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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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嘉島和穂の手を取り、クルト・エールヴァールはステップを踏む。
クルトはダンスに心得がある。そうして、紳士としてのたしなみもある。だから、彼女のいささか硬い動きのことにはまったく触れず、
「ドレス、とても似合っている。綺麗だ」
と囁くようにして彼女をたたえるのだった。
その気づかいは、和穂にもちゃんと伝わっていた。クルトは自分を姫君のように扱ってくれる。
前から、素敵な先輩、いい人だなーとは思っていた。
けれど……。
和穂の心に、ぽっと灯火がついた。
思うのは、クルトとのこれまでの記憶。
――あのときの優しい笑顔だとか、そういうところがとても、すてきだなあって……すきだなぁ、なんて……とても……!?
ついに自分の気持ちに気がついた気がする。灯火は、ずっと前から和穂の心にあったのだろう。それがいま、ようやく見えたにすぎない。
――私、クルトさんのことが……!
気がつくと、月曜日の野良猫が奏でる優雅なワルツは終わった。
つづけて曲調は静かな、バラード調に変わるが、クルトは和穂の手を取って、フロアから下りたのである。
――一曲という約束だったからな。
少し後ろ髪を引かれるが、仕方がない。
そうしてクルトは、会釈して和穂と別れるのである。
「今日はありがとう。話せてよかった」
彼は仮面の下に、ふっと浮かんだ笑みを隠した。
「また、な」
それをなすすべもなく、頬を薄く染めたまま、和穂は見送る。
今、宮祀智瑜は桐島義弘と並んでソファに座り、サンドイッチと野菜スティック、ウーロン茶というささやかな晩餐を楽しんでいる。
義弘は智瑜に気がついたが、怒るかと思いきや、
「見違えたな」
の一言で彼女の扮装に対するコメントを終えていた。
「あ……あの、この服装、派手すぎませんか……?」
「私自身は性格的に、そこまではじけられないが、オンとオフの切り替えは尊重する」
学校で見る義弘と、学校を出た彼とは違う。当たり前のことだが、なぜだか納得した。
それに、と義弘はいくらか、気恥ずかしそうに付け加えた。
「私とて……これで精一杯、はしゃいでいるつもりだ」
「えっ!?」
義弘らしからぬ言い方ではないか。彼は、自分の半仮面を叩いて、
「宮祀は知らないと思うが……これは、私が子どもの頃大好きだったヒーローの仮面でね。コスチュームごと変身したい気持ちもあるのだが、私もいい年だ。そこまでの勇気はない……この話、学校では言うなよ」
くすっと智瑜は笑ってしまった。彼と秘密を一つ、共有した気がする。
学校では一度も感じたことのない気持ちだ。いま、智瑜は、彼を可愛いと思った。
「じゃあ、先生……いえ、仮面のヒーロー様」
すっくと立って、手をさしのべる。
「せっかくです。はしゃぎついでに……踊りません?」
桐島義弘がその申し出に応じたかどうかは、今回は伏せておく。
チークタイムに入る前に、青龍寺琴理と日野満もダンスを終えていた。
かなり大胆とはわかっていたが、琴理としては、満となら、チークダンスを付き合っても良かった。それから軽く食事して、散歩しながら一緒に帰れたら――とも考えていた。
だけど彼女の思いは、満の一言とともに終わったのである。
「ごめん、青龍寺さん、もうそろそろ……おれ、待たせてる人がいるんだ」
「あ……そうなの。それなら先に言ってよね」
なんだか、風船がしぼんだような気分。
けれど琴理のその気分をさらに増したのは、
「日野君、どこで油を売って……」
と言いながらつかつかと彼に近づいてくる、鮮やかなブルーのドレスの少女の出現だった。
ぱっつんと隙無く切り揃えられた前髪、しゃんと伸びきった背筋、ベネチアンマスクこそしてはいるが、仮面越しでも凜然とした表情をしているのがわかる。
琴理は彼女を知っていた。
同じ三年生の……
北風 貴子
、風紀委員長だ。
「あー、ごめんごめん北風さん、こちら、同じ図書委員の青龍寺さん。ここで偶然会って……面識はあるよね?」
「あら」
貴子は、どことなく冷たい目で琴理を見たがすぐに、
「こんばんは、青龍寺さん」
と涼やかな笑みを浮かべた。
なんだろう――琴理は胸のなかで、ガラスの窓が割れたように感じた。
負けた気がする。勝負じゃない、けれど。
「……ああ、じゃあ、失礼するね。バイバイ」
でも笑顔で手を振る。そうして足早にその場を去った。
「さよなら、青龍寺さん」
「ああ、じゃあまた。学校で」
貴子と満の声が背中越しに聞こえる。
どうして?
いや、どうやって?
そもそも……なぜ?
琴理の頭の中は、WHYとHOWで一杯だ。あの二人が、こんな近しい関係だなんて知らなかった。満は図書委員で貴子は風紀委員、ともに委員長なのだ。医院長会議などで接触の機会がないとはいわない。いやむしろ、接触の機会は多いほうだったのだろう。
けれど……まったく知らなかった。予想だにしていなかった。
たまたま偶然会って、一緒に行動しているだけ――そう信じたい。
でも、どちらかがどちらを誘ったのだとすれば……。
そもそも堅物で知られる貴子が異性を誘うとは思えないから……。
琴理の胸はかき乱される。
卒業まであっという間だからなるべく思い出を作っておきたい――そう思っていた今夜なのに、最後の最後で、大きな宿題を与えられた気分だった。
今日はしんみり禁止、そう決めてきたが、しんみりしている暇なんてなさそうである。
どうしよう。今度図書委員で会ったときにでも、彼に問い質すべきなのだろうか。
でも――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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