイツに向ける感情と、"かつての仲間"達に向けた感情、今俺の仲間達に向けている感情、リュイセンヴェルグに向けている感情。すべて違う感情だ。だけれど、俺はすべてを"愛"だと思っている。
すべて本物だよ。宝石だって、"本物"がたくさんあるが、同じものもあれば違うものもあるだろう。それと同じだと思うよ。
もちろん、……かつて"愛"だと思っていたものが、愛ではなくなかったと、気付くときがくるかもしれなくても……。気付くまではそれはその本人にとっては"愛"だから。
感情に偽者とか本物とか、そんなものはいらないのさ。感情なんてどうやっても秤に掛けられるものじゃないんだから。感情を秤に掛けるのはTRPGだけで十分さ。
カエルの正体は王子様でした、なんて話もあるもんね。
…うん。
そう言ってもらえて、私も嬉しい。
自分を許して肯定するのは、どうしても苦手…。
…戻りたくない居場所になんて、戻らなくていいよ。
ずっとここにいてよ。
ムゲンがいなくなったら、私はさみしい…。
…ねぇ、ムゲン。
一番の人以外に向ける愛情は、偽物なのかな。
違う、よね?
それだってちゃんと、本物だよね…?
なるほどな。
お姫様や王子様というのは、時に意外な姿をしているものだよ……。
ま、俺にはなんとも言えないな。
そういってくれると嬉しいよ。
あ、俺もお前と話すのは好きだぞ。なんというか……、うーん。まぁうまくいえないんだが。
まぁ、自分自身に自信をつけるのって難しいよな。
セージの葉か、それなら分かる。浄化効果のある葉だな。いわゆるコモン・セージだろう。……違ったら申し訳ないが。薬学は例によって専門じゃないけどな。
いなくちゃいけない場所……。そうかな……一応そういうことになるのか。でも、あそこにいる"私"は"ムゲン"じゃないから、俺がムゲンであるためにはあそこに戻るわけには行かないんだ。もう、"あの名前"は名乗らないんだから……。
完全に無いのも、困るかな。
程々が1番だと思う。
私も興味がないわけじゃないし。
王子様のキスで目を覚ますお姫様…。
ロマンティックだね。
私がお姫様で、クロウディアが王子様…だったらいいのにな。
ありがとう。
そんな日がこないといいんだけど
誰かが私を居なかったことにしてくれないかな
なんて思ってもいたり…。
私がそれを望むなら望み通りにしてくれるって
言ってくれてもいたけど、本当かな。
本当だといいな…。
やっぱり私達って似たもの同士なんだね。
私はムゲンと話しているのが好きだよ。
一緒にいると落ち着くかな。
自分に自信がもてたら
もう少し息がしやすくなるような気はするんだけど
中々上手くいかないや。
月の光に当てたり、セージの葉をつかったり
色々方法があるみたいだよ。
…その協会が、ムゲンの本来いなくちゃいけない場所なの?
多分、仕方なくは無い。きっとそういう感情が一切無い男もいる……かもしれない。ひょっとしたら架空の生物なのかもしれないが。
うん。そうだよな。
バスケットボールか……。スポーツはあんまり経験ないんだよな。ほとんどこの学校に来てはじめてやった感じで……。
へぇ……クロウディアが……。
本気なのか強がっているのか分からないけど、あいつはやっぱり強いんだな。
そういえば、昔何かの映画で見たな。狂気にかられたお姫様に王子様がキスして……。…………"愛"、か。あ、いや、失礼。そうだな、大切な人を傷つけるのは、嫌だよな。
……まぁ、その、例によってフォローには全然なってないのだが、"私"の最も主な得意作業は足止めだった。お前が暴れだしても、ある程度なら壁にくくりつけておける自信がある。まぁ……腕か手のひら辺りにちょっと傷は残るだろうが。
不安なんだな、やっぱり。
分かるよ、俺も。というか、俺は似たようなことをほぼ全員に感じているけどな。
「お前も俺なんかと話していてもつまらないだろ?」って口癖だったんだ。アイツとの約束だから、もう言うまいとは思っているんだが、時々思ってしまうことはあるよ。
いいじゃないか、相手の感じていることなんて気にするな。それはプラスの方向で、喜びを分け合う時だけでいいんだ。……俺の言葉じゃないけどな。
あぁ、そういえば似たようなことをうちの副部長にも言われたよ。「嫌だったら素直に言うから、言われるまでは好きに接してくれればいい」みたいなことを。って、お前はブラックボックスを見たんだから知っているか。(ちなみにP.7 No.42)
うん、だから良いんじゃないか?
