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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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仮装を褒められるというのは、照れるものだ。
「たまにはこういうのもいいかなってね」
照れ隠しにわざと、何気ない風を装ったものの、彼には気付かれているかもしれない。
悪魔のような二本の角に、矢印状の先端がついた黒い尻尾。イギリス貴族子弟風のフォーマルには、溜めた小遣いをはたいてみた。ネクタイにしたって、知る人ぞ知る高級ブランド品だったりする。トータルイメージは、十九世紀全寮制男子校の生徒に化けた悪魔、とでもいったらいいだろうか。
そんな
花厳 望春
の様子を見ても、
篠崎 響也
は特に茶化したりしない。望春の言葉を言葉通りうけとっているのか、それともあえて、平常通り接しているのか。いずれにせよただ響也は、薄笑みを浮かべてうなずくのである。
「そうか。本当、望春の仮装は似合ってるな」
――また誉められた。
望春の脊髄を、びいんとした電流のようなものが駆け抜ける。
「望春はもう何回か参加してるのか?」
「え……? うん……」
思えば、望春にとって寝子島のハロウィンというのは、あまりいい思い出のないイベントであった。毎年のように姉たちに連れ回され、そのたびにいつも、変な格好をさせられそうになるのだ。今年、こうやって自分が選んだ仮装で、友達と一緒に参加するのは初めてだ。
変な格好抜き、誰かに行き先を決められることもなし、ただ自分と友人だけで、こうやって思い思いの仮装でパレードに参加する……このスタイルなら、望春もハロウィンを楽しめそうに思うのだった。
「響也くんの仮装もいいよ!」
「そうか?」
案外平凡だと思うけどな、と響也は両肩をすくめてみせた。
響也の扮装はトラディショナルなミイラ男だ。
「平凡じゃないよ! よくできてる、って思う!」
「はは、望春がそう言ってくれるのなら、そうかもな」
実際響也はただ包帯をぐるーっと巻くだけではなく、ちゃんとメイクで目の下に隈をつくっていたりする。ただ、ゲームや映画に出てくる『マミー』のように、ただ両腕を上げてうろうろ歩くつもりはないらしい。
「そういえばパレードって聞いてたからヴァイオリン持ってきたけど、弾くのは変だよな?」
ひょいと響也はヴァイオリンケースを持ち上げた。これを見て望春は目を輝かせる。
「いいね! いいと思う!」
「そっか、なら、そうさせてもらうとするかな」
言いながらもう、響也は楽器をケースから取り出している。水を得た魚というか、ヴァイオリンを手にした彼は本当に活き活きとしていた。(ミイラなのに!)
――俺もオーボエ持ってくればよかったかな。ああでも、歩きながら演奏はまだ自信ないな……。
望春は思う。
もし来年、また響也と一緒にハロウィンを回る機会があれば、そのときこそオーボエを披露したい、と。
軽快なフィドルの音が響き始めた。
響也は本当に楽しそうに、躍るように弓を滑らせる。序奏がわりの『トルコ行進曲』に、望春の足取りも軽くなった。まるで靴に、羽根が生えたみたいに。
フィリップ・ヨソナラとミルカ・アハティアラ、さらに犬のアイザック、この二人と一匹連れに、弾むような声で呼びかける者があった。
「それは狼か? はらしょー!」
「ハラショー?」
ロシア語……? と振り向いたフィリップは、そこにオオカミ少女の姿を見た。
オオカミ、といっても人狼というのが一番近いだろう。
オオカミの手、オオカミの足、そして尻尾に耳、つややかで見事な仮装だ。
「ああ、アイザックのことですか? ええ、オオカミ、仮装してます。僕もです」
フィリップは柔らかく微笑んだ。ミルカもぺこりと挨拶をする。アイザックといえば、一瞬警戒するような姿勢になったものの、彼女に敵意がないことを見て取ると、大人しくかがんで、頭を撫でるなり背を撫でるなり好きにさせることにしたようだ。
「がうがう! ロシィはロシィ・イシロ! 仮装パレード参加するの初めて、すぱすぃーば」
ロシィは自分と同じ動物仮装、それもオオカミの仮装をしているフィリップとアイザックを見て、嬉しくてたまらないようだ。ただ、表情は喜色満面ということはなくむしろ落ち着いたものであり、かわりに激しく腕を振ったりして喜びを表現している。
ミルカも彼女のことは気に入ったらしく、
「私はフィンランド生まれのミルカ・アハティアラと言います。よろしくお願いします」
と丁寧に自己紹介した。ロシィは知己を得て多いに意気が上がったらしい。寝子島で同じオオカミに会うなんて、すごい偶然という気がした。
「三人とも、よろしくなのだ!」
そう言い残して元気に、また新たな出会いを求めて駆けていった。
またね、と言うかのように、アイザックが立ち上がって尻尾を振った。
天馬 ひびき
がやってきた。
二次元世界からやってきた。
オリエンタルのようだがオリエンタルと言い切るには難しく、未来風なれどもどこか懐かしく、ステージ衣装っぽくもあるが「普段着です」と言い張れば通らえないこともなさげな、そんな素敵なコスチュームでやってきた。
名前だって普段とは違うのだ。
美少女戦士きゅあ☆ペガサス
と呼ぶがいい! ドカーン!(効果音)
さてその『ドカーン!』を脳内で言いながらやってきたひびきであるが、まだ彼氏(そう、彼氏! あの爆発音はまさか、『リアジュウ、バクハツ』の音なのか!?)との待ち合わせの時間には間があった。現在彼女の同行者は、ペガサスのぬいぐるみ『はやぶさ』だけなのだ。
早く来たならそれはそれで楽しみ方がある。パレードに参加しようではないか。
「それでは出発、トリックオアトリト!」
二次元世界の住人だから、ひびき、もとい、きゅあ☆ペガサスが疾走すれば、激しい集中線がダーッと引かれると思ってほしい。といっても実際にはそんな気分になっただけだし、そもそも疾走していないし、なので平穏に彼女ははやぶさを抱いたまま、シーサイドタウンを闊歩するのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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