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名もなき居酒屋親睦所
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●●●裏表、男語り●●●
居酒屋にくるお客は勤め人ばかりではない。
奥の個室を希望した男二人は焼き鳥の盛り合わせとビールを注文し、お互いの近況報告をする。
防音設備がしっかりしているわけではないが、喧騒が小さくなっている個室。
そこに頼まれているものがくるのはそう遅くなかった。
「期待してなかったがいい仕事するじゃねぇか情報屋、この情報だけで十分次の手が打てそうだ」
一通り得た情報を精査し、ボサボサの頭をかきながらそんな言葉を発する
本田 宗次
。
探偵という名の便利屋をやっている宗次は時折目の前に居る友人と情報交換をしている。
こういう仕事の時は周りに気を配る必要があるが時にこういった個室のある居酒屋を使う。
木を隠すなら森の中、と言うことだろうか。
「そりゃ良かった」
手持ちの煙草に火をつけて一吸いし、煙を吐き出す情報屋と呼ばれた男、
ジニー・劉
は短く返事をする。
元マフィアな彼は寝子島の裏社会に精通しており、必要な相手には情報を伝える。
それが宗次のような友人であればなおのことであった。
焼き鳥が少なくなったときに追加注文、と店員を呼ぶ。
「つーか最近彼女とはどうよ? よく一緒に出かけてるみてーだけど」
お互いにのどにビールを通して、一呼吸。
恋愛事情に切り込んだのは宗次であった。
むせるジニーにタイミング悪く店員が注文を取りに来た。
唐揚げに枝豆、追加のビールを頼み、続けて質問を投げかける宗次にジニーは降参とばかりに言葉を紡ぐ。
「あいつとはそんなんじゃねーよ。 まだ告白もしてねぇ」
余ったビールを飲んで、恥ずかしさをごまかすジニー。
大きな音を立てながらビールをおろして言葉を続ける。
「でも……今のバイトが軌道に乗ったら正式に交際してーと思ってる」
目を逸らしながら、しかしどこか力強く言うジニー。
それを見た宗次は静かに笑った。
「笑うなよ、こっぱずかしい」
「まぁ、真面目なのはいいことだ、その姿勢だけは応援してやんよ」
煙を吸いつつ照れる手で灰を落とすジニーは言うほどまんざらでもないようだ。
そんなジニーを見て少し遠い目をして宗次は続ける。
「告白何ざ気取らず直球でやりゃ大抵うまくいくよ」
「……お前はどうなの、女いんの。色恋沙汰の話てんで聞かねーからさ、だいぶご無沙汰っぽいが……」
知っているかのように語る宗次に意趣返しとまではいかぬものの、切り込み返すジニー。
宗次は手元にあるビールを眺め、しばしの沈黙が訪れた。
メンソール特有の空気が流れる所に息を吐く宗次。
「……最後にちゃんと女と付き合ったのは5年以上前だ」
茶化す空気ではない事を悟ったジニーは黙ってビールを飲む。
思い出すことが辛い訳じゃない、ただ鮮明にその時の感情が後悔が、宗次の中に流れていく。
「……その日俺はちょっと厄介な案件に首突っ込んでてな、
その仕事の過程でひょんなことからそいつの秘密を知っちまってな、
その日はそいつからの電話も無視して、居酒屋でうだってたんだよ」
自嘲するわけでもなく、淡々と語りビールを煽る宗次。
「それで何時間かした頃、大家から連絡があったんだよ、やばそうな連中が家に押し入ってきてるってな。
やばいことになってるなと思ってついでに聞いた留守電に入ってた。
あいつからのメッセージを聞いて背筋が凍ったよ」
ジョッキを握る手が強くなる。
耳にこびりついた機会を通した女性の声。
『いい知らせがあるから家で待ってるね』
「……犯人連中の話によると連れ去られて乱暴されて…な。
全国回って探したけど、未だに見つかってねぇ……腹には俺のガキがいたらしい」
その知らせは本人から聞くことは叶わなかった。
再生された記憶を少しでも和らげるようにビールを胃の中へと流し込む宗次。
ジニーはただ、真剣に耳を傾けていた。
「……もうこりごりだよ、女なんてな」
「そ、か」
短く、締めとでも言うように呟いた宗次に頷くジニー。
友として、ここは謝る所ではないとジニーは思う。
「俺だったらどうかしちまいそうだ、後追いとか……考えたくもねーけどよ」
「まぁ、最低限、惚れた女を泣かすよーな事だけはすんなよな」
「テメエに説教されねーでもわかってる。……その時は俺が守る」
少しだけ違うが、いつもの宗次に茶化されながらジニーも真剣な顔になる。
自分が裏の人間だという事、組織に追われている事…二の舞を踏むには十分な材料が揃ってる。
だが、ジニーはそれでも守るという。
「好きな女を手放したりしねえ、絶対に」
決意にも似たジニーの言葉に宗次は微笑みを漏らす。
恋人の安全を第一に考えて身を引くのは綺麗事。それで命は助かっても心は死ぬ。
ジニーがそう思うのと同じぐらい宗次もそう思っているのだろうか。
「今さら後戻りはできねー。本気で好きになっちまったんだ…こいつに賭けてあいつは守り抜く」
真剣な表情から、柔らかな雰囲気になったジニーが宗次に見せたのは片翅の蝶のペンダントだ。
彼女とペアだと嬉しそうに語るジニー。
そんな二人が交わす言葉も居酒屋の雑踏へと吸い込まれていく。
オレンジ色の電灯が今は優しく映ったのだとか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
御宮 久
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月03日
参加申し込みの期限
2015年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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