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【3】雑貨屋『リンドウ』にて
鎌倉駅から徒歩七分ほど。大通りから細い路地を入った奥に、雑貨屋『リンドウ』はあった。
古民家を改築した白壁の、おちついた雰囲気の店だ。
そしてそこは、寝子高一年、
黒依 アリーセ
の実家でもあった。
「……わぁ、なんだかとってもあったかい雰囲気のお店だね。おしゃれなアクセサリーがいっぱい……♪」
店内を見回して言ったのは、同じく寝子高一年の
雨寺 凛
だった。
「雑貨屋リンドウへようこそ」
そんな彼女に、少し照れながらアリーセが言う。
今日、十月三日は凛の誕生日だった。
「明日どこか、行きたい場所はないかしら?」
それは昨日のこと。誕生日の祝いをしたいと尋ねたアリーセに、少し考え、凛が答えたのだ。
「そうだ、前に言ってたアリーセちゃんの実家の雑貨屋さんに行ってみたいな!」
「本当に、私の実家でいいの?」
少し戸惑い尋ねるアリーセに、「うん!」と凛は勢いよくうなずいた。
そこで、本日のご招待となったわけである。
待ち合わせ場所は、鎌倉駅だった。
「遠くまで来てくれてありがとう」
「ううん。今日は遠出したいなあって思ってたから、楽しかったよ」
駅で出迎えたアリーセの言葉に、凛はかぶりをふって返す。
そのまま二人は、駅から歩いてリンドウへとやって来たのだったが――店内の雰囲気は、凛の気に入ったようだった。
ちなみに、リンドウで扱っているのは、手作りのアクセサリーと輸入雑貨だ。
「BGMも素敵だねぇ」
店内に低く流れるクラシックの曲に気づいて凛が言うと、アリーセは小さく笑って答える。
「ママはメタルを流せって言ってて、パパが必死で抵抗してるの」
「アリーセちゃんのお母さん、お茶目だなぁ」
聞くなり、凛も笑い出した。
「メタルってのも、ギャップがあって面白そうだけどねっ」
言いながら店内を見回していた彼女の目が、テーブルの上にディスプレイされたやじろべえを見つけて輝く。
「これ、かわいい!」
それは、揺れる天使がガーネットで出来たハートを持って座っているもので、ドイツの小さな工房で造られたものだ。
そんな彼女に「自由に店内を見て回ってね」と声をかけ、アリーセは一旦奥へと姿を消した。
それを見送り、凛は言われたとおり、店内を見て回る。
「こっちも、幻想的なデザインがすごく綺麗……!」
次に凛が目を向けたのは、光の妖精を包むヤドリギのランプシェードだった。
他にも、ポプリやネックレス、螺子巻き式の時計など、可愛いものや幻想的なデザインのものがいくつも並んでいる。
「こんな素敵なお店が実家だなんて、ちょっとうらやましいなぁ♪」
凛は改めて店内を見回し、小さく吐息をついて呟いた。
そこに、アリーセが再び姿を現す。
「凛さん、あちらでお茶にしない?」
「はあい」
うなずいて凛は、誘われるままに店の奥まった一画にある談笑スペースへと向かった。
椅子に腰を下ろした凛の前に用意されたのは、ガラスの器だった。もう十月なのに、ガラスの器とは……と彼女が首をかしげた時、ポットを手にしたアリーセが小さく笑って言う。
「今日のお茶は、ブルーマロウティーだから、ガラスの器の方がいいかと思って、こっちにしてみたの」
「ブルーマロウティー?」
聞き慣れない名前に、凛が再び首をかしげた。それへうなずき、アリーセはポットのお茶をカップに注ぐ。
「へぇ、こんな色のお茶もあるんだねぇ、綺麗……♪」
凛が軽く目を見張って言ったのもどおり、カップに満たされたのは、澄んだ青い色のお茶だったのだ。
「いただきまーす」
さっそくカップを手にする凛に、アリーセは微笑みかける。
「そのレモンを入れてみて。面白いことが起こるから」
言われて、怪訝な顔をしながら凛は傍に添えられたレモンの輪切りを、カップの中に入れた。
それを見やってアリーセは、自分の分もカップに注ぎ、彼女の向かいに腰を下ろす。自分のカップにもレモンの輪切りを入れた。
「わあ……!」
向かいから、凛の驚きの声が上がる。
カップの中の青いお茶は、緩やかに鮮やかなピンクへと変わって行っていた。
「ブルーマロウティーは、酸を加えると赤く変色するハーブティーなの」
言ってアリーセは、テーブルの隅に置いてあった包みを、そっと凛の方へと滑らせる。
「誕生日おめでとう。これは、私からのプレゼントよ」
「やったー! ありがとう! 開けていい?」
途端に凛の興味は、お茶からその包みへと移った。
「ええ、どうぞ」
アリーセがうなずくと、凛はさっそく包みを開ける。
現れたのは、ペンダントだった。シルバーのギターに、レジン製のイエローの翼のあるペンダントトップがついている。
「わぁ、かっこいい! このデザイン、私にぴったりだね! すごく気に入っちゃった♪」
目を輝かせて叫ぶと、彼女はさっそく首から掛けた。
「よく似合ってるわ。……それ、初めて二人でライブした時のことを思い出して作ったのよ」
やわらかく微笑んで言うアリーセに、凛も満開の花のような笑顔で笑う。
「そっか。あれ、楽しかったよねぇ」
言って、改めて胸元のペンダントを見やると、彼女はまっすぐアリーセに目を向けて言った。
「これ、大事にするね!」
そして、すっかりピンクに変わったお茶のカップを持ち上げる。
やがて。
お茶と店内を堪能した凛は、アリーセに送られて鎌倉駅にいた。
「お祝いしてもらえて、本当にうれしかったよ!」
改札口の前で、アリーセをふり返ると、凛は満面の笑顔で言う。
「大好きだよ、アリーセちゃんっ! これからもよろしくねっ」
「こちらこそ、よろこんでもらえてよかったわ。……私の方こそ、これからもよろしくね」
軽く目を見張ったあと微笑み返して、アリーセも言った。
それへ軽く手をふり、凛は改札口を抜けて行く。
アリーセも手をふり返して、そんな彼女を笑顔で見送るのだった。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月11日
参加申し込みの期限
2015年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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