様々な香りで満ちた部屋。
前の住人が残していった壁一面の棚には、大量の製油の瓶や製作中の香り枕が所狭しと置かれている。
大きな木の作業台には香り枕の材料があり、それの隣にはラベンダーの香るベッド。
ベッドの上や周囲には夢羊が群を成し、造花の花畑で眠っている。
部屋の外にも不思議と調和し合った芳香が漂っており、扉には貼り紙が一枚。
『貴方の悪夢、請け負います。』
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RPを楽しむトピックです。
九龍のルールから逸脱しない限りはどなたでもご自由に&お気軽にどうぞ。
(柳子さんから香り立つ芳香に若干気圧されてあとじさり)
……そうか?(訝しげに袖口を嗅ぐ)
ああ、こりゃメンソールの煙草の匂いだ。
生憎とコレが手放せなくてね(悪趣味な柄シャツの胸ポケットに突っ込んだ煙草の箱を引っ張り出し、火をつけようとして思い留まる)
禁煙じゃねえよな?
「彼等」ねえ……するってーとこいつらはオスなんだな?
知ってるか?
羊は可愛くて無害な見た目に反し精力絶倫な家畜でよ、漢方にゃ淫羊藿(いんようかく)って強壮剤がある。これを食った雄羊がひゃっぺん交わった史実からきてるんだそうだ
そんなモノをコレクションするなんざ随分と淫奔な魔女サンだな?(皮肉げに笑い)
へえ、シーサイドタウンで雑貨屋をね……聞いた事ねェな。
俺がせっせと張り巡らした網から漏れるなんざ相当な穴場と見たね
(差し出された羊を一瞥、警戒しつつ柳子さんの顔色を窺うも、それまで凭れていた壁から気だるげに身を起こし香り枕を受け取る)
……どうも。
……調子が狂うっていうか、苦手なタイプの女だな。得意なタイプなんていやしねーけど(ブツブツ)
夢をなくす魔法ってなァ具体的にどんなだ?
食ってもらいてえ夢なら売るほど余ってる。後悔まみれのろくでもねえ人生送ってきたからな