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段ボランド de ファイト
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ため息。
「……はあ」
なんというか、ため息。
「なんなのよここ……はあ」
弘明寺 能美子
はため息の連発なのである。
かつてモデルとして脚光を浴びる世界にいた、それは事実だ。とはいえ現在の能美子は、どちらかといえば静かに暮らすことを求めている。モデルの仕事そのものはむしろ好んでいたところだが、いわゆる『セレブ』にまつわるあれこれのほうに、わずらわしさを感じていたのだ。
かくて寝子島にて第二の人生を歩みだそうとしていた能美子なのに、なぜだか世界のほうが、彼女を放っておいてはくれない。奇妙なしかし鮮烈な事件の数々が、能美子の周囲には絶えたことがなかった。
今日だって、たまには別の場所を散歩しようという、ごくささやかな願いをもって歩いただけだ。なのに気がつけば彼女は、事件の爆心地ど真ん中ストライクなゾーンにいる。
頭上をツェッペリン飛行船がゆらゆら航行している。前方ではヘリコプターと装甲車が互いを牽制しあっていた。大仰な砲火が飛び交う。まさしくここはバトルフィールドだ。
……ただし、段ボールたちの。
段ボール兵器たちは一様に小さいから、能美子はちょっとしたガリバー気分だった。けれどもあいにくと彼女の、『箸が転んでも可笑しい』時期はとっくの昔に終わっている。というかそういう時期は、能美子には一度もなかったかもしれない。
つまりどういうことかというと、能美子はこういうものを見ても無感動で、せいぜい鬱陶しいとしか思わないということだ。
というわけで彼女は戦場のあらゆるものを無視して、さっさと元いた平穏無事な世界に戻るべくてくてくと歩いている。
「痛っ!」
戦車が能美子につぶてをぶつけてきた。砲弾というにはあまりにも紙製すぎるブツだが、金具で固めてあってチクっと痛い。
「なんでもないじゃん、こんな攻撃……でも」
能美子は左足を軸に、右足を大きく振りかぶった。そして、
「邪魔!」
振り抜く! イラッときたので能美子は、戦車のボディーに強烈な蹴りを浴びせたのだ。電動鉛筆削り程度の紙箱はポーンと、ジャングルの彼方に吹っ飛んで消えた。
「そっちも!」
収まらぬ怒りが踏みつけ攻撃となって、足元すれすれを飛行していた戦闘機をとらえた。ドイツの名機メッサーシュミットも、グシャッと簡単に残骸に帰す。
ツェッペリン飛行船の優雅な爆撃をかいくぐり、能美子は頭突きでこれを撃墜した。見事なヘッド、飛行船がサッカーボールだったらいいシュートになったことだろう。
彼女が手を出さないこと、いや、『手を出す』という慣用表現ではなくて文字通り『手』を使って攻撃しないということには理由があった。
それは彼女の『ろっこん』だ。
対象物を手に取りじっと見つめると、能美子はこれら動く作品が、元はどんなダンボールだったかを知ることになるだろう。そうした情報で脳があふれそうになることを忌避して、彼女は手を使わずに敵を撃退しているのである。
「こんなヘンテコなものに関する情報なんてほしくないからね……はあ」
この戦いぶりを脅威と感じたか、わらわらと周囲から、戦車戦闘機のたぐいが集まってきた。その様たるやまるで、大怪獣を迎え撃つ防衛軍だ。
「……こうなりゃやってやるまでよ」
もうため息はつかない。能美子は覚悟を決めたのだ。
「かかってきなさい! 全部紙くずにしてあげる!」
鞭のようにしなり、牙のように喰らいつく能美子の足技、足技、足技! 前蹴りかかと落とし浴びせ蹴り、空中回転ローリングソバット!
マゾっ気のある人が見ればその女王様ぶりに、ゾクゾクするに違いあるまい!
