対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
甘ったるい妄想……ふむ、説明が必要なジョークはジョークじゃないとは言いますが、まあいいでしょう
あの時リボンを例に出しましたが、別にリボンじゃなくったって本質は変わらないんですよ。
テーブルでも窓ガラスでもいい……あるいは人間でも。
人間は他者に対し自分の意志を伝えることが出来ますが、相手からの愛の囁きが真実とは限りません。
それを確かめる手段は無い。
ということは多かれ少なかれ、「相手は自分のことを本当に愛しているのだ」という願望が混ざり込むわけです。
つまり……愛というのは「相手から向けられるもの」ではなく正確には「相手から向けられていると思い込むもの」なんですよ。
思い込みという言葉は妄想と言い換えてもいい。
冴来さんは甘ったるい妄想なんてしていないと自信を持って言いきれます?ふふふ……