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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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もうそろそろ開場時間なのだけれど、
桜 月
はまだ星ヶ丘寮の自室にいて、もぞもぞと体を動かしている。仮装のドレスを着るのに四苦八苦しているのだ。お嬢様育ちのためか、どうしても一人で正装するのには慣れない。
そんな彼女がにらめっこしている鏡に、
「月さん……」
突然
北条 冬華
の姿が映り込んだので、月は飛び上がりそうになってしまった。いや実際、軽くジャンプしてしまったと思う。
「うわっ!? 冬華さん!?」
どうして、と訊きそうになったものの、冬華の回答は早かった。
「お部屋の外で待っていたのですが……どうやら手間取っていらっしゃるようなので。ノック、聞こえませんでしたか?」
「あー……たぶん、服を着るのに夢中になっててノックの音に気付かなかったよ……」
と言いながら彼女は冬華の姿を見上げる。普段のメイド服である。ずっと見ているので最近ではなんとも思わないが、よく考えればメイド服というのは一般的な服装ではないので、このまま舞踏会に行っても『仮装』として認められるだろう。
「ゴメン、まだ着替えが終わってなくて外で待っててもらえないかな?」
ところが冬華は、
「着替えに手間取っていたのですね。手伝いますわ」
と言って、月のドレスに手をかけたのである。
恥ずかしから手伝いはいいよ――そう言おうか迷ったものの、これまで冬華には下着姿や似たような格好は何度も観られており、これ以上待たせるのも悪いと思って、月は彼女に任せることにした。
「じゃあ頼むよ」
「はい。ではそうさせていただきます」
すると冬華は驚いたことに、月の服を脱がしはじめたではないか。
「ちょ……? 冬華さん!?」
するっと月のドレスを脱がせてハンガーにかけると、
「思ったけどこれはブラがあると不自然ですね。ブラ外しませんか? そのほうが良いですよ」
そう言って冬華は、今度は月の下着に白い指をかけるのである。
「ブ、ブラ!? いやあのっ、ドレスが補正下着を兼ねているの知ってたけど外すのが恥ずかしかったんで……」
「自信を持って下さい。外したほうが、素敵です」
「わかったよ、でも、ブラくらいは自分で外せるから……」
このままでは冬華に丸裸にされそうな勢いである。月だって、それなりに綺麗な肌だとは自負しているけれど、冬華にはまるでかなわないと思っている。だからカーテンを即席の防護壁として、その陰に隠れてブラジャーのホックを外した。
そんな月を待ちつつ、
「私も着替えないといけませんね」
と、冬華はメイド衣装を脱ぎはじめていた。
「冬華さんも着替えるの?」
「ええ、メイド服は仕事着ですもの」
言いながら持参のカバンを開けて、
「これは店員さんに勧められたのですけど……」
と出してきた彼女の衣装を見て月は目を見張った。
バニーガールの衣装ではないか。いやそればかりか、
「よいしょ」
冬華はてきぱきと下着一枚になったかと思いきや、さらにその下着すら脱ぎ、生まれたままの姿になったのである。
「……って下着も脱ぐの!?」
月は、カーテンの後ろに隠れながらも顔だけ出している。
「ええ、そうういうタイプのコスチュームですので」
「そのスーツに下着が不要なのは分かったけど着てから外そうよ~」
最初は堂々としていた冬華だが、やがて頬を染めていた。
「あの、月さん。あまりじろじろ見ないで……? 熱い視線を浴びると少し恥ずかしい……」
「えっ? ゴメン!」
ひゅっとカーテンの下にしゃがみこむ月であった。どうも、我知らず彼女を凝視していたものらしい。正直、心を奪われていたのは確かだ。月の胸は高鳴り続けている。
本日
クルト・エールヴァール
が舞踏会への参加を決めた理由に、とくにはっきりとしたものはなかった。告知の報を聞き、
「仮面を付けての交流とは、変わっているな。……ふむ、これも後学のためになるかもしれん」
そう呟いて、彼はスーツに袖を通したのである。