ふーん。そういう物品の浄化は俺は良く分からないな……。一応、本州に行けば得意そうな知り合いが一人いないでもないが。あったら俺は"教会"に連れ戻されるな。
まあ、男の子だし、仕方ないよね…。
仕方ない、よね…。
バスケットボールとかすると
身長がのびるだとか聞いたことはあるけどね。
大きくても小さくてもムゲンはムゲンだよ。
身長なんてどうだっていいと思う。
(笑って
うん…。
実はそうなるかも、って怖くて…。
私って、簡単に狂気に囚われてしまうみたいだから…。
私が正気を取り戻さなかったら
私を居なかったことにしてくれるって
クロウディアが言ってくれたから
安心はしてるんだけど…。
正気を失いたくはないな…。
大事な人を傷つける様にはなりたくないし
あの人にそんなことはさせたくはなくて。
そうしたらきっと、あの人の心が傷つくから…。
なんて、思いあがりかな…。
あがるのとはまた違うかなあ。
私なんかが誘っていいのかな、とか
他の人といた方が楽しいんじゃないかなって思っちゃって。
私の部屋に会いにきてくれるし
嫌ならこないし、不愉快じゃないって
言ってくれてはいるけど
本当にこれでいいのかな…。
この間ムーンストーンのネックレスを買ったんだ。
ムーンストーンには持ち主を
愛で包んでくれる力があるってきいて…。
本当だといいな。
買ってから結構時間たってるし
そろそろ浄化してあげるべきかも。
まぁ、実際よく考えてみると、何のフォローにもなってない言い訳なんだけどな、これ。
伸ばしたい! 伸ばしたいとも! 170は無理でも、せめて165くらい……。
だが、どうしようもないので、諦めてる。
身長差で人を区別するような人なんて、最初からうまくいかないだろうしな。
確かに、中途半端に正気を失うのではなく、完全に正気をなくせば、苦しみはないな。
もっともそれは、"お前"という人格を完全に放棄する行為だけどな。
……できれば、やめて欲しいな。完全に狂気にとらわれた人間は………その、"破壊"……するしか……ない。少なくとも、俺はそれ以外には知らない。
まぁ、"友達"と"好きな人"ってのは違うよ。"裏社会の住民"と"一般人"という違いもあるかもしれないが。
まったく同じ会話でも、好きな人相手ではうまくいかなくなることもある。……まぁ一般的には"あがる"からだけどな。お前の場合は少し違うか。
あぁ、そう思う。
えっと、うん…。
それなら大丈夫、かな。
節操なしはよくない…。
ああいうことって、本当に好きな人だけとするものだと思うし…。
ムゲンは身長のこと気にしたりしないの?
…いっそ正気を無くしてしまえば
苦しむことも無くなるかな…。
そうだけど、タコはやだ…。
ムゲンってもしかして、結構負けず嫌い?
あーあ…。
ムゲンには気軽に一緒に出かけようよって言えるのに…。
(溜息をついて
言われてみればそうかも…。
抱き締めて貰えると安心するのはだからなのかな?
……まぁ、そうなるよな。
言っておくが俺は節操無しじゃないぞ。それにその……確かに興味がないわけじゃないが、あんまりそういう行為をしたいとも思わん。
正直、俺だって背が高い方じゃないからなんとも言えないなぁ……。
それはきっと違う。正気じゃないから、自分だけの楽園で夢を見ていられるんだ。
少しでも正気が残っていたら、多分勝手に目醒めるよ。……うん、そう思う。
クトゥルフだって、イラストレーターによってはタコっぽい見た目になるじゃないか。きっとタコが願いをかなえることもあるさ。あの触手と吸盤でなんでも引っ張ってこれるんだ。そうに違いない。……いや、張り合っても仕方ないんだけどな。
いいな、うん。食べてみたいな。
愛情に形があるとしたら……か。俺としては少し嫌な仮定だな。愛とは包んでくれるものだと思う。形があったらそれはきっと人を包むことが出来ないだろう。
えっ…。
体目当ては嫌だ…。
女の子が本当に愛して欲しいのは
体じゃなくて心なんだよ…?
…そうか。ムゲンは私の体が目当てで…。
(すすっと距離をとり
小さいって言われると、やっぱりちょっと傷つくよね…。
好きで小さいわけじゃない、というか
女の子としてはそこまで背が低い方でもないと
思ってるんだけどなあ。
男の子が大きいんだよ。
自分だけの楽園でずっと夢を見ていられるって素敵だと思う。
あー…、でも正気を残してたら
なんだかんだで苦しむことになるかな…。
いや…、タコじゃないと思う…。
タコが願いを叶えてくれるって
想像すると凄くシュール…。
結構美味しいよ。
今度たこ焼きでも一緒に食べに行く?
