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【中間テスト】そんなこんなの最終日
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寝子島クラシック同好会
の本拠地の建物に響也は駆け込んだ。講堂を突っ切り、奥の個室へと向かう。
小さな部屋に入るなり、響也はケースから愛用のヴァイオリンを取り出した。
「まずは一音を大切に」
ヴァイオリンを構えた。弓を持つ右手が正確な一音を奏でる。全ての音階を弾き終わると音色に表現力を加えた。ネックを押さえる左手の指を滑らかに動かす。強弱のヴィブラートが哀愁を表現した。
「腕は鈍っていないか」
テスト期間中であっても軽いノルマはこなしていた。練習風景が頭に過ると弱々しい笑みを浮かべた。
「テストの点数が心配だな」
口にした直後に表情を引き締めた。基礎を通しで弾いて納得の顔付きとなる。
「感覚が戻ってきたな。そろそろ
『深海』
に挑戦するか」
譜面は頭の中に入っていた。ヴァイオリンを構えると雰囲気が硬質なものに変わっていく。
「あとは思い描く通りに弾くだけだ」
深い底を目指すようにゆっくりとした調子で始まった。眉根を苦しそうに歪ませて貪欲に深みへと迫る。濃厚な青が広がって同時に熱いマントルを意識させる。響也は目を見開いた。薄らと見える深海の底に懸命に手を伸ばす。
「前よりはずっといいけど」
指先が底に触れる前に曲は終わってしまった。響也の表情は晴れない。愛用のヴァイオリンを少し離して漫然と眺める。
「……何が足りないのか」
自身に問う。ゆっくりと浮上する言葉が声になる。
「時間なのか、技術なのか、音楽に対する情熱――」
最後の言葉は思い止まり、違うな、と即行で否定した。
沈黙が部屋を支配して、そうか、という声で破られた。
響也は弓を左に持ち替えた。改めてヴァイオリンを構えて深海の一節を弾いてみる。
「悪くない。いや、前の演奏より良い感じだ」
響也は姿勢を正し、ヴァイオリンを構えた。作曲者の姿と重なって見える。再び深い底を目指して潜っていった。
何度も深海に挑戦した。実際に潜っているかのように髪は汗で濡れそぼつ。弾きながら夢中になって身体を動かし、徐々に口が開いてきた。演奏に混じって喘ぐような声が混ざる。
最後の一音を弾くと足元がふらついた。壁に背中を打ち付けて、その場でへたり込んでしまった。
「さすがに、限界だ」
ヴァイオリンを内腿に突き立てて荒い息で言った。
身体が冷えてきた。高揚した気分も平静を取り戻しつつあった。
「攻略の糸口が左利きにあったなんてな」
後頭部をコツンと壁に打ち付ける。疲れを癒すように瞼を閉じ、深呼吸を繰り返した。
「……両利きで良かった」
安らいだ笑みで響也は立ち上がる。頭を振って汗を飛び散らせた。さっぱりした表情でヴァイオリンを構える。
「もうひと泳ぎするか」
明るい声で響也は深海に挑んでいった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月03日
参加申し込みの期限
2015年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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