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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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「瑠樹ちゃんなのだー!」
と背後から声をかけられ、
「え?」
と曖浜瑠樹は振り返った。もちろん狼男の扮装で。
「瑠樹ちゃん、今日はオオカミさんの仮装なのだ~♪ お手々とお耳が可愛いのだ~」
「真央ちゃんお姉さん!」
そう、そこにいたのは彼にとって旧知のお姉さん、
後木 真央
その人だったのである。
けれども真央は、ちちちと指を立てて横に振った。
「今日の真央ちゃんは真央ちゃんであって真央ではないのだ♪」
「えっ? どういう意味?」
「秘密はこの仮装にあるのだ!」
瑠樹は真央の姿を、上から下までとっぷりと眺めた。
赤いとんがり帽子、赤いブーツ、服だって赤のワンピース、もこもこした材質で、白い縁取りがなされている。タイトなベルトも似合っていた。
「わかった! サンタクロースさん!」
ところが真央が示した反応は、車のワイパーみたいな「ちちち」がアゲインなのであった。
「腐腐腐腐……これはよい子のためのサンタさんではないのだ。その名も
悪妖精デビルサンタさん
なのだ♪ これでリア充に死の鉄槌を下す妖精さんが寝子島にも爆誕なのだ♪」
たしかに普通のサンタクロースではなさそうだ。なぜって真央の背中にはコウモリのような羽根があしらわれており、肩に提げた大袋からは骨や奇怪な目玉などホラーちっくなものがのぞき、手には怪物じみた大鉈がぐっと握られていたからだ。スカートからのぞく右脚が、フランケンシュタイン博士のモンスター風につぎはぎだらけなのはなぜだろう。
鉈と彼女の服装のあちこちに、血のような赤い染みが付着しているのも不気味だ。この鉈を野球のバットよろしく両手で握って、「すぱーん!」とフルスイングで誰かの首を吹き飛ばしてみたとしたら、ちょうどこんな風に返り血メイクができそうな予感である。
ところが真央のハイブロウすぎる言葉使いが、いまいち瑠樹には通じない。
「リア充? 爆誕??」
よくわからない、と首をかしげる瑠樹を見て、少々真央は肩を落としたものの、
「まあ瑠樹ちゃんも大きくなればきっとわかるのだ。それでは狩りに行ってくるのだ! リア充死すべしトリックオアトリート♪」
などと気勢を上げ、ばいばいと手を振りながらスキップでパレードに紛れていった。
さてそんな、血まみれサンタ悪魔ッ娘が目の前を横切るのを、なかば呆然と見送る少女が一人あった。
眼鏡を直そうと眉間に手をやって、今日はコンタクトレンズだと気付く。真央の背中を見送りながら、
「あの子どこかで見たような……」
ぽつりと
佐々良 縁
はつぶやいた。
縁も本日、仮装パレードに参加すべく姿を変えてやってきたのである。
縁の服装はオーソドックスな魔女だ。黒いとんがり帽子に黒いマント、ちゃんとホウキも片手に持っている。極端にキャラ立ちしているとは言えないものの、ポップなものから魑魅魍魎まで、数々の仮装者が練り歩くこの場所にはぴったりの変身をしているといえよう。
悪妖精デビルサンタなんかと比べれば穏当なコスチュームとはいえ、それでも縁が、この衣装を着るのには思い切りが必要だった。普段の自分と違う自分になるのには勇気がいる。いくら縁が、そのかぶった猫の皮を一枚はいでみたら、理数学と猫と可愛い女の子を熱愛してやまぬロマンティスト(※色んな意味で)であるとしても、外見をチェンジするには勢いが必要だった。
今日は特別の日、そう自分に言い聞かせて縁は、眼鏡をやめてコンタクトに、栗色の髪も解いてストレートロングに変え、さらにマントの下の衣装も、あえて両肩を露出させるという大人っぽいものを選んだ。
蝶が羽化するような縁の変身がなにをもたらしたか?
……ほとんどその外見を別人にしてしまったのである。
というわけで、今の縁を見ても縁だと、気付く者はほとんどいない。
――あ、あの人、同じクラスの……。
なにやら白い着ぐるみを着た
薄野 五月
が、楽しそうに歩いて行くのを縁は見た。首の部分は小脇に抱えている。どうやらアルパカのようである。五月はこちらには気付いていないようだ。
――薄野さんだ……。
五月は、目鼻立ちのすっきりした少女で、理知的な雰囲気がある。その一方で瞳は黒みが濃く、睫も長くて、実のところ縁は密かに、彼女の可憐さにあこがれていたりするのだ。しかもあの着ぐるみだとモフモフ度も高い、ちょっと触ってみたくなる。
もしかして五月に気がついてもらえるかもしれない。呼びかけられてひょっとして、一緒にパレードを歩かないかと誘われたりするかも……密かに縁は胸を高鳴らせるのであるが、
――ああっ……。
まったくもって五月は縁に気付かず、そのまますたすたと行ってしまったのである。
それほどに縁の姿は普段と異なっていると言うべきだろう。追いかけていって声をかけるような積極性は彼女には無い。ただ寂しげに、小さくなってゆく五月の背を目で追うばかりなのだった。
神社ハロウィンで着たコスプレ、あれはなかなか気に入った。
そこでまた彼は袖を通したのだ、ひらひらとしたドレスシャツに。
大きなリボンタイを緩めに締めた上、その紐をごく自然に垂らす。これをほどくと、ドレスシャツがはだけるという仕様だ。もう10月も末で寒くなるといけないので、袖飾りのある上着も羽織っておいた。暑くなったら脱げばいい。こうして胸ポケットからチーフをのぞかせ、懐中時計の一つでも忍ばせれば、前回、神社でコスプレ行列したとき以上に、立派な伯爵の誕生である。
けれども
蜂矢 時生
はただの伯爵ではない。おろしたての絵筆みたいにつやつやで、綿のようにもふもふ手触りの尾を腰につけ、同じ色の、ややオーバーに大きな耳を頭につけた伯爵……すなわち狼男伯爵なのだ。
なお彼は黒いロングブーツにも、もふっとした毛の飾りをつけていた。真のお洒落は足元からというから、ここは手を抜くわけにはいかないのだ。
サングラスに多いティアドロップ型、それと一般的なオーバル型を足して二で割ったよう、そんな眼鏡をかけて時生はパレードに加わった。伯爵にこだわるなら、片眼鏡(モノクル)というのも面白かったかもしれない。
さすがだ。
時生は感嘆のため息を漏らした。
今日のパレードは、寝子島神社のときをはるかに上回っている。
すごい人出があった。どさっとあふれかえっていた。どこにこれだけ人が隠れていたの? と訊きたくなるくらいに。
しかもそのほとんどが仮装している。そして楽しそうにしゃべったり、互いのコスチュームを讃え合ったり、恋人同士手を繋いでいたりするのだ。
なんともなんとも、なんとも……不思議!
宇宙人と魔女が談笑している。ナタを持ったサンタクロースがスキップしている。全身甲冑の騎士が、幕末の志士とチャンバラでふざけあっていた。馬の被りものをした大男が、マフィア風のおじいさんと歩いているのも奇妙である。ベビーカーに乗った赤ちゃんまで仮装しているのだから、ひょっとしたら国会で、『この日はコスプレしていないと罰金』という法案でも通ったのかもしれない。
まだ日は高いというのにこの祝祭感、これが夜になったらどうなるのだろう――時生の胸はもう、期待ではち切れそうである。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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