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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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篠原翠響はカランと音を立て、パイ専門店『Huit Feuilles』のドアを開けた。
すでに店内は多くの人でごった返している。ならんでようやく入ることができたのだ。
「あっ、いたいた」
少し探してすぐ見つかった。
「慎之介!」
エプロン姿の青木慎之介だ。瞬間的に彼が「おっ」という顔をしたところからして、翠響の装いは成功といえよう。
「ヨーソークールだな! チャイナメイド服ってやつか? グレートオリエンタリズム、アンビリーバボー!」
いつもにまして慎之介のヘンチクリン英語が炸裂しているのは、目の回るような忙しさで頭がパンクしているからか、はたまたそれとも、翠響の仮装に刺激を受けたからか。
「あーあ、またやってるよ……」
翠響は首を振って苦笑せざるをえない。まったく、グレートオリエンタリズムと来た。もうちょっと気の利いたことは言えないのだろうか。単純に「似合ってるな」でも十分だというのに。
ところが、
「似合ってるな」
ぽんとその言葉が他ならぬ慎之介の口から飛び出したので、思わず翠響は聞き返してしまった。
「今なんて!」
「……え? いや、似合ってる、って思って……俺、服のことわかんねーけど、ソービューティフォーだなって……」
そのソービューティフォーがなければもっといいのに!
「ありがと。これ、『Qi lolita』(チーロリータ)って言って、中華風ロリィタファッションなんだよ。そのハロウィン版」
「お、そうかチーロリータ? 覚えておくよアイアンダスタン」
「はいはい、アンダスタンありがと」
ニッと慎之介は歯を見せて笑った。この忙しさから見て疲れているだろうに、それでも健気に、元気に。
だから翠響も笑顔とともに、この言葉を返すのだ。
「トリック・オア・トリート!」
翠響を送り出した慎之介は、まもなくして別の知り合いを店内に見出した。
「おっ、月守か? ワラビューティフォーデイ」
思わず月守輝夜は飛び上がりそうになってしまった。シーサイドタウンまで戻って偶然、見つけたパイの店に入ってみただけなのだ。ここがチェックポイントなのはすぐに気付いたが、店内に慎之介がいるなんて、夢にも思っていなかった。
なぜだろう、胸がドキドキする。だしぬけだったせいもある。自分が仮装しているというせいもあるだろう。
けどこのハートの高鳴り、その原因のほとんどはきっと……声をかけてきたのが慎之介だったせいだろう。
豆鉄砲をファイヤされた鳩よろしく、息が詰まりそうになりながらもなんとか、
「わ、わ、わらびゅーてぃ……え、ごめんなさい、なんだっけ?」
なんとか輝夜は、そんなことを言った。ああ、もっと気の利いた言葉が口に出せたら――と思いながら。
「ああ、いや、たんに『いい日だね』って言いたかっただけ。ソーリー」
「そ、そうだったのね。いい日ね。うん」
――だって偶然、慎之介くんに出会えたのだから。
「トリックオアトリート」
必死で顔を、月のクッションで隠しながら輝夜は言った。彼の顔を直視できなかった。ところが、
「素直にあげてもいいけど、ここで『やーだよー』って言うとどうなるか見てみたい」
慎之介の言葉尻が笑っている。
――ええーっ!?
輝夜は二の句が継げない。そんなこと、考えていなかった。
いたずらってなにをしたらいいのかな?
くすぐるのかな?
それってすごく近くなるから、こ、困るというか照れちゃうかも。
慎之介くんもイタズラとかするのかな?
ああもうなんだか頭は大混乱だ。
切羽詰まって輝夜は口走る。
「参考に、だけど、慎之介くんは何がしたい? 私に?」
「月守に……か!? ええと……」
言ってしまってすぐに、輝夜はかなり大胆なことを言ったのだと気がついた。
「あ、い、いや、変な意味じゃなくてー!」
「お、おう、わかってる。アイノウ、アイノウ」
多分彼は、『I know』と言いたいようだ。
「じゃ、じゃあ、これ……」
輝夜はそっと、三宅ゆりにもつけてもらったカチューシャを差し出した。もちろん、ウサ耳の。
「あ……じゃ、ありがたく」
なぜか慎之介は一礼してこれを受け取り、つける。
そして彼は、
「はは、似合うかな」
と笑った。可愛い。
「あの……ごめんなさい」
「いたずらしかける側があやまったらダメだぜ?」
その言い方がとても優しくて、輝夜は勇気づけられた。だから言えた。
「バイト終わったら一緒に帰らない? 色々回ったら戻って来るから」
と。
慎之介は「ホワット!?」などと声を上げたが、
ぽつんと、照れたようにこう返してくれたのである。
「うん……わかった」
キョンシーがゆく。美少女のキョンシーが。
ぬいぐるみのパンダを抱いてゆく。ちょっとゴシックで怖い雰囲気のパンダを抱いて。
キョンシーだからぴょんぴょんと、両足を揃えて跳ぶべきか、そこら辺がちょっと悩ましい。考えたがやはり、歩きにくいので普通に歩いている。そんな彼女は遠野まほろだ。
それにしてもパレードは、本当にいろいろな仮装だらけで驚きの連続だ。吸血鬼や怪物はポピュラーだが、それにとどまらず幅広いコスチュームが大集合しているではないか。
思わず見とれそうになるほど、綺麗なコスチュームや可愛らしいコスチュームもあった。
――あの女の子、可愛いな……狼なのかな?
