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【生徒会選挙】歴代生徒会長からの挑戦状～寝子高バザール！
ようこそ☆動物執事とメイドの猫喫茶
●八神陣営：動物執事とメイドの猫喫茶『ｃｈａｔｏｎ』 その１
「いらっしゃいませ。動物執事とメイドの猫喫茶『ｃｈａｔｏｎ』へようこそ」
八神 修を筆頭に、ケモノミミを付けた執事とメイド、それから１４匹の仔猫たちがお出迎えする猫喫茶は、開店直後から大いににぎわいを見せていた。
「や、八神さん……？ その格好は一体……」
常闇 月は、修を見るなり目を見張った。執事風の燕尾服をスマートに着こなしているのは流石だが、日に輝く淡い色の髪から覗く狐耳が可愛らしすぎて妙な気持ちになる。普段の冷静沈着な彼を知っているから尚更だ。
「今日は動物執事という設定なんだよ。さあどうぞ、お席にご案内いたします、お嬢様」
普段と違う修の様子に戸惑いつつ、月は促されるまま席に着く。
隣のテーブルでは、お店の前でばったり出会った新聞部仲間の椿 美咲紀、桜井 ラッセル、後木 真央がスマホやデジカメ、メモなどを囲みながら活動会議中だった。
「号外出そうぜ、号外。当選者に話聞いてさ、顔写真ももちろんいれたいし……今日の様子なんかもさ」
ラッセルがそう提案すると、美咲紀と真央も賛同する。
「私もそう思って、お店の様子をメモしたり、デジカメとスマホでいろいろなお店の写真撮らせてもらいましたよ。写真は臨場感伝えるのに必須ですもんね」
「おおー、美咲紀ちゃん記者さんっぽいのだ！ そしたら真央ちゃんはねこったーで情報発信なのだ！」
「号外を出すのか。今回は俺は手伝えないけど、楽しみにしてるよ」
メニューを聞きに来た修が言った。それから片目を瞑ってくすりと笑う。
「取材にはいくらでも応じよう」
すると、はいはーい、と真央が元気に手を挙げる。
「商品の写真撮らせてくださいなのだ。ねこったーにＵＰしたり新聞に載せたりしたいのだ」
それからそれから、と真央は魔法みたいにいっぱい入る赤猫リュックから２Ｌ水筒を取り出すと修に渡した。
「この麦茶は差し入れなのだー！」
「ありがとう。写真は好きなだけ撮ってくれて構わないよ。いい写真で頼むぞ」
真央は、ラジャー、と敬礼する。
「まずは女の子が好きそうな可愛いグッズ系の情報をＵＰするのだ。お昼には飲食品情報を多めにして、そのあともう一回グッズ系とイベント系の情報も載せるのだ」
早速見つけたのは、恵御納 夏朝が作った猫キーホルダー・寝子高制服版。男子制服・女子制服の２種類があり、学年カラー違いもある。猫の柄も様々なので、選びがいがある。
「学校ジャージ着てる三毛猫が欲しいのだ～！」
ネコミミを付けたメイド服の夏朝は丁寧に答える。
「恐れ入ります、ジャージは作る暇がなかったんです。三毛猫なら１年女子制服がありますよ」
真央はそれを衝動的にお買い上げし、鞄につける。
「かわゆすなのだ～。夏朝ちゃん、これ、ねこったーで紹介させてもらってもいいのだ？」
「もちろん。嬉しいです、にゃー」と、これはパペットのハルくんの口を借りて。
「ありがとなのだ！」
真央はキーホルダーとハルくんを一緒にフレームに収めてぱしゃり。早速ねこったーに投稿する。
＜寝子高バザーなう。猫キーホルダー、かわゆすぎる！ 猫喫茶ｃｈａｔｏｎ内の雑貨店にて＞
「ああ、そうだ」と夏朝がカードを一枚差し出した。「お買い上げいただいたのでこれもどうぞ。この猫パスを提示すればあちらの猫ふれあいゾーンに入れます。１日フリーパスなので、この猫パスを提示してもらえれば何度でも出入りできますよ」
「うわーお得すぎるサービスなのだ」
真央はまた感激する。
◇
真央がスマホ片手に店内を散策する間に、美咲紀とラッセルはカフェニャテを注文していた。
「猫はよいよねぇ」
美咲紀は、はにゃん、と表情を蕩けさせている。ふれあいゾーンの中でころころ遊ぶ仔猫たちを見ていると、待ち時間も全く飽きない。
「お待たせしました」
カフェラテならぬカフェニャテをふたつ載せたお盆を片手に、修が一礼した。
「ネコとハムスターの仲良し顔くっつけラテアートでございます」とひとつを美咲紀の前に。
「こちらは仔猫のトラでございます」ともうひとつをラッセルの前に。
仔猫のトラはラッセルの飼い猫だ。友人だからこそできるリクエストである。
「おおーっ、飲むのがもったいねーな」
「シュー君の実力や如何に、と思ってましたがやりますねー」
ラッセルも美咲紀も修が手ずから施したラテアートを写真に撮らずにはいられない。
「こちら、セットの猫クッキーです。カフェニャテ１杯につき１枚、猫達のポストカードを差し上げていますが、どれがよろしいですか？」
修は仔猫ブロマイドとでも言うべきポストカードの束を、扇子のように開いて見せてくれた。
「私はラテアートのモデルの猫さんのが良いなぁ」と美咲紀が言うと、修は甘えんぼの白猫ミルクの写真を選んで渡してくれた。ラッセルは虎猫タイガのカードを貰う。
どうぞごゆっくり、と修が去って、美咲紀はようやくカップに口を付ける。
「美味しい……！」
向こうでは、カフェニャテをご馳走になり終えた月が、穏やかな表情で猫たちと戯れている。
「いらっしゃいませ。動物執事とメイドの猫喫茶『ｃｈａｔｏｎ』へようこそ」