人からもらった愛情で
お菓子を作る猫のロボットの話を
昔読んだことがあってね。
そのお菓子は甘くてふんわりした
優しい味がするんだって。
愛情が形あるものだとしたら
きっとそのお菓子みたいなものなんだろうね。
まぁ、そういうことじゃないかな?
それでも納得できないなら、ほら。
ん……。(しばらく考えて)みんな、お前の体が目当てなんだ。そう思っておけ。あ、これ口には出すなよ、まして俺が言ったなんていうなよ? お前の知り合い全員から狙われる羽目になるから。これ以上追っ手が増えるのは嫌だから。
いや……まぁ、うん。いや、アイツとの約束だから、後悔は一切ないんだが。
……いや、そうだな。恥ずかしいわけではないが、言えない。やっぱりそこまで徹底しないと駄目だよな、うん。
まぁアリス嬢は、ちっこいからそれなりに似合ってはいたけどな。そういう意味ではお前も似合うかもな。あ、この高校のアリス達とは関係ないぞ。
間違ってもリュイセンヴェルグに俺がちっこいと言っていたことは言うなよ。同名の別人だからな。
まぁ……お前が良いというのならいいのかもしれないな。
海の悪魔、なるほど、タコだな。アレにそんな力があったとは興味深い。今度喰ってみよう。日本人はアレを食えるんだろう?
サン=テグジュベリ、か。俺も好きだぞ、あの本。
目に見えないから、すばらしいんだけどな。
私も、ムゲンが死ぬのは嫌だなあ。
生きていても、苦しんでいる姿はみたくない。
笑ってて欲しいよ。
可愛いから、か…。
私も女の子だもん。
見た目ぐらいは可愛くいなくちゃ、ね。
言えないような恥ずかしいことしたの?
魔法少女のコスプレ、やってみたくはあるんだよね。
同じコスプレ部の友達が帰ってきたら
誘ってみようかなあ。
夢と希望を振りまき、最後には化け物になって
絶望を振りまく魔法少女アニメ
なんていうのも最近あったっけ。
自分の世界に閉じ籠っていられるなら
魔女になるのも悪くないかな。
私が試したおまじないは
願い事を書いた紙を小瓶につめて海に流すと
海の悪魔が死後の魂と引き換えに
願い事を叶えてくれる
っていうおまじないなんだ。
「大切なものは目に見えない」だね。
目に見えたらいいのに…。
さぁな。
俺は俺のことしか分からないから。
俺は単純に、自分の知り合いが死ぬのがいやなだけだ。
確かに、理由の分からない優しさは怖いよな。
まぁ、そうだな。可愛い子は基本的に親切にされるもんだよ。少なくとも俺の祖国ではそうだった。
そういう客観視はおいしくない。心が子供で何が悪い。
俺なんかな、この前遊園地で――― いや、なんでもない。人に言えるような内容ではなかったな。
ともかく、いいんじゃないか? 別に。俺の知り合いなんか、俺とタメ……いや、一歳年上……? まぁ、それくらいの癖に、いまだ魔法少女の服を着て、変なポーズを決めている時があるぞ。いや、ここ一年会ってないからもしかしたら変わってるのかもしれないけど。
願い続けられるのなら、そういうのも素敵だな。俺も、アイツと再会できるようにそういうおまじないでも探してみようかな……。
優しい……か。ただ事実を言っただけだよ。
「誰よりも」……か。それは難しいんじゃないかな。だって、「優しさ」を比べることなんて出来ないよ。
まぁ……お前がなれるかについては残念ながら俺にはコメントできないな。
…うん…。
死んで欲しくない、か…。
そんなこと、直接言われたの始めてだなあ…。
この島は、優しい人達がいっぱい…。
嬉しい、けど、なんで私なんかに
みんな優しくしてくれるんだろ。
…私にはわからない。
私ならこんなこに優しくなんてしない。
全然わからなくて、怖いよ…。
凄く怖い…。
(憂鬱そうに溜息をつき
いつか叶えばいいのに、なんて願って
物語の中のおまじないを現実で試してみたりもしてね。
客観的にみると凄く滑稽だよね。
笑っちゃう…。
(小さく自嘲めいた笑みを浮かべ
ありがとう。ムゲンは優しいね。
私も優しい人になりたいなあ…。
傷つき疲れた人を癒せるような
誰より優しい人になりたい。
まあ、無理だろうけどね…
一つ、忘れないで欲しいことがある。溺れている限り、いつかは窒息する。
俺は死ぬ寸前に助けられたからその際までは行かなかったが、息が限界を迎えてから死ぬまでには結構な時間があるぞ。
少なくとも、その間だけは恐ろしく辛い。"不自然な"幸せはそれに見合った不幸をもたらすということを忘れないで欲しい。
