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<宝石人形>紅玉ルヴィア
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【現実】
「あ、ついた。こんな時間なのに人が多いねぇ」
「あなたが美奈さんですか?
そ、そうですね。今日はそんなに寒くないですし……!!」
皆が、あちこちに散って不自然でないように他人を装う。
桜庭 円
、
桜庭 弓弦
以外は壁に隠れるという手もあったのだが、万が一ルヴィアがまた暴れだした際に、真っ先に美奈を守りきれないという事から、方々に散って様子を見るという事になったのだ。
「これが、ルヴィアです」
弓弦が、本当は自由に動けるのに、力を抜いて人形の振りをするルヴィアを腕に抱えてそっと見せる。
言いつけを守り、ルヴィアは宿願が叶っても動かない。
──きっと会えた事を喜んでくれる。一緒に連れて帰ってくれると信じているから。
しかし、感動の再会は少し違った。
「うわっ。なに、このボロいの。
ルヴィアってこんなんだったっけ?」
皆を取り囲む空気が、困惑から一部が一気に冷たくなる。
迷惑では済まない力だが、神魂の影響だ。何週間ももつ物ではない。
その期間にあれだけの思いと願いを懸けた人形への初対面の言葉としては、余りにも残酷だった。
「学校の行事で、古い貴重な人形を新しい持ち主に繋げてるんだ。
それで、加奈さんからルヴィアを預かって来たんです。
いい思い出話を聞いて、次の方にも伝えて行き──大事にして貰いたい。
それで、何か思い出を語って欲しいんです」
ルヴィアの腕がピクリと動いた。
いくら大事にしてもらいたくとも、それがルヴィアにとって、美奈でなくては意味が無い。
ルヴィアが心の中で“嘘”と叫び続けるのが、
八神 修
と
綾辻 綾花
の隣にいる製作者の脳裏に激しく響いた。
その声の大きさに、止めなくてはと思いながらも、脳の負担が強すぎて体が動かない。
「ルヴィアを……っ」
「大丈夫ですか!?」
修が、倒れかけた製作者を支える傍らで、綾花が何が起っているのかルヴィアを慌てて注視する。
「思い出ね~……
そうだなぁ、人形が沢山あるお店で、腕についている真っ赤なガラスが綺麗だったから、見てたらお父さんが買ってくれたんだ。
最初は好きだったんだけどね~。
飽きちゃった。
真っ赤なガラスも、人形も。今の今までもう見た目まで忘れちゃってたって感じ?
いいよ、母さんがよこしたんなら。ネットとかにある人形のクリーニング屋さんに出してさ、他の所に出しちゃっても──」
「う、嘘よ!!」
話を聞いていた全員が危惧していた事が現実となった。
ルヴィアが、耐え切れずに動いて弓弦の腕を飛び降り、美奈の足元に駆け寄ってしまう。
「ヒッ! 何コレ……る、ルヴィアって動いたっけ……!!」
「美奈はそんな事言わない! 『ずっと一緒にいようね』って言ってくれたじゃない!
それに、『私は、何があっても、全く知らない他の子の所になんか行きたくない!!』
……忘れたの……? 美奈そんなに……私の事、忘れちゃったの……?
置いていかないで! 連れて行って!! 連れて行ってよ!」
必死に声で訴え掛けるルヴィアに、
ネミッサ・ネモローサ
は、その体に飛びつくように抱き締めた。
そして、ルヴィアの手を引き正面、美奈の方へ向き直る。
「ミス妙寺、いえ美奈。
ルヴィアと友達だったあの頃を思い出して……」
足元に転がる、どんな時も手に持って移動していた、幼い美奈の写っていた写真立てを持って。
「子供はいつか大人になるけど、人形のままのこの子には貴女しかいないのよ
貴女しかこの子を救えないの。
だから……」
無表情で、それでも溢れんばかりの涙を瞳から溢してネミッサが告げる。
それでも、おぞましい物を見る目をやめない美奈に、否定を叫び続けるルヴィアの右手から、熱による陽炎が生まれた様に見えた。
「………………」
有事の為に、まだ
黒依 アリーセ
に左手を治してもらっていなかった
三夜 架月
が、それを見てアリーセの制止を聞かずに4人と1体の元へ歩き出した。
手には、金属バッドを持って。
仕草はあくまでゆっくりと。
しかし、その間に到着したのは一瞬。ルヴィアに金属バットを突きつけるのも一瞬だった。
「君、どいてくれるかな? 僕、この人形と話がしたいんだ」
ネミッサに、離れるように言葉に圧力をかけ言い付けて、架月がルヴィアと対峙した。
「──残念だけど、僕は皆みたいに優しくない。
説得しても、放火を続けるようなら容赦なくぶっ壊すから。
お前は元々存在を忘れ去られてたんだ。
これで本当に存在が失くなっちゃうだけだよ。
美奈さんも別に構わないよね?」
相手が僅かに止める事を期待しての発破発言。
美奈は、叫んだ。
「私にどうしろというのよ、こんな呪い人形!! 噂が本当だなんて、誰も考えないし!
壊せるなら壊しちゃって! 壊しちゃってよっ!!」
「み……な……?」
呆然とした様子で、叫んでその場から逃げ出した美奈の背中を、ただ見つめるルヴィア。
そして、先程の言葉は本音だったのだろう。架月は、ゆっくり上に持ち上げた金属バッドを振り下ろす。ルヴィアはもう、避ける事すら忘れたようだった。
しかし──振り下ろされた金属バッドは、ルヴィアに届かなかった。
美奈の言葉を聞いた瞬間に飛び出したルヴィアの製作者が、敢えて架月が怪我をしている方の左手を掴み、
突然の激痛に落としたバットを駆け込んできた
風雲児 轟
が弾き、そしてアリーセの力で回復した
御剣 刀
がルヴィアを庇うように抱き込んでいた。
「自分で責任を決断するのが、製作者の責務──とは思うけど……でも、ちょっと痛かったかな?」
「すみません……。もう、これしかないと思ったもので」
「しかも、そちらはともかく、さ。あなたは黒依さんに助けてもらっておいてまた大怪我するつもりだったの?」
呆れたように3人を、正確には最後の一人、人形を庇い抱き締めた刀に冷たい眼差しを向ける。
「……悪い」
それだけ答えつつ、その視線を受けながらも、胸に抱き締めた人形を見れば──ルヴィアは、ただ泣いていた。
人形だから涙はないだろうと、無意識に誰もが思っていた涙を頬に伝わせ地面に落として泣いていた。
「刀……聞いてもらえなかったわ……。
言われたとおり、言葉でちゃんと、『連れて行って』って言ったのに……」
「……。ごめん。軽率な事を言ったと、思ってる。
でも、俺は聞くから……俺なら最後まで……ごめん」
その言葉が、解決には繋がらなかった事に刀は俯く。
そして、ルヴィアはどこを見るでもなく呟いた。その対象が、この場から逃げ出して姿を消した美奈以外の全員である事は直ぐに気がついた。
「仮でも、生を受けるってこんなに辛いのね……。でも……押入れで、永遠に夢見ているよりはましだった。
ありがとう。ここまでしてくれて。
ああ、だから……ましだった、と思うから……
神様、どうか私に、『憎い』なんて、こんな暗い感情消し──」
瞬間、左二の腕に嵌め込まれたルビーが、激しい音を立てて砕け、その殆どが腕から落ちた。
そして、ルヴィアは、その言葉を最後まで言う事無く、横倒しに倒れて地に落ちた。
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担当ゲームマスター
冬眠
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月30日
参加申し込みの期限
2015年07月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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