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【中間テスト】そんなこんなの最終日
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部室棟にある
射撃部
で修は腕組みをして椅子に座っていた。ちらちらと部室の時計に目をやる。室内に他の部員の姿はなかった。
修は苦笑して立ち上がる。
「ようやくテストから解放されたんだ。人が集まらないのは仕方ないか」
部室内にあるライフルを束ねて両手で抱えた。そこへ考え事をするような美咲紀が入ってきた。ぶつぶつと呟きながら冷蔵庫に向かう。中から菓子類が収まったビニール袋を取り出した。
「美咲紀、何かあったのか」
「……あ、シュー君、いたのですか」
「俺が部室の鍵を開けたのだが。まあ、いい。それより射撃の練習はするのだろう?」
「もちろん、この気持ちは的にぶつけるしかない!」
鼻息の荒い美咲紀はビニール袋を掲げた。
「これが景品です。的の黒丸に当てまくってガツガツと食べてやるつもりです!」
「程々にな。それじゃあ、裏の森に移ろうか」
そこに弾丸と化した真央が部室に飛び込んできた。
「ごめん、遅くなったのだ! お客さんと他の部員はもう来たのだ?」
辺りをきょろきょろと見回す真央に修は苦い笑いを浮かべた。
「見た通りの状況だ。真央、的を運ぶのを手伝ってくれ」
「わかったのだ。的を優先して、終わったら美咲紀ちゃんを手伝うのだ♪」
三人は役割を決めて動き出した。部室棟を出て体育館の裏手に当たる木々の中へと踏み込んでいった。
裏の森は適度に木々が茂り、サバイバルゲームにも使用できそうな空間であった。
修は運んできたライフルを木の幹に立て掛けた。真央は的を抱えて感性に従って置いていく。
「距離は十メートルに設定しよう」
修は個々の的から歩き出し、足を止めたところに木の枝を置いていった。美咲紀は野生動物を象った段ボールを運んできた。
「シュー君、これはどうしよう」
「雰囲気を出す為に使うか」
修は段ボールを取り付けていった。動物の横腹に丸い的が覗いて射撃に相応しい舞台が整った。
「そうなのだ。真央ちゃんも景品を持ってきたのだ」
ビニール製の敷物の上に真央は持参した駄菓子をざらざらと流し込む。美咲紀の用意した物と並んで相当な量になった。
「本当はクッキーやサンドイッチを手作りしたかったのだ。でも自重して勉強に当てたのだ、ごめんなのだ」
しょんぼりとする真央に修が声を掛けた。
「真央、学生の本分は勉強だよ。二人はテスト、どうだった?」
「真央ちゃんはばっちりなのだ。選択問題は霊験あらたかなコロコロ鉛筆様の言う通りなのだ♪」
「真央らしいな。それで美咲紀は?」
修が振り返ると美咲紀はライフルを構えていた。何発か撃っているようで苦々しい顔をしている。
「なんで黒丸に当たらないのよ!」
「射撃は集中力を切らしたら当たらないものだよ」
修はライフルを手に持ち、的を狙った。一発目を僅かに外し、二発目で黒丸に命中させた。
「こんな感じだ。もしかしてテストの出来のせいなのか?」
「お嫁さんが悪いのです!」
それ以後、美咲紀は誰の声も耳に入らない様子でライフルを撃ち続けた。
「真央ちゃんも頑張るのだ」
三人はそれぞれの的に向かい、射撃の腕を磨いていく。修は部長らしく、二人の撃ち方の指導も兼ねた。
「なんでよ。こんなに撃って黒丸が一回ってどういうことよ」
美咲紀の苛立つ声に慣れた二人が遠慮がちに笑った。
「あー、そうよ。思い出したわ!」
声と同時にライフルは的の中心を当てた。瞬時に喜んだ表情は引っ込んで足を踏み鳴らす。
「お嫁さんじゃないし。王妃のキャサリン・オブ・アラゴンよ! なんでテスト中に思い出せないの。本当に無念よ、むきぃぃ」
「美咲紀ちゃん、休憩にするのだ。甘い物を食べれば頭もすっきりするのだ」
「真央のいう通りだ。休憩にしよう」
三人は敷物に集まって思い思いの姿で座った。真央が手早くコーヒーを淹れて紙コップを手渡した。
「皆が揃ったところで乾杯なのだ♪」
乾杯と三人は声を合わせて表情を緩めていった。少し気分が晴れたのか。美咲紀は駄菓子の一つを口に入れた。
「これ、美味しいですよ。クッキー生地がサクサクでほんのり甘いです」
「今回の駄菓子は旧市街ではないのだ。星ヶ丘の新しい駄菓子屋さんで買った、少しお高い駄菓子なのだ♪」
「本当だ。味は悪くないな」
修に褒められて真央は、えへへなのだ、と上体を揺らして言った。
「今日で中間テストも終わりか。楽しい時間はすぐに過ぎる。もう少し続いても良かったな」
修が朗らかに言うと二人が揃って顔を左右に振った。
「二人は大袈裟だな」
修の目がビニール袋に向かう。
「美咲紀が持ってきたのは手作りなのか」
「違いますよ。コンビニ産です。でも、味は私が保証します。美味しいですよ」
「真央ちゃんも欲しいのだ」
「たくさん買ってあるので、そう簡単にはなくなりませんよ」
景品の目的は失われ、美咲紀の手で取り分けられた。射撃部は茶会の様相を呈してきた。穏やかな表情で雑談に華を咲かす。
真央は紙コップのコーヒーを飲み干した。仰け反る上体を両手で支えて木々の向こうの空を眺める。
「たくさんのお客さんを相手して、部員がどかーんと増えるといいのだ~」
耳にした修が同じ方向を見上げる。
「そうだな。俺も部長として今以上に頑張るよ」
「私もやりますよ」
三人は裏の森で茶会を楽しんだ。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月03日
参加申し込みの期限
2015年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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