メカメカバトルカーニバル｜リアクション

メカメカバトルカーニバル

●よいこのじかん

　朝野未沙はひとりメカカラスの様子を観察していた。

「あのメカカラスの羽根は、機械を溶かす効果があるみたいね。
　口からは炎か……複数の触手で多方向から取り囲むようにして各個撃破を狙うのがよさそうね」

　そして呼び出したのは、なんとメカ触手軍団。
　その攻撃方法は至ってシンプルに『絡みつく』と『なぎ払う』だ。
　攻撃方法がシンプルな半面、触手の先端にゴムを取り付け摩擦抵抗力をＵＰ！さらに摩擦係数を稼ぐためにゴムには多数の浅い凸凹がついてる念の入り用である。
　これで絡みついたときに滑り難くなり、なぎ払った時も引っ掛かりが強くなり衝撃力が増す予定だ。

「よぉし、あたしの思うがままに蹂躙するよ。
　……そういえば、こんなものがあったけれど、これってメカにも効くかしら？」

　そう言いながら未沙が取りだしたのは『媚薬』とラベルに書かれた怪しげな瓶。
　その中身を素手で瓶からすくってメカ触手に塗りつけて行く未沙。
　本来ならこのクスリにそんな怪しげな効果があるとは考えられないが、今回のこのなんでもありな不思議世界だからか、思った以上に……いや予想外の効果があった。
　メカカラスを触手で攻撃するよりも先に、素手で薬を触った未沙の身体に異変が起こったのだ。

（なんだか身体が熱い……ダメ、気になって集中できない！）

　突如、湧き起こった謎の興奮状態に、未沙のろっこん『あなたの後ろに這い寄る触手』が暴発してしまう。
　彼女の両手両足が触手化し、うにょうにょと官能的に絡まり出す。
　触手は未沙自身にも絡み付いてあんなことやこんなことを……（注：らっかみは良い子の全年齢対象作品です）

「それ以上はダメ……あたし……ああ～っ！」

　触手は妖しくくねり、這いまわると未沙の身体を蹂躙した。

　朝野未沙、制御不能になった自分の触手の暴走に巻き込まれて自滅。リタイア――　To Be Continued（続く）