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【ハロウィン】かぼちゃ城とオバケのパーティー
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せんべい牢・その1
◆
――せんべい牢。
硬いせんべいに覆われたその牢獄は、光源に乏しく暗い。
そんな中、牢の向こう側から抗議の声が響く。
キュルビス・ラムズイヤー
である。
「開けやがれデス! どうしてキュルビス牢屋に入れるデスカー! キュルビスはただ、かぼちゃ城の王様になりたかっただけデスヨ!」
「うるさいぞ。大人しくしていないとどうなるか、わかっているのか?」
ギャーギャー騒ぐキュルビスに、ピシャリと冷たく言い放つ声。
雪女となり看守の一員に加わっている、
海原 茂
だった。
だが今の彼には人間の時の記憶はない。それを証明するように、語調も視線もいつもと明らかに違う冷たく攻撃的なものと化している。
やむをえず引き下がるキュルビス。
しかし、彼女とてそれだけで終わる気はない。
かくなるうえは、脱獄して『悪魂石』とやらを見つけてやるのだ。
「それでキュルビスがここの王様になってやるデスヨ!」
『カボチャ召喚』で手元にカボチャを1個召喚し、そいつをガンガン床にぶつけて少しずつ、削っていく。
「そこのズィー、手伝うデスヨ!」
「ああん? やんのかこら?」
そこのズィー、もとい
来栖 棗
は大いに顔をしかめた。
絡んでくる奴は問答無用でぶっ飛ばすつもりでいたからだ。
だが、
「脱獄するデス! 力をかしがれデスヨ!」
「……脱獄?」
そこで少々反応が変わった。
囚人共となれあう気はないが、こんな暗い場所で一生を終えると思うとゾッとする。
それをどうにかできて、ついでにあの偉そうな看守の鼻をあかせるなら――
「やってもいいぜ」
「なら最初からそういうデスヨ!」
「別におめえの言うこと聞くわけじゃねえからな。そこ勘違いすんじゃねえぞ」
ヨーヨーを取り出し、キュルビスがカボチャを落とした箇所にぶつけて掘削していく。
「目が覚めたらそこは牢屋だった……ってなんでよー、おかしいでしょー」
その隣でぶつぶつと文句をこぼしているのは、
行梨 謡
。
口だけではなくしっかり手も動かして、脱獄用の穴を掘り進める。
何故かうさぎの耳が生えているせいか、穴が掘りたくて仕方ないのだ。
そんなしぶしぶなんだか好き好んでなんだかわからない謡とは対照的に、とても楽しげに掘り進めているのは
鬼崎 未月
である。
愛用のスコップで穴掘り穴掘り穴掘り穴掘り穴掘り穴掘り穴掘り穴掘り穴掘り穴掘り――、
「み、未月ちゃん大丈夫?」
「……ハッ!」
人間サイズの白いスズメ――
斉藤 次久
の心配気な声で、我に返った。完全にトリップしていたようだ。
「夢中になるのはいいけど……無理はしないでね」
「大丈夫なの! 次からは気を付けるの!」
「未月ちゃんも穴掘んの好きなんやなあ」
おけら獣人な
苑下 ちか
の言葉に、未月は笑顔で頷いた。
「穴掘りはロマンなの!!」
「よっしゃ、ほなちかがすごい穴ほりみせたるでー」
言うなり、ちかはろっこん『螺旋』を発動。
両手をドリルへと変化させ、硬いせんべいに穴を掘り始めた。
その姿にしばし見惚れていた未月だが、再びはっとなって姉からの頼み事を思い出した。
穴にスコップを突き刺し、「悪魂石」を想う。
『トレジャーセンス』が、告げる。
「悪魂石、この先にあるみたいなの! えと、えと――」
興奮しきった様子の未月を、次久がなだめる。
「大丈夫、ゆっくり落ち着いて話してくれればいいから」
穴を掘り続ける面々に、
「なあ君達。掘りながらで良いから、この島のことを教えてくれないか」
そう声をかけてきたのは、
維都月 怜
だった。
『色なき暴君』で穴掘りを手伝いながら、彼は事情を口にする。
療養という名の死を待つだけの状態だった娘が、寝子島に来た途端元気になった。
しかも夜半過ぎまで戻ってこないことも多々あるし、そもそも島自体常識的に考えておかしなことがしょっちゅう起こる。
今が正しくそうだ。
「知っている範囲で良い。教えてもらえないだろうか」
「ああ、それなら――」
かくかくしかじか。
これまでの事態を把握している者であれば、おおむね知っているであろう情報。
簡単にではあるが、怜に説明されるのであった。
それを気にも留めない――というわけではないが、耳は傾けながらも黙々と穴を掘り続けるもぐら獣人が一人。
結城 永遠
だ。
ろっこん『鋼の身体』による身体硬化で、硬いせんべいにも当たり負けせず穴を掘り進める。
彼の心は、ただひたすらに穴を掘り進めて地中から出ることへ向けられていた。
地中から出て眺める空、脱獄した先に見える光はきっと綺麗に違いない。
希望があるのだとしたら、それはそういうものなのだと思う。
黙々と掘り続けていたら、ザ・幽霊な格好をした女性に声をかけられた。
古苗木 美姫
である。
死んだと思い込んでいるらしく、天国への行き方に迷っているらしい。
「まずここを出なければと思うのですが……ここから出してもらうには、あの海原茂さんというお方と話してみるしかないですかね?」
「……わからん」
そもそも、今の茂が話を聞いてくれるかもわからないのだから。
まあ下手に刺激するようなことさえしなければ、話すだけならできるかもしれないが……。
すると、美姫は意を決したように檻の方へと向かっていった。
(どんな人とでも分かり合えると、死んだ母がいつも言っていましたから。今だけ人でないとしても、通じ合えるかもしれませんし……)
そんな一縷の望みにかけて、美姫は茂に声をかけた。
「ええと、海原さん。あの、私は古苗木といいまして、生前は木天蓼大学社会学部の学生でした。それで――」
話しながら、美姫は茂の瞳をじっと見据える。
そのうちに5秒が過ぎ、『心の共鳴』が発動――しない。
彼女のろっこんの発動条件は、相手に良心があること。
発動しないということは、今の茂に良心はないということだ。
それでも親身になって話をすればと考える美姫だったが、
「囚人の分際で、話しかけてくるんじゃない」
警告とばかりに、ごくごく小規模な氷や雪が吹きつける。
幽霊の身体であっても、その冷たさは身に染みた。
あるいはそれは、分かり合えなかったからかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
243人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月31日
参加申し込みの期限
2015年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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