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●●●魅せるという仕事●●●
恋愛事情をつっこまれた直也はトイレに逃げ込んだ。
後ろめたいことはないはずなのだが若干の戻りにくさを感じていた。
そんな中、席に戻る途中に見覚えのある顔を見つける。
「あの、もしかして
神木 ゆと
さんですか?」
「え? そうだけど、どこかで…?」
突然話しかけられたゆとは飲もうとしていた梅チューハイをテーブルに戻す。
職業柄、話しかけられる事はあるにはあるが、それでもモデルは確率は低い。
それが駆け出しとなれば皆無に等しいが、名前を知ってるのはなぜだろう、と思う。
「あぁいえ、初対面ですね。ちょっとモデルに詳しい人が知り合いにいまして」
「あ、そうなの!? よかったら座っていってよ」
「と…はい。では失礼しますね」
詳しい人、と聞いただけではあるが、駆け出しモデルであるゆとを知ってる人が居ると言うのが嬉しかった。
直也が勧められた席に座ると食べかけの焼き鳥。好物だろうかと直也は思う。
「今日は撮影終わり、な感じですか?」
「うん。モデルと平行してアルバイトもしてるけど、明日はどっちも休みだし、
ちょっと飲んじゃおうかなって」
「なるほど。ガス抜きは大事ですね」
頷きながら納得する直也にお酒と勧める。
直也の日本酒と一緒におつまみの追加をする。
店員からおすすめを聞き出す仕草もどこか品があるように映るのは職業柄だからだろうか。
「日本酒飲むって、わりとアルコールに強い?」
「いえ、炭酸が少し苦手で。…アルコールには弱いんですけどね」
「炭酸苦手な人はいるよね、俺の事務所にもいるな」
頼む料理、飲み物一つで人が表れるというのも居酒屋の特徴の一つかもしれない。
「そうだ、申し遅れましたが、僕はイベントを主に扱ってる会社の久保 直也と申します」
「そんな丁寧にしなくても大丈夫だよ? 見た感じ年は近そうだし」
「そうでしたか。すみません、つい癖で」
ははは、と笑う直也はゆとの年齢を知らないし、微笑み返すゆとは直也の年齢を知らない。
加えて言うなら直也は実年齢より若く見られることが多い。
後にどちらも頭を抱えることを彼らはまだ知らない。
「それで、詳しい人が知ってた感じだよね?」
「そうですね、私の上司がモデル関係のイベントを企画したいみたいで、情報を収集中なんです」
「俺みたいな駆け出しまで調べてるの?」
「キャリアも大事ですが実力も大事だと考えてまして。ここでお会いしたのは完全に偶然ですが」
ゆとは話かけられた理由を聞いて納得した。
なんだかすみません、と意味もなく謝る直也はタイミング良く来た日本酒と若鶏の唐揚げを受け取る。
手際よくテーブルの上を整理し、さらにゆとが食べやすいようにと微調整をする。
気付かれることが少ない気遣いだが、それもまた日本人気質の直也らしいのかも知れない。
「神木さんはアルバイトもされてるんですよね?」
「モデルではまだまだ食べていけないからね。でもアルバイトもアルバイトで楽しんでるよ」
「何事も楽しめるのは素晴らしいです」
そんな話をしていた二人の横から声がした。
「お兄さん、モデルなのかい?」
「えぇ、まだまだ駆け出しで」
「いいねぇ、おじさんは最近もっぱら猫を撮ってるよ」
「…あ、猫おじさん、ですか」
話しかけてきたのは元戦場カメラマン、
稲波 鷹志
だ。
程良く酔っているのか、ウィスキーの隣にあるカメラをなでる。
鷹志に向き直りつつ返事をするゆとの前で納得したように猫おじさんと言う直也。
寝子島の性質上、猫おじさんは多くいるが、それぞれの表現で猫を追うおじさんたちを指す。
「あんたは猫は好きかい?」
「俺は好きかな。猫も好きだし、猫が好きな人たちも」
「それは良かった。俺はこの猫って生き物は素晴らしいと思うね」
そう語る鷹志は楽しげで、ゆとも自然と表情が崩れる。
ふと、ゆとは自分のちょっとした悩みを思い出した。
「実は、なかなか精進できなくて。いつもダメだしされちゃうんだよねー。まぁ、何とか頑張るけど」
「ふぅん? モデルのカメラマンは分からないけど、俺は良い瞬間を撮りたいと思うねぇ」
「良い瞬間?」
「あぁ。猫は自由だし媚びを売らないけど愛情にはあふれてる。そう思うんだ」
鷹志が戦場でその瞬間を撮れたかどうかは、分からない。
けれど、今はのんびりと気ままな猫を気ままに撮っている。
それが彼には趣味のようなものになっている。
ある意味では立場が同じだからこそ息の合った写真が撮れるのかも知れない。
「カメラマンさんによって違うでしょうが、目的…なぜ撮るのか、を聞いてみると良いかも知れません」
「なぜ?」
「えぇ。もちろん商品のためでしょうが、その人の魅力を出すために、きっと努力をしていると思うのです」
そこを聞ければきっかけが掴めるかも、そう続けたのは直也だ。
企画とモデル、一見関係はないが、商品を魅せると言う点において同じだと考える。
携わる人間の意志を知ることが一つの近道ではないか、直也なりに出したアドバイスだった。
「自由、愛情、目的…」
「ま、そんなに深く悩まないことだね。そうだ、猫の写真、見るかい?」
仕事や趣味に対して努力することが好きなゆとは考え込もうとするが、休息も必要。
そう思ったのかそうじゃないのか、鷹志が自分のカメラを差し出し、猫の写真を見せる。
自然体の猫を中心に背景がしっかりとぼけている写真、カメラを興味深そうに見ている猫の写真…。
様々な写真に感嘆を漏らしながらみるゆと。
もう少しだけ、夜は深くなっていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
御宮 久
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月03日
参加申し込みの期限
2015年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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