と、ふとまほろが目を留めたその子と、偶然ながら目が合った。宇宙からいた地球のように、あるいはラピスラズリのように青い眼をしている。その子が、なんとこちらに向かって歩いてくるではないか。すたすたと音がするくらい迷いなく。
ジロジロ見るな、と怒られるような気がしてまほろは身をすくませたが、あにはからんや、
「それはパンダか?」
と、狼少女は、まほろの抱いているぬいぐるみを指さしたのであった。
「え……? うん」
近くで見れば小学生、それも低学年くらいの幼い子である。なんとなくまほらはほっとして、
「そうよ……パンダさん」
と両手で持って見せてみる。
すると彼女は、
「はらしょー!」
息を飲んでパンダに顔を寄せた。
「こんなに怖くて可愛いパンダ、はじめて見たぞ。コワイイ、というやつなのか!」
ところが口調ばかり熱っぽいが、彼女のほうはあまり派手に表情を変えていない。表情に出すのが苦手なのだろうか。ただ、驚いている様子に嘘はなさそうだった。
「あの……どこか外国から来たの?」
「にえっと、日本育ちだからロシア語はこういう簡単なのしかわからない。ちなみに『にえっと』は『ノー』だ」
「ダー、それなら私もわかるよ」
自分が作ったぬいぐるみが、気に入られている様子なのは素直に嬉しい。まほろは腰をかがめて、
「パンダさん、触ってみたい?」
「すぱすぃーば、それは嬉しい!」
手渡されたパンダを、狼少女はひっくりかえしてみたり持ち上げてみたりして、最後は抱きしめた。
「ロシィ、パンダ気に入った!」
笑顔にはならないが声に熱がある。嘘やお世辞ではないだろうし、そんな小細工ができる年齢とも見えない。
――ぬいぐるみ作り……やっぱり好きだな……。
まほろは思った。趣味の範囲でやっていることで仕事ではないが、誰かにぬいぐるみを気に入ってもらえるというのはやはりいいものだ。
「それで、その仮装はなんという怪物だ?」
「キョンシーと言ってね、中国のお化け」
本当はこうやって跳ぶの、と言ってまほろがキョンシーの移動方法を実演してみせると、またまたロシィは手を打って喜んだのだった。
「気に入った! その歩き方も気に入った!」
「それで……お名前は、ロシィちゃんっていうの? 私は遠野まほろ」
「うん、ロシィ・イシロだぞ! 狼のように軽やかに歩く」
そうして今度は、ロシィがその、音を立てぬ狼の歩行を実践してくれたのだった。
「なあまほろ、まほろとパンダは今からどこへ行くのだ?」
「隙間屋・今鯛でも行こうかな……と」
「はらしょー!」
とまたロシィは声を上げて手を叩いた。
「ロシィもそのつもりだったのだ。一緒に行こう!」
――町がおまつりさわぎです!
三夜 太陽
の目に映る光景は、まるで夢か幻の世界のようだ。仮装の人であふれる道、自分もその一員かと思うと、なにやら誇らしく、また嬉しい。
太陽は本日、覇王号に扮していた。覇王号というのはペットの犬で、黒くてモフモフで、抱っこするとひなたぼっこの匂いがする。その匂いまで再現するのは無理だけど、太陽は姉の深夜子のお手製コスプレパーカー、それに尻尾と首輪で、できるだけ覇王号に似た姿に変身しているのだった。
「さてどこにいこう、かな?」
尻尾を立てた犬のように、太陽はせわしなく周囲を見渡す。太陽は一人でここに来たのである。他のきょうだいたちはそれぞれ目的があるようだったし、衣装を作ってくれた深夜子も、仕事があまりに忙しいので夜からの参加だという。
「うーん……」
と通りを見渡して太陽は見つけた。
「あ! チェックポイント、かな?」
パイ専門店『Huit Feuilles』だ。店の看板は読めなかったが、店の外まで行列ができていることからして、まずそうだと思って間違いはないだろう。
「よーし、いってみよう!」
なおこのとき太陽は、兄の虹司とニアミスしていたのだが、互いに気がついていなかった。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
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