佐藤 英二
はごく普通の少年。
ごく普通に育ってごく普通に高校生になった。
普通でないのは、周囲のほうだ。
「これが……段ボランド!?」
本日、段ボール芸術家の仕事を見学すべく単身この場所を訪れた英二だ。
段ボール独特のあの淡い紙の匂いを吸い込みながら、段ボール製の未来都市や動物を見ることを予想していたのだったのだがこれが、まさしく見ると聞くでは大違いというやつで、たちまち彼は恐るべき段ボール恐竜軍団を発見、危険を感じ迂回した先でも兵器軍団の強襲を受けることになった。
ごく普通の高校生にこれは厳しい。
当然、逃げる。
けれど逃げれば追われるのは恋愛も段ボール兵器も一緒だ。紙製のキャタピラや紙製の尾翼が、彼のほうを追跡してきた。
危うく追いつかれそうになったが間一髪、英二は緑の茂みに飛び込み、息を殺してそこに潜んだ。
兵器のほうは彼を見失ったらしく、しばらくヘリが旋回していたが、やがていずこへか去って行った。
「……アルチュール・ダンボー、って人だよね……これ作った人って……」
英二はそっと茂みから顔を出し、周囲を見わたすのである。
恐竜の見事さもさることながら、本物さながらに索敵する段ボール兵器もなかなかのものだ。
「本当に見事な段ボール芸術だなぁ……」
素直に英二は巧の技を賞賛するのである。
見たものを見たままで理解しようとする。この感覚こそ英二の強みであり魅力であろうか。あきらかに異常な環境であっても、英二の基本がぶれることはない。
英二はここに来る前に下調べをしていた。この段ボランドが『過去』『現代』『未来』の三つのゾーンを構想しており、『過去』を象徴するものが恐竜、『現代』を象徴するものが兵器ということは確認もしている。
するとやはり気になるのは……『未来』か。
もちろんここで投げ出すこともできよう。
さっさと敷地内から離れ、安穏な暮らしに戻るのが一番安全だ。
けれども英二は『普通』であっても『平凡』ではなかった。
「個人的に、未来ゾーンも見てみたいし……ダンボー氏を探してみようかな?」
ふっと口を突いて出た言葉に、自身、納得して深くうなずく。
そうして、己の健全な好奇心の赴くままに、英二はさらに奥へと向かうのだった。
退屈で平凡な安穏も悪くない、けれどそれを選ぶには、佐藤英二は健康すぎる。
後悔はしないだろう。後悔しているより英二は、歩むほうが好きだ。それになにより、ロボットアニメや特撮ヒーロー作品に育てられた彼が、この状況を見過ごせばそれこそ後悔することになるだろう。
探索を行うにあたって、ダンボー氏は今どうしているのか、そのことを英二は考えた。
――寝食を忘れた製作作業等が原因で、倒れているのかも。
これが彼の予想だった。
果たして……?
鷹城 空
は聞いていた。
段ボール芸術家アルチュール・ダンボー(たぶん芸名)のことも、彼が段ボールの夢世界段ボランドを建設中であることも聞いていた。
だがまさか……!
実物を目にして、絶句する。
「このようなアトラクションになっていようとは!」
抱きしめるように両腕をひろげて空は、この光景を理解しようとする。
空飛ぶ段ボール、地を駆ける段ボール、戦う段ボール、段ボール! 段ボール!
「私を待っていたというのか! 段ボランドよ!」
背は低いがバスケ部所属、足りない身長はテクニックと情熱と練習量でカバーする。目指せエース、いつかはダンクの成長途上15歳、そんな彼女は目の覚めるような銀髪で、透明感のある瑠璃色の瞳をしている。まるで中二病の理想みたいな容姿(もちろん美少女)で、実際、若干ながらその傾向は持っていた。
これは挑戦状だ、そう空は考えている。アルチュール・ダンボーから、彼女への。
「だったら受けるまで、何としてもクリアせねば!」
彼女の目的は、この世界に足を踏み入れたときにもう定まっていた。
「ただクリアするだけじゃない、アトラクションのクリア者第一号になるのだ!」
どう攻略するのか、鷹城空の行動や、いかに!?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月27日
参加申し込みの期限
2015年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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