八神 修を筆頭に、ケモノミミを付けた執事とメイド、それから１４匹の仔猫たちがお出迎えする猫喫茶は、開店直後から大いににぎわいを見せていた。
「や、八神さん……？ その格好は一体……」
常闇 月は、修を見るなり目を見張った。執事風の燕尾服をスマートに着こなしているのは流石だが、日に輝く淡い色の髪から覗く狐耳が可愛らしすぎて妙な気持ちになる。普段の冷静沈着な彼を知っているから尚更だ。
「今日は動物執事という設定なんだよ。さあどうぞ、お席にご案内いたします、お嬢様」
普段と違う修の様子に戸惑いつつ、月は促されるまま席に着く。
隣のテーブルでは、お店の前でばったり出会った新聞部仲間の椿 美咲紀、桜井 ラッセル、後木 真央がスマホやデジカメ、メモなどを囲みながら活動会議中だった。
「号外出そうぜ、号外。当選者に話聞いてさ、顔写真ももちろんいれたいし……今日の様子なんかもさ」
ラッセルがそう提案すると、美咲紀と真央も賛同する。
「私もそう思って、お店の様子をメモしたり、デジカメとスマホでいろいろなお店の写真撮らせてもらいましたよ。写真は臨場感伝えるのに必須ですもんね」
「おおー、美咲紀ちゃん記者さんっぽいのだ！ そしたら真央ちゃんはねこったーで情報発信なのだ！」
「号外を出すのか。今回は俺は手伝えないけど、楽しみにしてるよ」
メニューを聞きに来た修が言った。それから片目を瞑ってくすりと笑う。
「取材にはいくらでも応じよう」
すると、はいはーい、と真央が元気に手を挙げる。
「商品の写真撮らせてくださいなのだ。ねこったーにＵＰしたり新聞に載せたりしたいのだ」
それからそれから、と真央は魔法みたいにいっぱい入る赤猫リュックから２Ｌ水筒を取り出すと修に渡した。
「この麦茶は差し入れなのだー！」
「ありがとう。写真は好きなだけ撮ってくれて構わないよ。いい写真で頼むぞ」
真央は、ラジャー、と敬礼する。
「まずは女の子が好きそうな可愛いグッズ系の情報をＵＰするのだ。お昼には飲食品情報を多めにして、そのあともう一回グッズ系とイベント系の情報も載せるのだ」
早速見つけたのは、恵御納 夏朝が作った猫キーホルダー・寝子高制服版。男子制服・女子制服の２種類があり、学年カラー違いもある。猫の柄も様々なので、選びがいがある。
「学校ジャージ着てる三毛猫が欲しいのだ～！」
ネコミミを付けたメイド服の夏朝は丁寧に答える。
「恐れ入ります、ジャージは作る暇がなかったんです。三毛猫なら１年女子制服がありますよ」
真央はそれを衝動的にお買い上げし、鞄につける。
「かわゆすなのだ～。夏朝ちゃん、これ、ねこったーで紹介させてもらってもいいのだ？」
「もちろん。嬉しいです、にゃー」と、これはパペットのハルくんの口を借りて。
「ありがとなのだ！」
真央はキーホルダーとハルくんを一緒にフレームに収めてぱしゃり。早速ねこったーに投稿する。
＜寝子高バザーなう。猫キーホルダー、かわゆすぎる！ 猫喫茶ｃｈａｔｏｎ内の雑貨店にて＞
「ああ、そうだ」と夏朝がカードを一枚差し出した。「お買い上げいただいたのでこれもどうぞ。この猫パスを提示すればあちらの猫ふれあいゾーンに入れます。１日フリーパスなので、この猫パスを提示してもらえれば何度でも出入りできますよ」
「うわーお得すぎるサービスなのだ」
真央はまた感激する。
◇
真央がスマホ片手に店内を散策する間に、美咲紀とラッセルはカフェニャテを注文していた。
「猫はよいよねぇ」
美咲紀は、はにゃん、と表情を蕩けさせている。ふれあいゾーンの中でころころ遊ぶ仔猫たちを見ていると、待ち時間も全く飽きない。
「お待たせしました」
カフェラテならぬカフェニャテをふたつ載せたお盆を片手に、修が一礼した。
「ネコとハムスターの仲良し顔くっつけラテアートでございます」とひとつを美咲紀の前に。
「こちらは仔猫のトラでございます」ともうひとつをラッセルの前に。
仔猫のトラはラッセルの飼い猫だ。友人だからこそできるリクエストである。
「おおーっ、飲むのがもったいねーな」
「シュー君の実力や如何に、と思ってましたがやりますねー」
ラッセルも美咲紀も修が手ずから施したラテアートを写真に撮らずにはいられない。
「こちら、セットの猫クッキーです。カフェニャテ１杯につき１枚、猫達のポストカードを差し上げていますが、どれがよろしいですか？」
修は仔猫ブロマイドとでも言うべきポストカードの束を、扇子のように開いて見せてくれた。
「私はラテアートのモデルの猫さんのが良いなぁ」と美咲紀が言うと、修は甘えんぼの白猫ミルクの写真を選んで渡してくれた。ラッセルは虎猫タイガのカードを貰う。
どうぞごゆっくり、と修が去って、美咲紀はようやくカップに口を付ける。
「美味しい……！」
向こうでは、カフェニャテをご馳走になり終えた月が、穏やかな表情で猫たちと戯れている。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年04月19日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年04月26日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年04月26日 11時00分