入場チケットを買うと入口でベネチアンマスクを借り受け、その黒い半仮面で鼻から上を覆う。ただ仮面をつけただけで、たちまち彼は『クルト・エールヴァール』から、名を持たぬ不確定の『誰か』になるのだから不思議だ。
会場は中央に広いダンススペースをこそ設けてはいるものの、基本は立食パーティだ。脚の長い円形テーブルが並んでおり、これを自由につかってビッフェ方式で食事を楽しむことができる。バーカウンターは東西二箇所に設置してあり、それぞれに数人のバーテンダーが待機していた。
クルトが訪れたのはまだ開場間もないころであり、ゆえにまだダンスは始まっていなかった。しつらえられた小さなステージで、弦楽のカルテットが静かな音楽を奏でている。
「生演奏に、軽食に酒……。揃えたものだな」
普段クルトは酒を呑まない。けれど今夜はせっかくの機会だ。少したしなんでもいいだろう。
今夜、
十文字 若菜
が舞踏会を訪れたのには理由がある。
数時間前、ちょっとした偶然の出逢いがあったからだ。
そのときはまだ陽が出ていて、パレードは終焉にさしかかっていた。たまたま訪れた洋菓子店『Raton』の出口で、彼女と
浅沼 柳司
は互いの存在に気がついた。
他愛のない世間話は数分だけ続いた。とはいえ若菜にとっては、夢のような時間であった。そして別れ際、小さな勇気を若菜はふりしぼっていた。
「こ、この後に舞踏会があるんだけど、良かったら一緒に行かない?」
断られる恐怖はあった。あったけれども、どうしても言いたいという気持ちが上回った。もしこのタイミングを逃したら、もう二度とこんな機会は訪れないかもしれない――確かに若菜はそう思った。
その熱意が通じたのか。
「え? もちろんですよー」
柳司はふたつ返事だった。でも、と彼は言い加えた。
「俺スーツやないですけど着替えてきた方が良いですかね…?」
柳司の仮装は、実に人目を惹くものだったからだ。
カラスのようなクチバシを持つマスクは、中世の医者の姿とも似ている。森林色のパーカーを着込んで、頭まですっぽりとフードで覆った。そして背中には翼、どことなく恐ろしくて、どことなくファンタジックで、ハロウィンの雰囲気にぴったりといえよう。
なおたまたま彼は『Raton』でマスクを外していたから良かったものの、マスクのままだっとしたら、若菜はきっと柳司に気がつかなかったことだろう。
「服装!?」
予想外の質問に若菜は戸惑い、そして思わず叫ぶようにして告げていた。
「どっちもかっこいいよ!」
「それは……どうもですー」
たははと柳司は照れくさげに笑った。それを見てようやく、若菜は自分の言葉の意味に思い至ったのだ。
「ご、ごめん……」
みるみる顔が赤くなるのがわかった。だから待ち合わせの場所や時間を口早に告げると、若菜は逃げるように、小走りでその場を去ったのだった。
ただそのとき小声だが、
「やった……!」
とはちきれんばかりの喜びを彼女が口にしていたこと、これは忘れずに書き記しておきたい。
さてそれから数時間が経ち、改めて柳司を見て若菜は目を見張った。
「こんなんでいいですかね……?」
彼は夜会服だった。いわゆるテールコート、ベーシックな黒で白いシャツとの組み合わせ、ありきたりと呼ぶのは簡単だが、そのありきたりを着こなすにはセンスが必要だ。そして柳司には間違いなく、そのセンスがあると密かに若菜は思う。
彼の身ごしらえに若菜の目は釘付け、心臓は早鐘のように高鳴って、言葉をなくして立ち尽くしてしまった。ところがこれをどう受け取ったのか、
「やっぱ……昼間の仮装のほうが良かったですかねえ……」
申し訳なさげに柳司が言ったものだから、若菜は大慌てでこう言ったのだった。
「違う違う! 本当……最高に似合ってるよ! な、なんていうか、ちょっと感激して……」
良かった、と柳司は白い歯を見せた。
「先輩も似合ってますよ。そのドレス、綺麗です」
夢見るようなブルーのドレスだ。
かくしてふたりは仮面をつけて、手を取り合って舞踏会に入る。
柳司は昼間つけていた鳥のようなマスク、そして若菜は、入り口で借りたベネチアンマスクである。
さあ、これからの時間は、ふたりだけのものだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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