様々な香りで満ちた部屋。
前の住人が残していった壁一面の棚には、大量の製油の瓶や製作中の香り枕が所狭しと置かれている。
大きな木の作業台には香り枕の材料があり、それの隣にはラベンダーの香るベッド。
ベッドの上や周囲には夢羊が群を成し、造花の花畑で眠っている。
部屋の外にも不思議と調和し合った芳香が漂っており、扉には貼り紙が一枚。
『貴方の悪夢、請け負います。』
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RPを楽しむトピックです。
九龍のルールから逸脱しない限りはどなたでもご自由に&お気軽にどうぞ。
【ノックに気付き、はあいと声をかけて扉を開き】
あらあ、小さな可愛らしいお客様。いらっしゃいませ、お入り下さいな?
貴女は調香師に御用かしら?それとも夢喰い獏に御用なのかしら?
【斉田さんの視線に合わせて屈みにこりと笑みを向けると、くるりと踵を返して部屋に招き】
煙草はご自由にどうぞ?あたくしも喫煙者でございますから。
【作業台から黒檀の煙管を手に取り、くるりと回す】
ああ、それから……、ふふ。いいえ、違いますの。良い香りなのは貴方の……、そう、此処ですわ。
【すいと持ち上げた自らの指先でジニーさんの左胸をなぞろうと】
獲物が居なければ網にもかかるはずが御座いませんわ。店は先日オープンしたばかりですの。
確かに少しだけ奥まった場所には御座いますけれど……、どんな風に情報が回るのか興味がありますわね、是非教えて下さいましね?
彼等とは申しましたけれど、there?男の子も女の子も居りましてよ。名前を付けることでこの子達に命が宿りますの。だから是非、貴方も彼に命を吹き込んであげて下さいませ。
……、……と、店頭では申し上げますのよ。あたくしは心地の良い夢を提供するお手伝いをしておりますもの。
お分かり頂けたかしら?良い香りの方に悪い方は居ない!なんて夢見る少女の睦言は申しませんわ、あたくし。
【純真無垢な夢見る聖母の様な笑みと共に言葉を切った直後、くつりと蠱惑的に微笑み掛け】
まあ、哀れな仔羊さんは淫靡なケダモノでしたのね。その話が本当か、是非一度試してみたいモノですわ。
【熱を込めた視線を向けて吐息を一つ零し】
夢を下さるの?あらまあ嬉しい。貴方の夢で満たされるのもいいですわね。
【すり、と下腹部を一撫でし】
簡単ですわ、貴方が要らない夢をあたくしにくれると口にして下さればそれで。夢喰い獏は御存知?まさにそれですわ。
下さる前に、それがどんな夢か教えていただけるとより美味しく頂けるのですけれど。
(柳子さんから香り立つ芳香に若干気圧されてあとじさり)
……そうか?(訝しげに袖口を嗅ぐ)
ああ、こりゃメンソールの煙草の匂いだ。
生憎とコレが手放せなくてね(悪趣味な柄シャツの胸ポケットに突っ込んだ煙草の箱を引っ張り出し、火をつけようとして思い留まる)
禁煙じゃねえよな?
「彼等」ねえ……するってーとこいつらはオスなんだな?
知ってるか?
羊は可愛くて無害な見た目に反し精力絶倫な家畜でよ、漢方にゃ淫羊藿(いんようかく)って強壮剤がある。これを食った雄羊がひゃっぺん交わった史実からきてるんだそうだ
そんなモノをコレクションするなんざ随分と淫奔な魔女サンだな?(皮肉げに笑い)
へえ、シーサイドタウンで雑貨屋をね……聞いた事ねェな。
俺がせっせと張り巡らした網から漏れるなんざ相当な穴場と見たね
(差し出された羊を一瞥、警戒しつつ柳子さんの顔色を窺うも、それまで凭れていた壁から気だるげに身を起こし香り枕を受け取る)
……どうも。
……調子が狂うっていうか、苦手なタイプの女だな。得意なタイプなんていやしねーけど(ブツブツ)
夢をなくす魔法ってなァ具体的にどんなだ?
