対の衣装を着た精巧な造りの双子人形と
人形サイズの調度品が置かれている。
誰かがここで1人遊びしているとかいないとか。
誰かと思えば、和哉か…。
(小さく溜息をついて、
面倒そうに立ち上がり扉へ向かい
…和哉!二度と来るなと言ったでしょう!
なのにどうして貴方はここに来るのよ!
私の言った事を覚えていないの?
鳥と同じで三歩歩いたら
忘れるだけの頭しかないのかしら!
渡したいものって、一体何?
下らないものだったら承知しないわよ!
…。
(扉の向こう側に怒鳴り
躊躇ったのち、そっと扉を開ける