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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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閉店間際の『Raton』に、滑り込むようにして八葉の三人娘が訪れた。
「はー、休み時間なんてなかったなー!」
本当は休憩時間を作って来店するつもりだったのだが、いざ始まってみると猛烈に来店者が押し寄せ、とてもではないがそんな余裕は作れなかった。しかも、姉妹三人同時に休もうとしたのだからなおさらである。
実際には、休憩時間どころかあまりの忙しさに、15分のランチタイムを取ることすらかなわなかったのだった。それゆえ八葉あいらはもう腹ぺこだ。
「大急ぎで店を閉めてダッシュしたおかげだな! なんとか間に合ったぞ。甘いお菓子がいっぱいで、るちるのお気に入りのお店だと聞いている。あたしも美味しいお菓子食べたいぞ!」
開口一番がこれというのはなんともご挨拶だが、店長の荒井景貴は常に腰が低い。
「やあ、これはこれは……『Huit Feuilles』の皆さん、いらしゃいませ。お疲れ様でした」
景貴も相当に疲れているはずである。しかし彼は、そんな様子は微塵も見せず、さっき店を開けたばかりのように三人を迎えた。
「どうも、『Raton』さん。ハッピーハロウィンです。お疲れ様です!」
八葉るちるは店内を見回した。ちょうど、最後のお客が帰ったところだ。とすると店内は、店のスタッフ以外は自分たちだけということになる。
そんなるちるに、そっと八葉ひまりが耳打ちした。
「おい大丈夫なのか、普通にお菓子だけもらって帰ったほうがいいんじゃないのか……お疲れのところ迷惑だと思うぞ……」
「大丈夫、ここは驚かしがいのありそうな店員さんがいっぱいいることはリサーチ済みです。それに、昼間の忙しいさなかにイタズラしたほうが、よほど迷惑だと思いますよ」
「といっても……」
けれどもひまりの意見は受け入れられず、あいらがさっそく行動を開始した。
「はい、こちらをどうぞ」
どすん、と自分の身長の半分ほどもある大きなウサギのぬいぐるみを彼女は床に置いた。
「それではさようならー!」
そして八葉三姉妹は、手を振って店から出て行ったのである。にこやかに。(ただし、ひまりだけは不承不承に)
店には、ウサギのぬいぐるみだけが残された。
「……なんか、俺たちにリアクションを期待されてるような気がするな」
ジニー・劉は、仕方なくウサギに近づいていく。楢木春彦もだ。
「あー、女子連中と店長はそのままでお願いするっす」
春彦がこう言ったとき、ウサギが動いた。するっ、と。戸口に向かって。
「なんだ?」
捕まえようとした春彦の目の前で、さらにウサギが動いた。やはり同じ方向に。
よく見れば、ぬいぐるみの胴には紐がゆわえてあるではないか。
「これ、俺らを釣るためのエサじゃねーの?」
ジニーが追いかける。春彦もだ。しかしウサギは捕まらず、するすると滑りながら店の外へ飛び出した。
「まさかこれで行かないわけにはいかねーよな」
やれやれ……とジニーは呟く。だがここで彼女らの『トリック』を無碍にするのは野暮中の野暮だ。ここは、大人の力の見せ所、と、実は泥のように疲れているのだが気力を振り絞り、ジニーは助走するやウサギに向かって、ぶうんとムササビのようにダイビングを敢行した。
キャッチ成功! 直後、
「やったー!」
と、出口の陰で待ち構えていたあいらがジニーに飛びついて、こちょこちょと脇をくすぐる。
「なんつー古典的な手だ!」
とはいえ笑ってしまうので、ジニーの言葉はよく聞こえないのだ。
「たはは……まあ、可愛いよね」
春彦は、そんな彼を見て笑っている。疲れが少し飛んだ気分だ。
「はい、そのままそのまま♪」
るちるはいつの間にかカメラを構えて待っていた。ジニーと春彦、あいら、ついでに、それをやや離れたところで見ているひまり……その全員をパシャパシャと写真に収めていくのだ。
そうしてるちるが、笑顔とともに告げたのが、これだ。
「トリックオアトリート! イタズラしたんだからお菓子下さい!」
閉店(closed)の看板を下げた『Raton』店内で、二店合同の打ち上げとあいなった。
といっても、続けてのイベントに出席する者もいるから、『Huit Feuilles』の持ってきた特製パンプキンパイと『Raton』の売れ残り、その両方を食べるというだけの小休憩ではあったが。
「実は、ずっとおいしそうだなぁって思ってたんです」
と、鹿嶋洋美はプリンに舌鼓を打ち、
「スイーツモチーフのレジン細工よ……良かったら、もらって」
紅林柳霞は今日の記念品を皆に配るのだ。
最近では、本当のスイーツをレジン加工してしまうという荒技もあるようだが、柳霞お手製のクッキーやケーキのレジン細工は、主として紙粘土製のレプリカである。
「へえ、これがレジン細工? よくできてるなぁ……」
春彦はこれを手にして、ためつすがめつ眺めている。するとすかさず柳霞は、
「だって本物のお菓子は景貴さんにかなわないもの!」
と声を上げて景貴に恐縮される。
「可愛いですね、大切にします♪」
「春彦君からも何かあるの?」
野々ののこが気づいたようだ。ちょうど、春彦が紙袋を手にしてテーブルの上にひろげたのである。
「ほほう、おまけくれるのか? あたしかぼちゃのプリンが食べたいぞ。うちのパイとどっちが美味しいかな?」
あいらは、もうずっとここにいたかのようにくつろいでいる。
「おい、失礼だろそういうことを言うのは……!」
ひまりはとにかく、気をつかって仕方がないようでそわそわしていた。
「いいじゃないですか、同業者同士、こうやって研鑽しあうのはいいことでしょ?」
と言うるちるの目の前に、春彦はカボチャキョンシーを出したのだった。
「これは、中身も俺が手がけた分でな……まあ、イマイチでも許してくれ」
反応を聞くのがいたたまれないのか、春彦は、そそくさと席を立ってしまった。
「じゃ、俺コンテストに出るんで」
やっぱりまだちょっと、感想を直接聞けるほどには自信がない。
「そうか……」
ジニーは柱時計を見上げた。もう、コンテストは始まっている頃である。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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