神無月邸の二階東にあるひふみの自室
女の子らしいインテリアでまとめられたファンシーな部屋
ベッドの枕元にはキレニャンコはじめお気に入りのぬいぐるみが勢揃い
本棚には少女漫画をメインに恋愛小説や時代小説などが並び、机にはノートパソコン
窓からはベランダに出られ、錦鯉が優雅に泳ぐ池と日本庭園の眺望を楽しめる
補足
ひふみの部屋です
主に日記代わりの独り言を呟くトピですが、お気軽に遊びに来てください
皐月様…。
わかっているけど、嫌なんだもの…。
……。
(月さんに視線をむけ、寂し気に目を絞り、溜息をついて
…警戒されている理由は、何と無くわかるけれどね…。
今は落ち着いているから、大丈夫よ。
だからそんなに警戒しないで頂戴。
仲良くしましょうよ?
私は貴女のこと、嫌いじゃないわ。
映画館というのはそういう目的で使う方がいるのですか?
そうであるなら、予習しておきたいところですが……(どうも勘違いした様子で)
(地下帝国について)
浅山さんが心配でついていっただけですよ、ひふみ姉さん。
確かに自称・他称共に皇帝を名乗る方がおられますね……要注意人物です。
全体としてみれば穴掘りをしては、この寝子島の地下に通路を広げていくような人々ですよ。
様々な思惑があれど……。
(神無月さんに近づいたことに対して)
(…………貴方が悪い人物ではないのはわかりますが、ニトログリセリンのように取り扱い注意の方ですからね)
…………(花風さんの言葉に無言で肯定しつつも、場合によっては対抗しているようにも見えるように、ぎゅっと神無月さんの手を握る。その手は僅かに汗ばんでいて、目線から、何気ない様子でも花風さんを警戒しているのが伺える)
私はお世辞なんて言わないわ。
媚を売るのは得意じゃないの。
組長さんは良い人だけれど、女癖が悪いのが、ね…。
皐月様に手を出した事は
1000歩譲って許してあげないこともないけど…。
…皐月様を不幸にしたら血祭りにあげてやる。
(憎々しげに吐き捨て
デート?貴女にも愛しい人がいるのね。
私もデートがしたいわ。
遊園地、ナイトアクアリウム、薔薇園に教会…。
行きたい所が沢山…。
沢山あるのだけれど…。
(切なげに目を伏せ溜息をつき
地下帝国は猫鳴館の地下にある秘密基地みたいなものね。
なかなかどうして変わり者ばかりが溜まっているのだけど
皇帝のあの子が一番の変わり者ね。
不遜で悪戯好きな凄く変な男の子なのよ。
いつも悪さばかりを考えていて…。
次は何をするつもりなのかしらね。
…月は多分、私がひふみに何かするんじゃないかって
警戒をしているのだと思うわ。
もう少し仲良くしてくれたっていいのに…。
私のものって言われてもな、私は一人しかいねえし、そう簡単に所有権主張されても困るぜ?
まあ物忘れがあるのは私が馬鹿だからだ。そこは許してくれ。
(冴来に微笑みかけ)
ああ、あの自主制作映画な。やるからにはとことんやらせてやろうと思ってたんだ。
ホント、成功して良かったぜ。大学生活に華を添えられたなら良いんだが。
デートに使うのは結構だけど、館内で乳繰り合うのは簡便な。
映写室からだとそういうのって結構見えるから、やるならそういう店でやってくれよ?
(にやり、と笑みを浮かべ)
ふふ、お世辞がうまいわね(綺麗と言われてくすぐったげに笑う)
そう?光栄だわ。なんていうか……うちの親父はあんなだし、驚いたでしょ
反面教師にして育ったからこんなツンツン娘ができあがったって訳
皐月と仲良しなのね。
皐月の映画館……こないだ木天蓼大で撮ったアマチュア映画の試写会したっけ
私もボーカルとして一肌脱いだけど、皐月はさすが映画狂だけあってうるさかったわね。細部へのこだわりを感じたわ
今度デートでお邪魔してみようかしら?相手がOKするかは謎だけど……まあそこまで進展してないし。想像だけなら自由よね(自分に言い訳っぽくぼそっと)
地下帝国って何かしら?初めて聞くわ。秘密結社みたいなもの?へえ、月ってばそんな所に出入りしてるのね
ちょっとだけ楽しそうだけど……帝国ってことは皇帝がいるのかしら
ん?(移動してきた月さんを怪訝そうに眺め)くっつきたがりさんね、月ったら
ひょっとして皐月と冴来に対抗して?(おかしそうに笑う)
…………ええ、確かにそこで出会ったのが最初だったと記憶しています。
(ふむ、…………現状下手に刺激しないほうがよさそうですね
…………現状、私から手を出すのは最終手段、できれば穏便に済ませたい、願わくは聞いてないことを)
(すすす、と神無月さんと花風さんの間あたりに移動しつつ)
ふふ、それではお言葉に甘えて。
(嬉しそうに笑って皐月さんの隣に座り
私、ずっと貴女に会ってみたかったの。
私は寝子高校の二年生だから、貴女は先輩なのね。
あの組長さんの子供が
こんなに綺麗な人だなんて驚きだわ。
(名前を褒められ
ありがとう。
可愛らしい私に合ったいい名前でしょう?
