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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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深林真瞭が奏でるヴァイオリン、そして深倉理紗子の吹くフルートに乗せて、工藤耀と七音侑はワルツ調で踊った。ちゃんと習ったことがないので見よう見まねだ。でもそれが、結構楽しいのだからいいではないか。
「うににに……やっぱり難しいにー」
照れ笑いする侑は、カボチャ頭の帽子を下ろしてマスクのようにしている。
「ったく、そりゃいいけどよ。あんま足踏むなよな」
と、口調ばかりはぼやきつつも、やはり楽しげな耀なのである。
どうやら曲が終わりに近づいてきたようだ。くるっと回ってはいポーズ……とはなかなかいかないもので、よろっとなってしまうのもご愛敬である。
「さてこんなもんかなー」
と言いかけた耀は、今度はスローペースの曲がかかったのに気がついた。
「なんだ? ん? チークタイムってやつか?」
「うに? もう一曲付き合うにー♪」
「付き合うってったって、今度は勝手が違うみたいだぞ」
「うに? 違うんだ? でもやってみたいにー」
「しゃーねーな、突っ立ってても仕方ねーし」
わざと面倒そうに言うと、ほら、と耀は彼女に手を差しだしたのである。
「あー……お手をどうぞ、だったか」
「うに」
ところが侑は手を取らず、ひしと耀に抱きついたのだった。
「お、おい!?」
「だって、みんなそうしてるにー」
……そうらしい。
「ったく……侑ってやつは……」
ブツブツ言ってはいるものの、本当は膝が震えるほど、この事態に驚いている耀なのだった。
くっつきあって、というよりほぼ抱き合っている状態で、二人は音楽に合わせて体を揺らす。こうなると否応なく、耀は侑の体温を感じる。その髪の香も。
――侑って……こんな女っぽかったかな……。
そんなことを考えてしまう自分が嫌で、けれども意識しないわけにはいかなくて、ただ耀は目をそらすのだった。
このとき突然、侑が言った。
「そういえばなんで工藤君さっき不機嫌だったの?」
「あん?」
さっき、というのはまず間違いなく、霧谷朧が一緒だったときのことだろう。
「別に……不機嫌だったわけじゃねーし」
「うに? でも……あ、もしかして仮装がかぶってたとか? それともお菓子に嫌いなものがあったから?」
「ちげーよ。全然ちげーっての!」
――クソ、大きな声出すつもりじゃなかったのに……。
取り繕うように耀は言った。
「ま、まあそれは……侑が危なっかしくて、俺に心配ばっかかけるからだ」
「うにー、そんなに危なっかしいかなー?」
「俺から見ればそうなの」
まったく、と耀は鼻を鳴らした。
まったく、危なっかしくて目が離せない。侑からは。
――意外と人が、多いのだな……。
遅れて会場入りした桜月は、ちょっとたじろぎかけたのである。
室内にこもりがちの彼女にとっては、パレードやコンテスト会場よりずっと落ち着いた雰囲気とはいえ、大人数がひしめく舞踏会はかなりハードルの高い空間であった。
正直、北条冬華と別行動をとったことを後悔した。帰ろうかとも思った。
けれどその反面、
――お祖父様、お祖母様に育てられた者として、冬華さんの主人としてみっともない姿はさらせない……。
そんな、ある種居直りとも言える度胸が据わって、堂々と彼女は会場を歩むことに成功した。
どうせ仮面をつけているのだ。仮に恥じをかいたとして、それが今後に影響することはあるまい。黒いヴェールと紫のドレス、そして白いブーツ、ランタンを持って歩く月は、まさしく夜の姫君である。
凜然として高貴なそのたたずまいに、並の男たちは声をかけられなかったようだが、
「なあ、そこの君。一人みたいやけど、一緒にしゃべって踊らへん?」
と、須藤清一郎はまったく臆することなく声をかけていた。
「いいだろう」
月は手を差し出す。ためらわず清一郎はその手を握った。なお、互いに入口で借り受けたベネチアンマスクをつけている。
「今日はどっから来たん?」
清一郎が訊くも、彼女は謎めいた笑みを口元に浮かべた。
「幻の一夜に、それを知る必要が?」
「せやな……その言い方、気に入ったで」
かくして清一郎と月は舞う。互いの素顔も、名前すら知らぬまま。
基礎教養として習ってきたものだけに、月のダンスは実に巧みだ。ドレスの裾をはためかせ、大輪の花を咲かせるように大胆に踊る。その見事さはまるで、情熱と妖艶さを併せ持つ黒い薔薇のようではないか。
一曲踊ったところで、月は一息ついて休憩をとった。体力がないので何曲も続けて舞えないというのが真相だが、そうした様子は微塵も表にしない。
月に冷えたグラスを差しだし、清一郎はかく言うのである。
「今宵ここであったことは泡沫の夢や。けど、もし夜が明けてまた会えたらちゃんとデートしてな~」
すると月はやんわりと、彼に恥をかかせないよう配慮してゆったりと首を振った。
「泡沫の夢は、覚めれば忘れるからこそ美しい……そう思わないかな?」
と言って。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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