this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
天高く、馬肥ゆる秋、なんとやら
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
7
つぎへ >>
Scene3
秋会
「海美ちゃん、紙皿とコップを配ってくれる?」
「はいです!」
修から紙の皿とコップを受け取ると海美は元気よく返事をした。今しがた引き受けた重大な使命に彼女は胸を躍らせた。
「はい!」
「お、ありがとな」
海美は紙皿とコップを手渡した。そのまま彼女はバーベキューコンロで炭火を調整する一馬の所へ向かっていった。
「元気がいいなぁ」
朱蘭は楽しそうに手伝う海美の姿を眺めていた。小さい子供の純粋な心をかつて自分も持ち合わせていたのだろうか。
「なぁ、お茶は飲むかぁ?」
物思いに耽る朱蘭に瑠樹が近づいた。その手にはペットボトルのウーロン茶が抱えられている。
ふと我に返る朱蘭。「よろしくな」と彼女はコップを手にした手を伸ばす。
「まかせてくれぇ」
どばどばどば――と、無遠慮に注ぎ込まれる茶色の液体。瑠樹は溢れ出しそうな直前でペットボトルの口を上に向ける。なみなみまで注がれたウーロン茶に満足した彼は次に移動する。
朱蘭はしばらく子供らの姿を眺めていた。一仕事を終えた海美と瑠樹はクーラーボックスに座ってジュースで乾杯。実に充実っぷりだ。
「そろそろ肉が焼けそうだな」
一馬が肉と野菜を皿に避ける。そこに鴻が新しい肉と野菜をのせていく。
肉と野菜が乗せられた皿は海美と瑠樹の2人に手渡された。
「ところで、高峰、クンか? ずいぶん手馴れているじゃねぇか」
鴻からの言葉に一馬は振り向く。視界の界隈で2人が焼きピーマンをこっそり退けているのが見えた。
「以前からアウトドアが好きなんですよ」
さすがに子供の手前もあって一馬もタメ口は控える。
「そうか、やっぱりアウトドアが趣味なのか。実は俺もそうなんだ」
楽しそうに肉をトングで返す鴻。
「ただまあ、仕事もあってなかなか機会がな」
話を聞きつつ一馬も肉と野菜を取り分けていく。そしてそれを修に手渡した。
「ああ、悪い。八神、タレがどこかにあるから自分で出してくれ」
「わかった、そうさせてもらうよ」
素焼き状態の野菜はさすがに味気がない。修は備品の中から持ってきたバーベキューソースを取り出す。甘口と辛口の2種類だ。
ふと修が海美と瑠樹の皿に注目する。肉は減っているものの野菜が一向に目減りしていない。それを見て彼は甘口のソースを手に近づいた。
「お、野菜が苦手か?」
「あじが、おいしくないんです」
「俺は、野菜より肉を食べたいよぉ」
案の定。そう胸中で呟きつつ甘口のソースを野菜にかける。唐突な出来事に2人はまじまじと修の顔を見た。
「たべてみて」
言われるがまま渋々食べる海美と瑠樹。
口の中に広がる甘い酸味とコクの深い風味。舌先にはぴりりと心地の良い刺激が迸る。野菜独特の青臭さは微塵も感じられない。歯応えは柔らかくそれでいて舌の上でとろける感じだ。
「すげー! うめぇ!」
先ほどとは打って変わってノリノリで野菜を食べる瑠樹。それを横目に修が海美を見る。
「でしょ? 小島さんはどう」
彼女は意外そうな顔をしてピーマンを食べていた。
「ピーマンくさくないんです」
嬉しいような困ったような、何とも言えない海美の表情は実に正直だ。
「野菜と肉はバランスよく食べないとだめだよ。それが体を丈夫にするんだからね」
「はーい」
修の言葉に海美と瑠樹が言葉を重ねた。
ふと彼は具合悪そうにしている朱蘭を見つける。彼女は木に寄りかかって平然を装っていた。今にも吐きそうなのを必死に押しとどめているのだろう。その姿はまるで船酔いだ。
まさかろっこんを――。
修がそう考えた矢先に一馬が彼女へ近付いた。
「よう、一馬じゃねぇか」
腹に力を入れて朱蘭が一馬に顔を向ける。一馬は彼女に水の入ったコップを突き出した。
「ほら。で、具合が悪そうだけど、大丈夫なのか?」
朱蘭は受け取るった。一気にそれ飲み干すと空のコップを突き返す。
「風邪でも引いちまったのかもなぁ」
コップを受け取る一馬。その背後では海美や瑠樹が鴻から直接肉や野菜を貰っている。
「あたしは大丈夫だ、それより一番旨い肉を頼むよ」
朱蘭としてはろっこんが原因だとわかっていたので問題にはしていなかった。しかし一馬は“ひと”だ。何かしらの問題が起これば心配だってするし驚きもする。
「それなら良いが、わかった」
一馬は言われるがまま彼女から皿を受け取って肉を取りに戻る。
「ろっこんか」
「まあな」
修の問いに朱蘭が答えた。
原因は簡単だった。彼女の“似非バッカスの施し”である。
対象1つの容器に入った液体を“酔う”液体に変換することができる。普段から彼女はこれを“酒酔い”を楽しむために使っている。しかし今回は酔いは酔いでも“乗り物酔い”を引き起こしたようだ。
「いやー、失敗しちまったよ」
けらけらと笑いながら彼女は言った。心配そうだった修は呆れた様子だ。
「失敗? まさか他のには使ってないだろうな?」
「あー、だいじょーぶだいじょーぶ、まだあたしでしか試しちゃないさ」
朱蘭はひらひらと手を振った。そんな彼女に修は2Lペットボトルのお茶を押し付ける。
「ひとまずこれで具合を落ち着かせると良いさ」
「お、感謝するぜー、修」
修が再びコンロの方まで移動した。入れ替わりで一馬が肉を持ってやってきた。
「んじゃ、俺もあいつらにご飯をよそわなきゃならないから、いくぞ」
「ありがとよ」
朱蘭はちびちびと肉を箸でついばみ始める。やっぱりタレが染み込んだ肉は旨いものだ。
一通りやる事を終えた一馬がコンロの片隅にあった飯盒をトングで取り出す。ひっくり返してしばし蒸らすとご飯の出来上がりである。
「ほらご飯も食わないとだめだぞー」
「はーい」
電気釜とはまた違う白いご飯の味に海美と瑠樹が食い付いた。
2人は食べる事に満足したのだろう。修の持ってきたバトミントンで海美と瑠樹が遊び始めた。修も一緒に混じって遊んでいる。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
天高く、馬肥ゆる秋、なんとやら
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
RAGING ARMS
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月17日
参加申し込みの期限
2015年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!