それに、その……。出来れば死んで欲しくないし。
あ、欲を持つこと自体が悪いとは言わないぞ。まぁ叶わない欲を持ち続けることは苦痛でしかないけどな。
人の持っている荷物の重さを比べることなんて出来ない。その人が重いと思ったならそれは重いんだ。
同じ荷物でも、腕力のある人と無い人ではそれを重いと感じるか、軽いと感じるかは変わるだろう。でも、その人がそれを「重い」と感じている限り、その人が無理していることには違いない。
俺は「重さ」に耐えられない。……違うか、そう。耐えられなかった。
お前は「重い」と感じながらずっとがんばってきたんだ。それはすごいことなんだよ。
お前が弱くたって関係ない。
もし腕力が無い人が自分がやるしかないからって、重いものを運んできたなら、それはすごいことじゃないか。もちろん、効率は悪いだろうが、それはその重い荷物を本来運ぶべき腕力のある奴が悪いのであって、その腕力が無い奴が悪いわけじゃない。
だから、お前はすごいんだ。それだけだよ。
ま、それを理解できない者たちもたくさんいるけどな。
う…。
弱音を吐かないでいるのは、出来そうにない、かな…。
(気まずそうに視線を落とし
やっぱり、罪だよね…。
今だけでも幸せな夢がみたいって欲が
私はどうしても振り払えないの。
岸辺だなんて、目指したくない…。
ずっとずうっと、息の仕方を忘れるぐらいに
深く溺れていたいのに…。
あっ…!ご、ごめんなさいっ…!
そういう意味じゃないの!
許して…!ごめんなさい…!
…私は、自分が凄いだとか、そういう風には思えないなあ…。
私が背負っている荷物だなんて
他の人からしたら、凄く軽いものかもしれないし…。
私が弱いから、重くて辛いって、感じてしまうのかも…。
辛さに慣れる……か。
じゃあ、辛い事に対して泣き言を言うのも無しだぞ? 泣き言を言われながら助けられても、迷惑なだけだろうしな。さぁ、できるかな?
それは……罪だな。
だって誰にもかなえられないことだ。ネバーストーリーなんてありえない。物語の帳はどこかで落ちる。どんなに長い夢だって、必ず醒める。
甘い夢を見続けることは出来ないよ。麻薬もそうだ。吸っている間は幸せかもしれないが、現実に引き戻された瞬間、強烈な帳尻あわせが始まる。
溺れていて良いのは恋だけだよ。少なくとも俺はそう思っている。ま、愛にはよく「どちらにしても溺れている以上、いつかは岸を目指さないといけないよ」って言われたけどな。
それは俺の"呪詛"が失敗しているといいたいのか?
少なくとも俺の"呪詛"には記憶を消すとか、記憶を封印するとか、そんな悪趣味な効果は無い。
だから、俺の"呪詛"が成功しているのなら消えたのは埃だけだ。
ずっと、そんな数の埃を背負って、そしてそれだけ埃が溜まるに足る量の荷物を持ち、時間を掛けてきたんだな。
すごいな、お前は……。……本当に。
うん、辛いね…。辛いけど…。
大丈夫、どれだけ辛くてもそのうちに慣れる筈だから。
子供でいることを諦めてしまえれば楽なんだけどねぇ…。
…甘い麻薬にいつまでも
溺れていたいって思うことは、罪かな…。
なんだろ…。
凄く重かった荷物が不自然に軽くなって
なにかが足りない様な感じがするの。
ただの埃、なのかな…。
深く考え過ぎるのはよくないってわかってるんだけどー…。
もやもやするぅ…。
人の役に……か。
まぁ、背伸びして人の役に立つ必要はないぞ。一度そうなったらその姿勢を維持し続けなくちゃいけない。背伸びし続けるのは、少し辛いぞ。
そりゃそうさ。"毒"と"薬"は元々同義だろう。まぁ、それを言ったら"呪詛"だって、日本語では"おまじない"とも言うそうだが。
違和感? それが具体的にどういったものなのか分からないから実際のところどうなのか分からないが……。
夢を見ることで気持ちの整理がついたら、心が軽くなることはある。あの"呪詛"にはそういう効果もある。
背負わないといけない荷物ならば、ずっと持ち続けているはずだし、そのことを常に意識できる……厳密に言えば、認識しようと思えば認識できるはずだ。それができない"何か"がなくなったと言うのならば、それはその背負っていた荷物にいつの間にか積もってしまった埃。いつの間にか荷物と同化しつつあった余分な"何か"だ。
そうだな、コンピュータのデフラグメンテーションしたようなもの、とでも言えばいいのだろうか?