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秘密のろっこんコロシアム
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音を出さない歩みで姿を現したのは、
サキリ・デイジーカッター
。
「ん!? サキリ君アル!」
彼と同じクラスである
畑中 華菜子
がハッとする。
「平和な学校に見えたけど、水面下でこんな事をやっていたとは。……これが噂に聞く"もれいび"達か」
会場を見渡す彼に、近くにいた
八神 修
と
尾鎌 蛇那伊
が声をかけた。
「きみは……もれいびではないんだな?」
「どうやってここに? 見張りのコがいたはずよね」
「忍び込ませてもらったんだ。体育館裏に怪しい気配を感じてね」
「ふぅん。どうやら腕に覚えがあるようね」
サキリは一見すると穏やかな表情をしているが、見張りの監視を安々と突破してきた技能も只者とは言い難く、その顔の裏にある鋭利な何かを蛇那伊は察知していた。
「僕は"ひと"だけど良かったら参加させて貰えないかな。脆弱な"ひと"が強力な"もれいび"を相手にどこまで戦えるのか……試してみたいんだ」
しばし顔を見合わせる生徒達。そんな中、
御剣 刀
が口を開いた。
「……いいんじゃないか。日常に起こる事件の全てが、もれいびの間だけで収まる訳ではないからな」
「そうだな。コロシアムとしての趣旨からは、少しずれるかもしれないが……」
数々の事件に遭遇してきた刀と修が、同意見を述べる。すると周囲の参加者達も頷き始めた。
「ありがとう、嬉しいよ。勿論、ここの事は絶対に他言しないと約束するから。――あ、それと……」
サキリは観戦者席にいる修と蛇那伊の耳を借りて何かをぼそぼそと伝えた。
「一種の戦闘訓練だと思って真剣に戦わせてもらうよ」
戦場へ進んだサキリの両手には、銀色の刃が光る。
「ナ、ナイフ……!?」
「もれいびを相手にまともに戦ったら瞬殺KOされそうだからね」
今日の会場は小道具を含め様々な能力が飛び交っていたが、刃物が出たのはこれが初めてだった。
サキリの申し出を受け入れたは良いものの、その金属質の鋭利な輝きに緊張を走らせる者もいた。
「俺が相手になろう。言い出しっぺだしな」
そこで前に出たのは刀だ。しかし剣術を得意とする彼は、今日のこの会場に武器を持ってきていない。素手で戦うことになるのだ。
「大丈夫か、御剣」
「あぁ。より実戦に近い形で経験を積めるだろう。――俺は、もっともっと強くなるんだ」
周りの心配を受けたが、彼の意志は揺らがない。
(俺は『加速』すれば相手の先手をほぼ取れるけれども、それだって絶対じゃない)
更なる精進を目指す彼はろっこんによる過信をせず、相手の攻撃を見切りながら戦う方法を磨こうとしていた。
「じゃ、行くよ――」
そう宣言したサキリに次の瞬間、殺気の篭った眼光が宿る。これまで被っていた羊の皮を脱いだ狼の如き威圧感に、刀は反射的に腰を低め重心を落とした。
相手の視線や構え、肩やつま先の動き、重心のバランスや間合い、呼吸や周囲の気配や空気の動き。それらを感じ取り、相手の次の手を読み取る事に集中する刀。
空間が張り詰め、模擬戦であることを忘れさせるような緊張感が走る。
相手の動きに対応するように構えと間合いを調整する中、サキリが仕掛けに来る。そのタイミングを察知した刀は、先手を取ろうと一呼吸早く踏み出すことに成功した。だが――
(速いッ……!?)
サキリの地を這う蛇の様な低姿勢での移動速度が、刀が予想していたよりも高かった。
繰り出された蹴り足が、刀の急所めがけて変則的な軌道を描く。
刀はその蹴りを腕で払い、間合いを取り直した。
互いに、次の手の読み合い。
「どうした? もれいびの力ってのはそんなもんかよ?」
ニィ、と口端を上げるサキリ。戦闘を始める前とは、纏う気迫が全く違っていた。サキリが使うナイフ二刀流とトリッキーな体術は、暗殺者を彷彿とさせる。
「……出し惜しみしていた訳じゃないんだ」
それからまた数度の攻防を経た後、ついに刀は頭の中で撃鉄を落とす。
「!?」
サキリの目の前から、刀が消えた。
ろっこん『加速』が発動した刀の目に映るのは、凍り付いたかのようにゆっくりと動く世界。刀はその中を普段と変わらない速さで動くのだ。"ひと"の前であるため、いつものスピードよりは劣るものの。
「遅い、止まって見える」
すり足で滑るように踏み出してサキリの死角へ回り込む。
「な……!?」
サキリには、刀が瞬間移動したように見えているだろう。
(俺のろっこんは動きが速くなるだけだ。つまり単純な攻撃力は俺本来のものになる。それを正確に効果的に相手の急所にぶつけられるかが鍵だ)
踏込と体の捻りから生まれる運動エネルギーを体の中へ無駄なく通して、そのまま手刀へ乗せて首筋に叩き込む。
「ぐぅっ!」
サキリの喉からくぐもった呻きが漏れる。それでハッと我に返った刀は、これが練習試合であることを思い出す。
「あ――すまんサキリ、無事か…ッ」
刀が彼に手を差し伸べようとした、その時。ナイフを携えたサキリの腕が蛇のように飛び出し、刀の脇腹を狙った。
「……ッ!」
ナイフが、脇腹を庇った刀の掌に突き刺さった。
それを見ていた観戦者達は思わず絶句し、華菜子も目を覆う。
――だが、刀の手からは血も何も零れていない。サキリはもれいび達を見やり、笑った。
「ははっ……驚いてくれたかな?」
蛇那伊と修は、戦闘が始まる前にサキリ本人から知らされていた。
サキリが持っていた武器は、刃引きされていてバネで刃が柄に引っ込む、安全な玩具のナイフだということを。
「もし本物だったら、危なそうな所でアタシが止めに入ってたわ」
「しかし玩具でも、扱う者によって本当に実物のように見えてしまうんだな」
一時の張り詰めた空気も、賑やかな雰囲気に戻りつつある。
「実は、平穏な日常にも少し退屈してたんだ。まさかこんな戦いが学校でできるなんて思わなかったよ」
サキリは、ここへやってくる前よりも少し晴れやかな様子だった。
「戦ってくれてありがとう。ろっこんという存在も驚いたけど、御剣君本人の実力も見事だった」
「いや……驚かされたのはこっちだよ」
玩具のナイフもそうだが、ろっこん無しでは完全に見切ることができない俊敏性を、サキリは持っていたのだから。
「では僕は教室に戻るとするよ。御剣君、それと皆もありがとう」
戦闘時とは一変し、サキリは礼儀正しく挨拶をしてコロシアムを後にする。
再びもれいび達が試合を始める中、"ひと"の意地と矜持を示していった彼の背を、刀達は見送った。
「ああ――……またな」
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月22日
参加申し込みの期限
2015年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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