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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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ヴァイオリニスト
深林 真瞭
に起こったことを、簡単ながらここにまとめておきたい。
某有名交響楽団で第一ヴァイオリニストとコンサートマスターを務めてきた彼女が、一流の奏者であることは言うまでもないことだろう。
だが一流だからといって、身分が安定しているとは限らないのがこの業界の常識である。むしろ二流三流のほうがそれなりの地位を確保していることがままあったりするのだから、なんともはや恐ろしい。
さて先日、所属楽団の秋の公演が無事に済み、再び寝子島へ真瞭は帰ってきた。
ところが今回は一時帰郷というよりは、長期的な逼塞に近いものであった。
交響楽団は政治の世界だ。秋の公演より少し前、ワンマンと言われていた前任の理事長が急死したことで、突然、楽団周辺で後任人事を巡る内紛が勃発したのである。
内々の闘争で済ませておけばいいものを、マスコミへのリークをきっかけに争いは公となり、その醜い派閥抗争は世間の耳目を集めるところとなった。第三者委員会による調停もあえなく失敗に終わって、各種SNSやニュースサイトでは流言飛語が飛び交い、裏切りや引き抜き合戦、闇協定は過熱の一途を辿った。
こうして後継人事はもうその段階を超え、業界内の主流派、反主流派、第三勢力に新興弱小集団が入り乱れるという、いわゆる仁義なき戦いへと発展したのだ。もう争いが法廷に持ち込まれることは確実である。
政治に興味がなく、ただ良い演奏がしたいだけの真瞭にとってはいたく迷惑な話だった。こうして彼女は、ゴタゴタに関わるのは御免とばかりに年末のコンサートまで寝子島へ亡命(?)することにしたのだった。
寝子島で高級マンションを借り受けた真瞭には同居人がいる。
中学時代からの親友、
深倉 理紗子
だ。
ここで、理紗子の事情についても触れないと話が進まないだろう。
寝子島総合病院で内科医として勤務していた理紗子だが、その殺人的な忙しさにとうとう、心と体がギブアップしてしまった。つまり、過労で倒れたのだ。
医者の不養生と笑うなかれ。これは真剣に語るが、実際に全国の勤務医のかなりの割合が、過労死寸前の状態で働いているという。日本の医療崩壊は法制度よりも国民健康保険・健康保険制度よりも、医者の体力の問題で引き起こされるかもしれない。
このときは幸い、理紗子は手遅れになる前に倒れることができた。致命的な状態になってからでは遅いのである。
それを知った真瞭は、なかば強引に理紗子を自分の部屋に住まわせた。理由はシンプルで、「あんたは放っておくと無茶するから」というものだった。
そうして現在、未消化の有給を使いながら、理紗子は真瞭と暮らし、休養を取っている。
忙しすぎた日々に、思いがけず訪れた秋休みといったところだろうか。
真瞭にとっても、
理紗子にとっても。
(もっとも、コンマスの責任までは放棄していない真瞭は、不定期ながら東京に通ってリハーサルなどを行ってはいるのだが)
さてここから、本日の話となる。
あれをしなくちゃこれをしなくちゃ、あれとこれを今日中にしなくちゃ……の日々が突然終わると、人は解放感より先に戸惑いを感じるものである。
――なにもしなくて……いいの?
時計の針がひどく、ゆっくりと進む。
それが理紗子のこのところの生活である。起きる時間は自由、寝る時間も自由。夜中にたたき起こされることもないし理不尽なクレームもないし定期的な夜勤もない。
――でもそれって……生きていると言えるのかな。
その考え方自体が、すでに異常なのだと頭では理解しているが、ハートのほうはわかっていない……そんな日々だった。
とはいえ隠遁生活にもようやく慣れはじめた今日、ゆっくりと起きて理紗子は、真瞭とともにハロウィンイベントに参加した。
仮装パレードでは互いに悪魔に扮した。真瞭はヴァイオリン弾きの悪魔、相方は気弱な悪魔というイメージの衣装を身に纏っている。ゴールまで色々珍道中を繰り広げたが、今こうして、舞踏会までたどり着いたというわけだ。
舞踏会に来たのだけれど、理紗子に踊る気はなかった。社交ダンスなんてやったこともないし、そもそもが興味もないのだ。
強いて言うなら、壁の花になりにきた。
皆が言うほど壁の花も悪くはない。植物のように静か、という言葉もあるではないか。静かで穏やかな生き様だってあっていいはずだ。
それに退屈ではない。
寝子島高校の現役教師がギタリストという『月曜日の野良猫』の演奏は、心にしみこんでくるようにいいものだった。とりわけ最後のボーカルナンバーは、思わず我を忘れるほど聴き惚れた。これだけでも、来た甲斐があるというものだ。
ステージが入れ替えになっている間に、
「失礼、お一人ですか?」
誰かが話しかけてきた。ややぽっちゃりした体型の男性だ。黒のロングコーに黒のソフト帽、ベネチアンマスクの上から眼鏡をかけている。
「私は作家でしてね。南戸河蔵人というんですが……いや、名前はどうでもいいですね。それで今は、寝子島のハロウィンを取材しているところです。朝からパレードを見てコンテストを見て……」
という口調が妙に早口である。ただ、手にしているノートは文字でびっしりに見えたので、あながち嘘ではないのかもしれない。
正直、理紗子は男性があまり得意ではない。こうやって一方的に話されるのも苦手だ。だからおずおずと切り出した。
「私……ただ見ているだけですので……取材のお役には立てないと思います」
「ああ、いや、取材というのはいわば口実でして。ええとですね、もしお一人でしたらダンスのパートナーを……」
「一人じゃありません」
ぴしゃりと言ったのは理紗子ではなかった。
「私の連れに何かご用?」
つかつかと真瞭がやってきたのである。片手にヴァイオリンを持って。調律している途中で出てきたのだろう。
やはりベネチアンマスクをしているとはいえ、どことなく蔵人は、彼女の風貌に見覚えがあるような気がした。
「ああ、いえ、もしよろしければダンスにご一緒いただけないかと……」
という言い方に蔵人は細心の注意を払ったつもりだが、後から来た女性(真瞭)のほうはあまりいい顔をしない。そして、
「すいません。私、彼女のステージを見たいので」
と最初からいた女性つまり理紗子が頭を下げたので退散したのである。
「それならいいんです。失礼しました……」
まあ、こういうこともあるだろう。
なおこのやりとりを見ていた須藤清一郎も、「こりゃアカンな」と呟いてそっと離れていったのだが、三人とも気がつかなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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