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【ハロウィン】かぼちゃ城とオバケのパーティー
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トマトジュース洞窟・その2
◆
洞窟の壁――を構成するトマトに手を触れ、
篁 文緒
は意識を集中した。
そのまましばし集中を続けていると、
『……なんだい、可愛らしい吸血鬼さん』
少し気だるげな声が聞こえた。『言の葉』による会話には、どうやら成功したらしい。
『急にすいません。あの、変わったトマトや気になるものがあったりはしませんか?』
『ううん? そうだなあ……奥の方に、なんか変な光ってるのが……』
悪魂石に繋がりそうな情報に、文緒の声に力がこもる。
『奥、っていうのはええと』
『あっち。君から見ると右のほうかな』
『わかりました! ありがとうございます!』
ぺこりと一礼し、コウモリ達を連れて教えてもらった方向へ。
そこでコウモリ達がキーキー鳴き声を上げ始め、見ればカラスとコウモリ達が争っている。
「邪魔しないでください!」
その辺のトマトを取って投げつけるが、素早く飛び回るカラスにはうまく当てられない。
協力してくれているコウモリ達にも、誤爆してしまいそうで……。
「アホー、アホーッ、ア」
あざ笑うように鳴いていたカラスを、次々氷が撃ちぬいていった。
飛来した方へと視線を向ければ、長い金髪を垂らした雪女――
アネット・ガトパルド
。
「ヘイ! そこのカラスはアタシが相手をしマース!」
氷を放ち次々とカラスを撃ち落としていく姿は、むしろガンマンといった風情である。
「ありがとう、雪女のガンマンさん!」
「グッドラック!」
礼を言って駆けていく文緒の後ろ姿を見送り、アネットは氷を撃ち続ける。
しかし、
「ア」
ゆらりと現れたドラキュラに、表情がわずかに固まった。
にじり寄ってくるドラキュラに、氷を撃つことも忘れて叫ぶ。
「ストーップ! エニバディ、ヘルプミー!」
すると、暗い洞窟の中にあってなお眩く輝く人影が視界の端に留まった。
「そ、そこのスキンヘッドの、」
スキンヘッドの人物が、憤怒の形相で振り返る。
「……誰が目も眩むような太陽のようなハゲじゃ!」
「ノー! そんなこと言ってないデース!」
「あれか! ワシに喧嘩を売ってるんじゃけんか? 売ってるんじゃけんね!しばくぞ、こら!」
スキンヘッド――
九十九髪 夜光
が、ハゲ散らかした頭を振り乱して怒る。
親の敵でも見たかのような勢いで怒る。
その時、突如として夜光の禿頭が光を放った。
ろっこん、『ハゲの明星』である。
明星どころか夜明けめいた強烈な光が、辺りを白く染め上げた。
「ハァハァ……ワシは! ワシは……もう無理じゃー! 小豆洗うんじゃー!」
そしてそのまま、巻き込まれたドラキュラを引きずり込んで小豆を洗い始める夜光。
「オ、オーウ……サンクス」
助けてもらったはずなのに、アネットはただもう呆然としていた。
◆
「これもかなー? いや、こっちのがそれっぽいかな? どっちも持ってこ」
ぶつぶつと言いながら、
篠原 翠響
は洞窟に転がっている石を拾い集める。
座敷童子の着物の袖は、既に大量の石でいっぱいだ。というか重い。
これで誰かに襲われたら一大事……とか思っている時に限って、そうなってしまうもので。
『石』を多く持っているからなのか、何羽ものカラスが向かってきた。
「うわっ、どうしよう……えーっと」
集めた石を投げつけるか? でもその中に悪魂石があったら一大事――と焦っていると、
「グルルァァァッ!」
獣じみた咆哮と共に、ほぼ完全に黒豹となってしまった
羽月 英理
が飛び込んできた。
閃く爪牙が、カラス達の羽を斬り裂き墜とす。
「逃ゲテ」
「え……?
呆然とする翠響に、英理は振り向くことなく言った。
「アホーッ!」
嘴を槍の穂先のように突撃してくるカラスに、黒豹の手が叩きつけられる。
『紫電』が走る。
流れた電流が、カラスの意識を刈り取る。
「……ハヤ、ク!」
「――うん、わかった。ありがとね!」
英理に急かされ、翠響は石で重い袖を抱えてその場を脱した。
◆
「――ふっ」
短く鋭い息と共に、
三夜 霧人
の拳がドラキュラのみぞおちを捉えた。
学生の頃以来の感触に少しばかり顔をしかめたが――手は、抜かない。
「きり兄、こっちは任せて!」
もう一体、横手からドラキュラに
三夜 架月
の投げたトマトが直撃する。
目潰しにその場で足踏みした隙に、架月は肉薄。
霧人に習ってみぞおちに拳を叩き込み、ドラキュラを沈黙させた。
「これで今のところは全部か。架月、怪我はないか」
「うん」
問う霧人の視線は、努めて架月の手首を見ないようにしていた。
ろっこんのために架月が自らつけた傷が、そこにはあるからだ。
そしてそこには、血が――今霧人が欲しているものが、流れているからだ。
それに気付いてか、架月は少し誘惑するような声音で言う。
「きり兄、辛かったら僕の血飲んでいいからね? ていうか飲んで欲しいなーなんて……えへ♪」
頭に生えた猫耳が、誘うように小さく揺れた。
「大丈夫だ」
しかし霧人は、余裕に満ちた笑みを見せる。
何、この程度の我慢は慣れている。
◆
美しいものの血は美味しい、と。そう聞いたから。
綺麗なマダムを見かけた
三夜 リヤン
が飛び出したのは、当然の流れだった。
しかしそのマダムは、
「あらあら、リヤンちゃん。どうしたの?」
怯えることもなく、ふわりとした笑みでリアンを迎えた。
「……アレ、ナンデ、ニゲナイノデスカ?」
てっきり逃げるとばかり思っていたのに、マダムは――
三夜 千暁
は、逃げるどころか鷹揚に彼を受け入れる。
戸惑いながらも、リアンは千暁の首筋に牙を突き立てた。
「大丈夫よぉ、たくさん飲んでね。子どもたちのお腹をいっぱいにするのは、お母さんの役目で幸せだもの」
ぎゅっとリアンを抱きしめて、千暁は微笑む。
だからだろうか、
(オイシーノハ、オイシーノデスガ……ナンデショウカ、オカーサンノアジ……?)
リアンは少し怪訝な表情になってしまう。
(コキョウヲ、オモイダスヨウナ……)
――アレ?
そもそも、自分の故郷は何処だったっけ?
ふっ――と、背中に暖かな感覚。
千暁の小さくて、柔らかくな手のひらが……そっとリアンを撫でていた。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
243人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月31日
参加申し込みの期限
2015年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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