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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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繰り出したトリック・オア・トリートは、
「だめー」
という青木慎之介の拒否にあってしまった。
「意地悪じゃないんだけどさ、どんなイタズラをするのか見たくなってね。オーケー?」
中学生の慎之介からすれば、目の前の椎名あさひと双葉由貴は、弟妹みたいなものだ。からかってみたくもなる。
「イタズラ……?」
由貴はあさひのほうを見た。あさひも、彼のほうを見ていた。
ここであさひにいいところを見せたい――そんな狼子ども由貴の気持ち、わかっていただけるだろうか。
「じ、じゃあ……」
意を決して由貴は行動に出た。
自分が点けていた狼耳(のカチューシャ)を手に取り、えいや、とジャンプしてこれを、由貴は慎之介の頭にとりつけた。即席狼慎之介の誕生である。
「これでどうだ!」
「ははははは、グッドグッド、オーサム!(※awesomeと言いたいようだ)」
慎之介は気に入ったようで手を叩いて笑った。由貴の頬はみるみる赤くなる。どうも、軽くあしらわれたようで気恥ずかしい。
「ちゃ、ちゃんと悪戯したんだからお菓子くれよっ!」
「ソーリーソーリー。ただ、そっちの子からもイタズラをもらわないとな」
しかしこのときすでに、あさひからのイタズラも飛び出していたのだ。
「ふさふさのおおかみしっぽでくすぐりこうげきだー! えっへん、どうだまいったー?」
慎之介は笑い出す。
「参った参った。サレンダーだ」
あさひは楽しくなってきたらしく、そのまま由貴にも襲いかかるのであった。
「ついでにゆきくんもくすぐっちゃえー」
「わわっ、なんで俺まで!」
あさひの落ち着きぶりに内心、由貴は舌を巻いている。あさひのほうが一枚上手……かもしれない。
どうぞ、と手渡されたパイを手に、
「ありがとう!」
二人はそろって店を出た。
「かわいくておいしそうでよかったねぇ」
「そうだな……うん」
由貴の気恥ずかしい気持ちはたちまち消えて、甘く和んだ感情へと変化していた。このパイみたいに。
霧生家のお出ましだ。すなわち霧生渚砂と霧生穂月、霧生里桜の三人組、『Huit Feuilles』にやってきた。
「うん、穂月と里桜、行列にならぶの図だ。はい、笑って笑って」
船長姿の渚砂は張り切って、重量のあるプロ仕様カメラでバシャバシャ、勢いよく二人を撮りまくっている。それも、こまめに移動してアングルや光の具合を変えたりして、なんとも凝っている様子。
「光が足りなかったらレフ板とかも用意しているからな! 安心して撮られてほしい!」
彼がヒートアップするほどに、逆に穂月は冷静になってきて、
「渚砂兄ちゃん、もってきてた巨大な荷物って、もしかして全部……」
「ははは穂月、全部写真用グッズじゃないぞ、安心してくれ!」
「じゃあ何持ってきたんだよ……」
「それは、いざというときのお楽しみってやつだ!」
知ったほうがいいのか、知らないほうがいいのか……穂月はとりあえず、追求するのはやめることにした。
さてそんな渚砂をよそに、里桜はカウンターに進んでいた。
「トリックオアトリート! お菓子くれないなら悪戯しちゃおうかなー」
「ああ、いらっしゃい」
愛想笑いは苦手だが、八葉ひまりはなんとか笑顔で応じた。これが自分のやるべきこと、そう決めているからだ。かなり気恥ずかしい仮装も、隠さず堂々とさらす。
――そういや、たまにはイタズラもさせたほうがいい、ってるちるが言ってたな。
ちらりとひまりは里桜を見た。魔女っ子っぽい格好だ。女の子だし(
※当然、ひまりはそう思った
)イタズラといってもそう過激なことはしないのではないか。
そう考えたのであえて、ひまりは言ったのである。
「ダメだ。あげない」
ところがこれぞ里桜の待っていた言葉だった。里桜はにんまり微笑むと、
「んっ…!」
身を乗り出して、ひまりの頬に口づけたのである。
「里桜のこと好きになっちゃう魔法かけちゃった……♪」
これは絶句だ。絶句しても仕方がないだろう。ブリキ製のロボットのように、ぎっこんばったん両腕を振って、
「ななな、なにを……!?」
言いかけたひまりの彼女に、ぴと、と里桜は人差し指を押し付けにっこりした。
「なんてね」
そうして里桜は、渚砂においでおいでする。
「渚砂ー、素敵な店員さんとツーショット、お願い♪」
オッケー、と素早く渚砂は一枚撮影するわけだが、これを見て穏やかでいられないのが穂月だ。
『ってなにそれ!
イタズラじゃないじゃん! もうそれご褒美じゃん!
そんなのあり!?』
ぴょんぴょん跳んでそう叫びたかったが、里桜に気持ち悪がられるのは本意ではないので、彼はそのマグマみたいにドロドロした灼熱の気持ちを、奥歯を噛みしめて我慢するのである。
ひまりのほうも、平然とした気持ちではいられなかった。
「女の子に……キスされた……?」
顔が赤くなってしまう。驚いて取り乱してしまった自分にも羞恥心を感じており、そもそも可愛いイタズラには弱いということもあり、色々と紅潮のタネはつきないのである。
そんな複雑な気持ちを穂月とひまりとに与えたことを、自覚しているのかいないのか、
「じゃあねー、写真、できたら一枚プリントしてあげるからー! スパシーバ!」
パイの包みを受け取って、里桜は元気に店から出て行く。
「おっと、後ろ姿も撮影だ!」
カメラを持って里桜を渚砂が追い、
「……もしかして、ただ記念撮影するのが渚砂兄ちゃんのイタズラだったりする!?」
なんとも釈然としない様子で、さらに穂月が二人を追っていった。
季節外れの台風のような、三人の来店と退店であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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