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追われる身のはじまり
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誰もいない放課後の2年10組の教室。
忘れ物を取りに戻った
志波 武道
は、不意に背後に気配を感じて、固まった。
——後ろに何かがいるキガスル……!
確かに教室には誰もいなかったはずなのに、何故……?
身動きできずにいると、首筋に息が掛かるような距離で声が聞こえてきた。
「そんなに固くなるなって〜、俺はクローネのことを聞きにきただけだからよお〜」
クローネの名前に、ますます嫌な予感は確かなものになっていく。
「なぁ、クローネを知ってるか〜い?」
「クローネを知ってるか、か……。君のほうが何か知ってるんじゃなぁい?」
武道は軽口を叩く。
だが、考えているのは、誰も巻き込まないように片づけなくては……ということだった。
特に、弟の身に危険がおよぶことは絶対に避けなければ……!
「その口ぶり、クローネを知ってるってことだよな〜」
背中にチクリと何かが刺さった。同時に、身体から力が抜けるのを感じる。
「ど、どうも穏やかじゃなさそうだねぇ……!」
「知りすぎるってのはよお、あんまりいいことじゃないよな〜」
「そうかもしれない……けど!」
背後に向かって掴み掛かる。だが、その手は空を切る。
背後の者から離れようと、その場から飛び退くが、気配は背後に張り付いたまま。
——背後に取り憑く能力? また神魂……いや、いつもと何かが違う気が……?
全身を襲う脱力感……このまま背中をとらせたまま、長期戦になるのはまずそうだ。
——窓ガラスには……姿が映ってる。黒い人間……あちゃあ、こりゃフツウじゃないなぁ。でもまぁ……。
優しげな武道の目が鋭く光った。
振り返らずに、後ろ手で背後の者を突く。
「!? う、あ、なんだこりゃ〜! な、何したんだよお〜!」
「抵抗する権利ぐらい、俺にもあるんじゃなぁいかな?」
ろっこん<スイ・マー>による局部麻酔。
得体の知れない何かだが、自分のろっこんが通用することを、能力の効果で武道はわかった。
「仕掛けられたら、抵抗するかと思ったけど、防御が間に合ってなかったみたいだね?」
「!?」
「そっか、君……あんまり早くは動けないってことかな……?」
「う、うるさいんだよお〜!」
背後の者はゆっくりと武道の腕を掴んだ。
「……参ったな。あんまり手荒なことはしたくないんだけど……ごめんね!」
「うおっ!?」
残った腕で背後の者の腕を掴むと、身体を折って自分ごと背負い投げ。
と言うより、背後の者が背中から離れなかったので、結果的に自分ごと投げる形になった。
「——っ!? お、俺まで回って……な、難儀な能力だねぇ……と、おおっと!」
背中と床で挟むように、敵を抑え込む。
「うぐぅ〜〜〜〜!!」
間を置くことなく、ろっこんで局部麻酔をかける。
すると、背後の者は完全に麻痺して身動きが取れなくなった。
「ふぅー……よし、これで身動き取れないね? 俺の勝ちってことでいいかぁい?」
「か、身体が動かない〜、こ、こいつ〜」
「負けを認めて、離れてくれるとありがたいんだけどな。結構、脱力感もやばくなってきたしさ」
「負けを認めろだとお〜? トドメを刺さないってことか〜?」
「……できればね。甘いのはわかってるけど、君を傷つけたくはないんだ……」
自分の手に目を落とす。
こんな性格だから、こんなろっこんが宿ったのかもしれない……と武道は思う。
「……ねぇ、教えてもらえるかい? 知りすぎたって、どういうことなのかな……?」
「……へへ、本当に甘っちょろい奴だな〜。なんでも教えてもらえると思うなよお〜! じゃあな〜!」
背後の者は崩れるように消えた。それと同時に、力の流出もおさまる。
ハッとして、床を見た。
そこには染みのように広がった影があった。自分の影じゃない、別の何かの影だ。
「これって、ええと……?」
見ていると、影はゆっくりと動き出した。随分とのろのろした速度で。
「! 俺の掛けた麻酔がまだ効いてる……!」
力を奪われ、武道も身体が重くなっていたが、影を追いかけてみることにした。
完全に倒したわけじゃない、なら、これが何かを突き止めなくては……!
教室を出て、廊下に。階段を下りて、校舎の外に。
身体を引きずるようにして追いかけていくと、不意に影は校舎の壁を上り始めた。
「……あ、ずるい……!」
見上げると、他にも同じような影が壁を上っているのが見えた。
「! え、あの影みたいな奴、他にもいたってこと……? ……あっ!」
屋上に人影が見えた。
集まってきた影はその誰かの元に戻っていく。
夕空を背にしていて、その姿はよく見えないが、こちらを見下ろしているように思えた。
「さっきの影は君の仕業なのか……!」
武道の問いには答えず、人影は踵を返してどこかに消えた。
「クローネの仲間……? もれいびなのか、それとも、神魂で生まれた何かなのか……?」
その答えは、未だ真っ黒な影の向こうに。
ただ、自分の……いや、自分たちに危険が迫っていることだけは、確かだった……。
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あとがき
担当マスター:
梅村象山
ファンレターはマスターページから!
マスターの梅村です。
シナリオにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
今回は割と真面目なバトルシナリオでしたが、楽しんで頂けましたでしょうか。
こんなに『鉄山靠』が出てくるシナリオもなかなかないと思います(笑
今回の判定についてです。
敵の攻撃によって、徐々に力を失っていく条件の上でしたので、
行動に時間をかけずに効果的な行動をとれたか、を基準にさせて頂きました。
条件をクリアできたPCの皆さんは撃退に成功できたと思いますが、
クリアできなかった方の行動も敵の能力を知る上では意味のある行動だったと思います。
まだまだ謎の多い敵ですので、今後の展開に期待してお待ちください。
背後の者の正体は? 能力の秘密は? クローネの思惑は?
いろいろと謎が深まりますね〜
それでは、また別のシナリオでお会いしましょう!
梅村でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月11日
参加申し込みの期限
2015年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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