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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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さて会場の隅、人が訪れないようなスペースでも、不思議なとりあわせのダンスが行われているのである。
それは、クモとネコ。
仮装ではなく本当に、クモとネコだ。きゃっきゃとじゃれあうようにして踊っている。
といってもそれは、「スパイダースパイダー」と言ってクモに変身した鎌八まもると、頭からコップのお冷やをかぶってへネコに変化した響タルトなのであるが。
ころころ転がってはしゃぎ、クモが追ったりネコが追ったり、遠くに聞こえてくる音楽に、奇妙なノリを見せる二人なのである。クモがしゃかしゃかと飛びかかれば、ネコにはねこパンチの用意あり、パンチ命中寸前、ネコはくるっと身を翻し、それで生まれた風圧に乗って、クモはひらりと舞い上がる。クモが糸でネコをとらえようとしても、ネコはじゃれついてうまく逃れる。
変幻自在、まさしく幽明のはざまを見るかのようだ。
「にゃんこたん、人間に戻ってよ、ポニテとダンスしたい」
まもるが人間に戻って請うと、
「いいよ、ほら」
ポニーテール姿に戻るタルトなのだった。
「ほらサービスだよ。どうぞ!」
タルトは背中を彼に向ける。
「よしきた!」
するとまもるは手を向けて、そこからしゅるっと発射した蜘蛛糸を、しっかりポニテに絡みつかせた。
「ああ……最高だ。ひるがえるポニテ、そこにかかるのはオレの白い蜘蛛糸……」
見よ、この恍惚としたまもるの表情を。
「なんだかムッシュくんフェティッシュじゃないかそれー?」
あきれ半分ながら、ケラケラとタルトは嬌声を上げた。
「いやいやポニテばっかりじゃないさ! にゃんこたんも素敵だよ!」
「そうかい? ムッシュくんもなかなかのものだよ。朝まで踊り明かしたい、そんな気分♪」
タルトは言うのである。
「はは、いいじゃん朝まで踊ろうぜ」
まもるは声を上げた。
「猫とクモは夜更かし上等ってね!」
早川 珪
は早川珪である。
いや当たり前だとか言うなかれ、会場を見るとすぐわかるだろう。誰もが別のキャラクター、つまり妖精や悪魔や魔法使い、はたまた動物などに扮し、自分以外の何かに変身しているこの場においても、彼は彼のままだと言いたかったのだ。
すなわち、黒いモッズスーツに深紅のネクタイ、細身の体をさらに細く見せる姿して、胸にのぞかせるチーフもやはり赤、そんな、普段通りの姿で舞踏会に訪れたのである。入り口で仮面を渡されたが、とくに興味も無い様子で、珪はこれを上着のポケットに入れてしまった。
早川珪は早川珪である。それは、舞踏会であっても同じだ。
ところが、
「こんばんは、よい夜ですね」
このとき珪は、給仕姿の少年……いや、本当の給仕のようなので少年ではないだろう……から声をかけられた。
「ああ、そうだね」
穏やかに珪は返事する。その口調と物腰はホストのようで、とてもではないが本職が司書のようには見えない。
給仕、すなわち八咫鏡はうやうやしく述べた。
「お客様、今宵は、来場客の皆様には顔が判らないような仮装、あるいはベネチアンマスクの着用を求めております」
「ああ、そうだったのか。単なるサービスだと思った」
珪はポケットからマスクを出した。
「申し訳ないのですが……ルールですので。万が一、付け方わからないなら付けさせてあげますよ」
「いや、結構だ。お役目ご苦労様」
珪は素直に従ってやんわりと微笑した。
「これでいいかな?」
「結構です。お手数をおかけしました」
そして鏡は、風のように去って行く。
この一部始終を見ていたのが神野美野梨とブリジット・アーチャーだった。
さっそく二人は、それぞれの推理力を発揮する。
「ブリジットさん、あの人は司書の早川先生よね? ……先生と話していた彼、一体誰だと思う?」
「口調と物腰から『慣れた』感じがするね。ただ、制服があまりにも新しい寸法に合ってないみたい……そこから推理すると、正規のイソラ・ガレッジャンテ職員ではないと思えるわ」
「臨時のアルバイトね。すると系列店やホテルで働いている人?」
「それもありえるけど……あ、ちょっと待って!」
ブリジットは「見て」とある方向を示した。
「美野梨、あのなんかステップが微妙なねずみ男って……」
「ねずみ男? ああ、たしかに」
ヨーロッパ貴族風衣装にベネチアンマスク、その少年の仮装は部分部分だけ見れば、ねずみらしさはどこにもなかった。けれどマスクの上から眼鏡を着用しており、その眼鏡の丸さがなんとなくネズミを思わせるのだった。貴族風衣装がグレー基調というのも、ネズミっぽさに拍車をかけている。
「あ、今女性の足を踏んだ人ね、あらあれは……そうね、この匂いは……ちくわ……!」
ふふと美野梨は笑った。ブリジットも同じ考えのようだ。
「そう! あれ、すばるなんじゃ……」
彼はミスしないよう注意しているらしい。ところがそのためちょろちょろと動いていて、それがますますネズミ度を高めているといえようか。
「踊らない?」
五十士柊斗は意を決してエリューシア・セリアンに告げた。
本当はもう何分もそう考えていたのだが、やはり勇気がいる一言だった。
「せっかくの舞踏会だから……」
ちょうどその言葉を待っていたかのようにワルツが流れ始めていた。ベートーヴェンによる『ディアベリ変奏曲』、軽やかに跳ねるようなピアノの旋律が特徴的な曲だ。
「喜んで」
柊斗が伸ばした手を、エリューシアは包み込むようにして握った。
ワルツであれば、エリューシアにも多少は覚えがある。すぐに彼女は、柊斗がまるで素人なのを感じ取った。けれどそういったとき、相手に恥をかかせずリードするのが淑女の務め、さりげなく彼を導いていく。
一瞬、二人の時間が止まった。
ホールドの姿勢、密着状態、息がかかるほどの距離で見つめ合う瞬間が訪れたのだ。
エリューシアは、自分の心臓が飛び出すのではないかと思った。脈拍はきっと、荒れ狂う竜巻のようになっていることだろう。
柊斗も同じだ。彼女のエメラルド色の瞳……そこに吸い込まれるような気がした。
抱きしめたい――そんな心に鎖をかけて、柊斗はダンスの終わりとともに、エリューシアから離れた。
「そろそろ、帰ろうか」
「ええ」
待って――とすがる大胆さは、今のエリューシアにはない。
けれど、
「また、一緒に出かけていただけますか?」
そう問いかけるだけの勇気は、あった。
「俺でよければ、いつでも」
微笑みとともに柊斗は答えたのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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