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寝子島高校
【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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寝子島高校ミステリ研究会部員、
神野 美野梨
はハロウィン舞踏会への潜入に成功していた!
……失礼、そこまで大袈裟ではない。
人生色々、寝子島高校に入学する直前までは、美野梨の家は有名な金持ちであった。ところが悲劇的な展開が何度か続いた結果、寝子高生を名乗る頃には、すっかり落ちぶれて没落貴族さながらになっている。
過去の栄光とは言いたくないが、そうした経歴ゆえ社交ダンスの作法に美野梨は通じていた。それにもちろん、ダンス用の赤いドレスも持っていた。だったら、美野梨がせっかくの機会をとらえたくなったとしてもそれは当然のことだと言えるだろう。
「普段は着ない色だけど、ハロウィンだし……」
と、自分の心に言いきかせ、久々のドレスに袖を通してベネチアンマスクを持って、どこか懐かしいこのイベントに美野梨は参加したのである。こっそりと、身を隠すようにして。
当初美野梨は、見知らぬ人たちと少し踊って、満足したら帰るくらいのつもりだった。
ところが、
「あれは……」
思わず口に出した。
なぜって、入ってすぐの飲食ブースで、ビッフェを物色している
ブリジット・アーチャー
を見つけてしまったのだ。
もちろん彼女も仮装していた。どことなく着物を思わせる青いドレスに猫耳、ベネチアンマスクもしている。とはいえブリジットが生来有するカリスマ性というかオーラというか、ともかく注目を集めずにはおれぬ美貌は、そんな程度ではまるで隠せていないのだった。
呼びかけそうになって美野梨は自制した。
いきなり、「ブリジットさん!」と呼びかけるような無粋はしたくないところだ。
すなわちミス研部員として、推理して当てたように思わせたい。それが礼儀というものである。
なのでそっと美野梨はブリジットの隣に並び、
「おや、あなた……どこかで見たことがあるような……」
と話しかけたのである。効果は十分、ブリジットはぎょっとしているようだ。
「失礼。見た目の話ではありません。そう、そのビッフェの皿ですよ。チョイスの傾向が、ある人物に酷似しています」
淡々と語る。
「少しずつ多数の種類を選ぶのではなく、好きなものだけ大盛りにしている。けれど、嫌いな食材もほんの少しだけ取っていますね。好物ばかり取って、と指摘されたとき、そうではないとエクスキューズできるように……つまり、あなたは一見、唯我独尊の道を行く人のようで、さりげなく他人の目を気にしている。あけすけな人格と繊細な部分が共存している。興味深い。実に興味深い……」
「美野梨よね?」
ぶっ、と吹きそうになったが美野梨はなんとかこらえる。
「おやおや、それは誰の話ですか……ふぅむ、私の推理では、その美野梨さんというのはあなたのご友人のようですね」
「何言ってるの? 私の目の前にいるのがその美野梨本人じゃない」
観念したように美野梨は肩を落として、
「ええ、そう。っていうか、ホームズ的な推理を楽しんでいるところだったんだけど」
ああ、と合点がいったようにブリジットは手を打った。
「名探偵さん、それで、私は誰だとおっしゃるの?」
わざと甲高い声で言う。けれど美野梨は手を振った。
「今さら演技されてももうバレてるから意味ないよ……それで、ブリジットさんはどうして私だとわかったの?」
「うん、見た目と声。ベネチアンマスクしてても、まぁ、さすがに知り合いだとわかっちゃうわよね」
「やっぱり……」
でもそれ面白そう、とブリジットは言った。
「そういう人間観察ってやっぱり推理の基本よね。ホームズとか人間観察の天才だったし……。ねえねえ美野梨、だったら二人で、しばらく人間観察してみない。仮面の人を見て、どんな人なのか予想するの」
それを聞くや美野梨は元気を取り戻した。
「いいね! さっそくやってみようよ」
まだ少し短い髪をポニーテールで結んで、真っ赤なドレスを着た。
今夜、
維都月 茉菜
は仮面舞踏会に出席する。
これは思い出のドレスである。正しくは、このドレスそのものではなく同型のドレスだが。
……かつて本土にいた頃、たった一度だけ、彼女は大規模な晩餐会に出たことがある。
しかし華々しき茉菜の社交界デビューは、そのまま彼女の引退の舞台ともなった。その夜、彼女は咳き込んで喀血にいたった。しかし真紅に染め上げられたドレスは、血の赤までもごまかしてくれたのである。ある種の意地で、茉菜は晩餐会の終わりまでその場に残ったのだった。
今夜着るのは、そのときと同じ型のドレスだ。
けれど外から茉菜の心情をはかることは難しいだろう。すでに彼女はベネチアンマスクを着用して、その表情を仮面の下に隠していたのだから。
かつて忌み嫌ったこうした行事に、どうして茉菜が出席する気になったのかはわからない。おそらくは茉菜自身、説明する言葉を持っていないだろう。自分を変える第一歩だと思ったのかもしれない。あるいは、変わらない自分を確認するための作業だったのかもしれない。
さもなくば、その両方かもしれなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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