月とは地下帝国で、皐月様とは映画館で
出会ったのだと記憶しているわ。
忘れてしまうだなんて、ひどぉい…。
私はちゃんと覚えているのに。
それに、「妹みたいなもの」ではなくて妹だもの。
皐月様の妹は私だけ。
皐月様は私のものなの。
(これみよがしに皐月さんの腕に抱きつき
なんだ冴来か、そんなとこにいないでこっち来いよ。
(笑みを浮かべて手招きし)
どーこだったかな、休みの日にぶらぶらしててだったか。
結構親しくしてるからか、どこで最初に出会ったかってのを忘れちまった。
まあ、冴来も私の妹みたいなもんだから心配いらねえよ。
あら、お客さん?
そんなところに隠れてないでこっち来て座りましょ
ねえ、お茶もってきて頂戴(パンパンと手を叩いて舎弟を呼ぶ)
そういえばうちの庭で見かけたことあるような……皐月と月の知り合い?
私は神無月ひふみ、お察しの通りここの一人娘。今は寝子高三年生
冴来っていうの。綺麗な名前ね。私以外はみんな知り合いみたいだけど……どこでどうやって知り合ったの?(一見接点なさそうな3人をぐるりと見回し小首を傾げる)
…そうね。いいことではないわね。
(月さんの表情に怯えた様子はなく
じっと目を見つめたあと
肩を竦め、ふっと気怠気な笑みを浮かべる。
その後、ひふみさんに視線を移して
はじめまして。
私は花風冴来よ。
組長さんに娘がいるとは聞いていたけど…。
貴女がその娘さんなのかしら?
…………
(すっと立ち上がると、突然扉のほうに駆け寄ってはがばっと開け
…………盗み見、盗み聞きの類は関心しませんね。
(冴来さんからしか見えない月の表情は、感情の篭ってない目で、それが却って恐怖を煽る)
私が長女かー。たしかに、お姉さんっぽいとはよく言われるな。
一人っ子だから姉妹ってのには憧れてるし、そういう感覚で相談してくれるなら嬉しいね。
って月、どうかしたのか?
(首を傾げ)
皐月さんがお姉さんで
あの子と月が皐月さんの妹…?
嫌…。嫌…狡い…。
そんなの、嫌…。
皐月さんは私のものなのに…。
狡い…狡い…。嫌だよぅ…。
(極小さな声で寂しげに呟く
予想外かしら?だって嘘ついてもしょうがないじゃない
私が知ってる月はちょっと無愛想で無口だけど、真面目な顔で少女漫画を読み耽っちゃうような面白い女の子だもの。私は月が気付いてない月のいいとこ沢山知ってるわよ。
犯罪者だからどうとかいちいちびびってたら極道の娘なんてやってらんないわ
(月さんと皐月の交流を微笑ましげに眺め)
……そうしてると皐月が長女みたいね。私が次女、月が末っ子で美人三姉妹
いいわね、そういうのも。実はお姉さんにも憧れてたの
……ん?どうしたの
(隙間からの視線には気付かず、微妙な空気に首を傾げる)
……………(涙をハンカチで拭いつつも、隙間からの目線に気づいて)
(っ この気配は、花風さんですか……………会話を聞かれた?どこまで?)
お屋敷の中、入ってきてしまったわ…。
(扉の前で立ち止まり
…!この声は.…。
誰とお話してるのかしら…。
(音を立てないよう小さく扉を開け
できた隙間から部屋の様子を覗く
口当たりの良い言葉だけで育ったら、良薬は飲めなくなっちまうからな。
私としちゃ自分がやりたいこと、好きなことを誤魔化さないようにってやってるだけだが、他の人からしたらそこら辺が良いのかもしれねえわ。
まあ、人に本当のことを明かすってのは覚悟がいるってのは知ってるから、よく話したなとは言っといてやるぜ(笑みを浮かべ、月の頭をくしゃくしゃと撫でて)
苦労の数だけ成功するとは言えねえが、その苦労が後々大事な経験となって生きていくこともあるさ。
ただその苦労をどうするかはお前次第だぜ。人生は他人無しには歩けねえもんだが、最終的な舵は自分で執るもんだ。お前の人生だ、しっかりやれよ。
(月の肩をぽんっ、と軽く叩き)
…………(涙を拭いて)
実を言えば、本当のことを告げるのは最初は怖かったです。
言ってみれば犯罪者なわけですからね。……真実を知って、私の本性を見てしまったひふみ姉さんや鳳翔さんからの反応。
ある意味予想外すぎて、……気が抜けたといいますか、なんともはや。
守るための力、か……そうなりたいものです
もう、月ったら泣き虫ね。涙を拭いて(苦笑しつつハンカチを貸す)
月の過去にはびっくりしたけど……私だって極道の娘よ?耐性はあるわ
うちの親父だって裏じゃ色々汚い事もしてるけど、だからって嫌いになんかなれない。世界中の誰がなんて言ったって大事な……大好きな家族だもの
……ナイショよ?本人にバレて調子のらすの癪だから
皐月も言う事キツいけど、口当たりのいい言葉だけが思いやりじゃないものね。そういう不器用な優しさ好きよ。親父もきっとそこに惚れてるんでしょうし
皐月の言う通り、私たちはまだ若い
目一杯素敵な思い出作りましょ
帰る家と待っててくれる仲間がいるなら人生まんざら捨てたもんじゃないでしょ
なんだその苦笑は、人が善意で黒歴史を話してやったというのに……。
ってのは置いとくとして、人生これからだろ学生よ。
ババァになったら好きなだけ後悔できんだから、今は今でしかできないことをしろよ。