ウチの店の店舗だ。
アンティーク調の時計が多いのは…まあ俺の趣味だから気にすんな。
客もじゃんじゃん来てかまわねえ。店が繁盛すんのは願ったりだからな。
従業員達が出迎えてくれると思うぞ、俺も出てくっかもしんねえな。
(外から店内を伺っている)
(中に人がいるのを見て入ろうかどうしようか迷っている)
(意を決したようだ)
(わずかにドアを開けて、隙間からぼそぼそと)
……こんにちは……
…ええと…は、入って大丈夫ですか……?(じろっ
おう、来たな。
シグレ…に澪乃だったか。
(カウンター下から書類を取り出して眺めて)
……ほー、二人とも二年…か。
…あと一人採用した一年がいるからよくしてやれ。
それと俺のことは好きに呼んでいいぞ。
店長でもボスでも仁科でも通じりゃなんでもいい。
上下なんてもんは俺自身吐いて捨ててるようなもんだしな。
あとはそうだな…バイトにはだいたい店番してもらうことになるが…
シグレは紅茶淹れんのが得意だっけか。
客や得意先から貰った茶葉がいくつかあるから勝手に使っていいぞ。
澪乃は時計に興味があるって言ってたが…
(首から提げた懐中時計を眺めて)
……なるほど、そのまま大事にしてやんな。
ウチには時計の資料なんかもあるから勝手に見ていいぞ。
…ま、聞きたいことがありゃ聞いてくれ。
これからよろしく頼む連中だしな、俺のこともテキトーに知っといてくれりゃいい。
ん?
(少女の声に振り向き)
ああ、君も採用された学生か。
俺はシグレ・ナイトウォーカー。
寝子高の2年7組で、俺もココでバイトすることになったんだ。
よろしく、Miss.澪乃。
(お店におずおずとやってきて)
ええと、ここだもんね。
こんにちは。あの、新しくアルバイトになった澪乃です。
一応採用だって聞いて、来ました。
(カウンターの二人を見て)
仁科さん…店長さん?と、ええと、バイト仲間さん?
失礼、先日バイトに応募したナイトウォーカーだが。
(採用通知片手にカウンターにやってきて)
裏口から入った方が良いかとおも思ったんだが、生憎と解らなくてな。
ええと、Mr.仁科?
どう呼べばいいだろうか。
Bossっていうのは日本ではあまり使わないんだったか。
(店のカウンターで電話対応をしている)
はい、たしかに。…あぁそれと、修理に出てた分は終わったんでそっちに送ります。
宝箱の発注分も一緒に。では失礼します。
(電話を切って店内の時計に目を向けて)
…もうこんな時間じゃねえか。そろそろバイトが来るか?
にしても、仕事の電話っつうのは堅苦しくてかなわねえな…。
(言いながら肩を回している)