食ってもらいてえ夢なら売るほど余ってる。後悔まみれのろくでもねえ人生送ってきたからな
(同じ階の105号室、自分が借りている部屋に向かっている途中で)
『…あら?』(101号室の扉に張り紙が貼ってあるのに気付き)
『誰か、この部屋に入ったのかしら…「貴方の悪夢、請け負います。」ね…』
『少しだけ、興味があるわ。「悪夢を請け負う」だなんてね…』(そう言ってコンコンと扉をノックをする)
劉様ですわね?ふふ、とても良い香り。今後ともよろしくお願い致しますわね。
趣味に……?ああ、彼等のことでございましょうか?
【オレンジ色をした羊の形の香り枕を一匹抱き上げ、不備がないか確認し】
あたくし、シーサイドタウンの片隅で雑貨屋を営んでおりますのよ。彼等は勿論、此処にある物は全て店頭で販売する物ですわ。
作業するのに良い場所が他に見付からなかったものですから、此処をお借りいたしましたの。
【目を細めて微笑むと、手にした羊をジニーさんに渡すべく差し出す。明るく冴えた爽やかなベルガモットが仄かに香る】
……あらまあ、そんなに距離を取らないで下さいまし、別に貴方を食べたりは致しませんわ……、物理的な意味では。ええ。勿論。
あたくしが頂くのは夢だけですの。そう、その通りですわ、妙ちきりんな術を使って。
あたくしが使える魔法は夢を無くす魔法と、夢を見るお手伝いをする魔法。
試してごらんになる?
【ちろりと唇を一舐め、装飾をしゃらりと鳴らして首を傾げ】
(扉を開けて入室 物珍しげに中を見回す)
こりゃまた……趣味に走ったな。
ファンシーというかメルヒェンというか、悪酔いしそうな空間だ
ああ、気にすんな。外の廊下にまでフェロモン垂れ流す新入りのツラを拝みにきただけだ。
表の貼り紙に悪夢を食べてくれるとあったが……魔女かアンタ?妙ちきりんな術を使うんじゃねーだろな(柳子さんからさりげなく距離をとり壁に凭れる)
俺はジニー・劉、情報屋だ。
胡散くせえのはお互い様だが、とりあえずはまあよろしくお見知りおきを
脱コミュ障めざすなら社交辞令のひとつも言えなきゃな
……ねむるか。神出鬼没だなお前も。その目の隈はゲームのやりすぎかエロ本の読みすぎか?ねこねこ動画もほどほどにしろよ
ま、ひとのこたァ言えねーか
【ノックと話し声に気付き、はあい、と声を掛けた後に扉を開き】
あらまあ、いらっしゃいませお客様!
あたくし柳子・サマンサ・テイパーと申しますの、初めまして。
【微笑み、扉を大きく開けて二人を迎え入れ】
あら、ごめんあそばせ。座る場所もご用意しなければなりませんわね。部屋の中はご自由にご覧下さいましな。
貴男方は調香師に御用かしら?それとも夢喰い獏に御用かしら?
【背もたれ付きの椅子を人数分、作業台の近くまで移動させてからやんわりと笑み】
へぇ、夢喰いねえ・・僕の目のクマも消してくれるのかな?
(劉さんの背後にひょこっと現れぼそりと呟き)
それにしても不思議な香りだねえ。
でも、個人的にはちょっとリラックスできそうでいい感じ・・
……新入りか?(廊下に流れてきたエキゾチックな芳香に小鼻を蠢かし)
香でも焚いてんのか?ヘンな匂いだ
(扉の貼り紙に目をとめ)
悪夢ねえ……
最近寝付きが悪ィしな。でまかせでも話の種にゃなるか(軽くノックする)
……そろそろこの造花達、何とかしなければなりませんわね……。
【ベッドの上にしどけなく寝ころんだまま、片手で造花を一輪弄び】